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今回は「ハーブとしての大麻のお話」を林先生にきいてみた
『ハーブで作るCBDティンクチャーDIY Kit』はProject CBD監修の『CBDエッセンシャルガイド』に記載されているレシピをもとに作られているものですが、このCBDキットを通して大麻草のことを知ってもらいたいと思いつくりました。今日は林先生に、ハーブとしての大麻草ということについてお聞きしたいのですが、そもそもハーブとは何ですか?
難しくいうと難しくなってしまいますが、私自身は「生活に役立つ香りのある植物」と定義しています。もちろん香りの少ないものもありますが、「生活に役立つ」という部分が重要です。逆にいうと、少し飲んだら死んじゃうとか、人間が暮らしていないところに生えている植物は、ハーブとは言わないんです。衣食住という、人間の生活全般に役立つ有用植物というとらえ方をしてもらえればいいと思います。使い方は、食事や美容、染物、ガーデニングとか宗教的な場面などいろいろです。その中でヘルスケアや医療としては、メディカルハーブと呼ばれています。
なるほど。その中で大麻はどのような位置づけなんでしょうか?
私自身は、まさに大麻は有用性の高いハーブだと思いますね。だって凄いじゃないですか。ヘルスケアだけではなく、油を搾って燃料にするとか、建材にするとか、まさに一番ハーブらしいハーブです
業界タブー!?統合医療の先駆者、ワイル博士も医療大麻をプログラムに
画像:引用元(Andrew Thomas氏)
彼は過去に、日本の大麻裁判の証人として大麻の有用性を証言していますよね。彼は日本びいきで、日本に住んでいたこともあります。昔から医療大麻に関して理解して推進している代表的なひとですね
ワイル博士はホリスティック医学の先駆者でもありますが、博士から始まったアリゾナ大学のカリキュラムでも大麻の有用性を学ぶと聞きました
彼はホリスティッと同時に統合医療のリーダーでもあります。統合医療とは、現代医療では補えない部分を東洋医学などと補完しながら治療を行うものです。植物療法、食事療法、心理療法などいろいろなものがあります。ご指摘のように、ワイル博士は医学生向けの統合医療プログラムを初めて作ったひとですけども、その中には医療大麻が入っていますし、ホリスティック看護という領域でもカリキュラムに当たり前に入っていますね。
医療大麻の有用性ですとか、法律などの大麻が置かれている難しい状況について学びます
そこらへんは、日本でもホリスティックに携わっている方たちも常識的に捉えているんでしょうか?
そこはまだですね。というのは、海外の関連書籍の原書には大麻について書かれていますが、翻訳する段階にカットされる場合が多いんです。だから、統合医療やホリスティック医学に関心のあるひとでも、必ずしもその辺を追っているひとは少ないと思いますね
重要なことなのに、カットされるのはさみしいですね。それについて、どう思われますか?
なんというか… タブーなんですね。おそらく、そういうことを書いたりすると、その人間や媒体自身の信頼性を失うということだと思います
海外では、医療大麻が常識化してきていますが、その影響で変わってきたことはありますか?
いやー、残念ながらまだまだじゃないですかね。ただ、統合医療やホリスティック医学をやっている人間にとっては、アンドルー・ワイルはトップなんですよ。ワイル博士が医療大麻を認めているというのは、かなりインパクトが強いです。ただ、ワイル博士を信奉しているひとでも知らないから、うまく情報がいけば、先端にいる人たちは大麻をみる目が変わってくるんじゃないかと思います。
日本で大麻は規制物質ですがProject CBDは今回の本を通じて大麻の有用性について伝えるためにCBDを切り口にしていると思います。その点はどう感じますか?
すごく、普及するきっかけになると思います。というのは、この本の内容がサイエンスの上でもきちんとしているし三木直子さんが翻訳しているので、痒いところに手が届く的に知りたいところがしっかり書かれています。この本は、後々に大きな位置づけになると思います。すごくいい本だと思います。
一部、日本仕様のハーブを厳選、CBDとの架け橋に
今回のCBDハーブキットは、林先生に監修をしていただきました。しかし、本に掲載されているレシピには日本では使えない、例えばオピオイド系成分などが含まれるハーブもあって、一部を日本仕様にしていただきましたが、その点で何かありますか?
私も、いろいろなハーブとCBDを自分で混ぜていくというものは知らなかったし、ハーブはハーブ、CBDはCBDでと思っていました。私からしたら、あの本でいきなりそういう風に出てきたから、かなりインパクトがありましたね。あの本を読めば、「CBDや医療大麻はちょっとやだな」と思っているアロマテラピーやハーブの愛好者も、大麻は決して遠い世界ではないと感じるはずです。
私たちがメインでやっているハーブの世界からいうと、ハーブとCBDを融合させるよいきっかけになるといいと思います。正直、ハーブやアロマの人たちの多くは、医療大麻やCBDというものをほとんど理解していないんじゃないかな。だからまずそこをきちっと理解してもらって、自分たちとかなり重なる世界だなというふうにするには、何かが必要かなと思っています
僕もそこは大切だと思っています。大麻やCBDの支持者たちがそれがハーブであるという認識を持つためには、ハーブとCBDの真ん中にブリッジが必要ですよね。今回のキットがその役割をしてくれるといいんだけど
現実問題として、あの本に出ているきちっとしたレシピだと、規制されている成分を含んだハーブなどもあって日本では使えないものもありました。しかしハーブの世界では、「絶対にこれを使わないとダメ」というのではなく、常に工夫していくことが常識になっているので、今回アレンジしたレシピは何の問題もないです。
虹の架け橋となるCBDとハーブ達のアントラージュ
SUPPORT UNITEティンクチャーのハーブ
①ジンジャー 生のジンジャーは食材として使われますが乾燥したジンジャーは成分が変化して消炎・鎮痛作用が増強します。
②ターメリック(ウコン) 黄色成分のクルクミンは強肝作用と共に消炎・鎮痛作用をもたらすためリウマチや関節炎の治療に用いられます。
③ホワイトウイロウ 古くから痛み止めとして知られ、解熱・消炎・鎮痛剤の代表であるアスピリンの開発のもとになったハーブです。
④ブラックペッパー 消炎・鎮痛作用や血行促進作用をもち、ピペリンという成分はターメリックの作用を増強することが報告されています。
⑤デビルズクロウ アフリカ大陸の先住民が強壮薬や消炎・鎮痛薬として用いてきた歴史をもち現在では欧米でも広く知られています。
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DEEP UNITEティンクチャーのハーブ
①パッションフラワー植物性のトランキライザー(精神安定剤)として知られ、痛みや不安の緩和にバレリアンなどとブレンドして用いられます。
②ジャーマンカモミール 消炎作用と鎮静・鎮痙作用を併せ持つハーブで胃潰瘍や生理痛、興奮や不眠などに幅広く用いられます。
③バレリアン 神経細胞の興奮を和らげるため不眠や入眠障害にもっとも多く用いられるハーブで痛みのケアにも活用されています。
④ホップ ビールの苦味や香りづけとして知られますが鎮静作用をもつため不眠や更年期の不定愁訴などにも活用されます。
⑤レモンバーム 心身のデリケートな状態を穏やかに調整する働きがあるため怒りや悲しみ、パニックなどに活用されます。
⑥リンデン(西洋ボダイジュ) 安心やこころの平穏を取り戻す働きがあるハーブで不安や恐れ、それに伴う不眠や入眠障害を改善します。
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このような製品が情報とともに流通していくことは、CBD UNITEの仲間である私としては、大変に意義のあることだと思います
文中補足:
アンドリュー・ワイルという表記もありますが、今回はアンドルーとしました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%AB
グリーンフラスコ社代表、林真一郎先生のプロフィール
林真一郎氏
薬剤師・臨床検査技師
東邦大学薬学部薬学科卒業。1985年グリーンフラスコ株式会社設立。 医師・鍼灸マッサージ師・助産師・薬剤師などとネットワークを作り、情報交換を行いながらホリスティック医学としてのアロマテラピーやハーブ療法の普及に取り組んでいる。
特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会理事長
特定非営利活動法人日本ホリスティック医学協会理事
日本アロマセラピー学会理事
日本ハーブ療法研究会世話人
東邦大学薬学部客員講師
日本赤十字看護大学大学院非常勤講師
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