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日本政府「骨太の方針」に大麻由来医薬品を掲載

目次

大麻が国の政策に明記

 

2267日に経済財政運営と改革の基本方針 2022(骨太の方針)が閣議決定され、その中で大麻由来医薬品について「大麻に関する制度を見直し、大麻由来医薬品の利用等に向けた必要な環境整備を進める。」と明記されました。

 

経済財政運営と改革の基本方針 2022

 

第4章 中長期の経済財政運営

2. 持続可能な社会保障制度の構築

(社会保障分野における経済・財政一体改革の強化・推進)p33

 

経済安全保障や医薬品産業ビジョン 2021 等の観点も踏まえ、医薬品の品質・安定供給の確保とともに創薬力を強化し、様々な手段を講じて科学技術力の向上とイノベーションを実現する。がん・難病に係る創薬推進等のため、臨床情報と全ゲノム解析の結果等の情報を連携させ搭載する情報基盤を構築し、その利活用に係る環境を早急に整備する。がん専門医療人材を養成するとともに、「がん対策推進基本計画」の見直し、新たな治療法を患者に届ける取組を推進する等がん対策を推進する。大麻に関する制度を見直し、大麻由来医薬品の利用等に向けた必要な環境整備を進める。熱中症対策に取り組むとともに、OTC医薬品・OTC検査薬の拡大に向けた検討等によるセルフメディケーションの推進、ヘルスリテラシーの向上に取り組む。早期発見・早期治療のため、疾患に関する正しい知識の周知啓発を実施し、感染拡大によるがん検診受診の実態を踏まえ、引き続き、受診勧奨に取り組むとともに、政策効果に関する実証事業を着実に実施するなどリハビリテーションを含め予防・重症化予防・健康づくりを推進する。また、移植医療を推進する。

 

経済財政運営と改革の基本方針 2022

新しい資本主義へ ~課題解決を成長のエンジンに変え、持続可能な経済を実現~

令和467

https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2022/0607/shiryo_04-1.pdf 

フォローアップとその工程表にも明記

 

骨太の方針のフォローアップのp13では、次のように明記されています。

 

(前述の文は省略)

・漢方について、生薬の国内生産を支援するとともに、国内産業の競争力強化に資する国際標準化を進める。

・諸外国における利活用の状況に鑑み、大麻を原料とする医薬品の国内での製造及び流通のために必要な規制を見直すとともに、大麻の濫用による保健衛生上の危害防止の観点から、使用規制の強化や検査体制の整備を検討し、2022 年度中に結論を得る。

・輸送・連結が可能で診療等の医療施設として活用できる医療コンテナについて、地方公共団体等の導入状況を把握し、引き続きその活用促進に向けた検討や情報発信等を行う。

(後述の文は省略)

 

さらに工程表には、22年度中に所要の措置の実施というスケジュールが組まれています。

 

きっかけは、CBD議連からの提言

 

この「骨太の方針」に大麻草が言及される事となった、直接的なきっかけは、超党派「カンナビジオールの活用を考える議員連盟(通称CBD議連)」による提案でした。

 

CBD議連は、第1回 21615日(火)設立総会が開かれ、河村健夫(自民)会長、松原仁(立憲)事務局長という体制で始まりました。与野党あわせて、約25名が参加する超党派の議員連盟で、第5回 22411日(月)に河村会長引退から引き継いだ山口俊一(自民)会長が、骨太の方針に入れたいという意思を表明しました。

 

6回 22516日(月)には、これまでの議論を踏まえて、「CBDの活用と健全な市場育成に向けた提言」をまとめて、その提言書を厚労省に提出しました。

 

参考:

https://wellness-news.co.jp/posts/cbd%E6%99%AE%E5%8F%8A%E3%81%B8   

厚労省大麻規制小委員会がスタート

 

昨年6月末に公表された、厚生労働省「大麻等の薬物対策のあり方検討会」の報告書(注1)を踏まえ、厚生労働省が管轄する厚生科学審議会の医薬品医療機器制度部会に「大麻規制検討小委員会」が設置され、今年525日に第1回目の小委員会が始まりました(注2)。

 

注1 厚生労働省「大麻等の薬物対策のあり方検討会」の報告書

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syokuhin_436610_00005.html     

 

2 厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会「大麻規制検討小委員会」

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25666.html

「骨太の方針」に入ったということで、大麻小委員会の有識者の皆さんは、しっかりと議論をしなければならない状況となったといえるでしょう。

 

 

「骨太の方針に1行入ること」が重要

 

骨太の方針とは、政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示す方針で、正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」です。各省庁の利害を超えて官邸主導で改革を進めるため、首相が議長を務める経済財政諮問会議で毎年6月ごろに策定します。

 

「大麻に関する制度を見直し、大麻由来医薬品の利用等に向けた必要な環境整備を進める。」

 

骨太の方針に、この1行が入ることは、コロナ対策等で忙しい厚生労働省が作成する法律案で、国会審議の優先順位が上がることを意味します。

 

法案によっては優先順位が高くないと、衆・参の厚生労働委員会の審議/可決→衆議院・参議院の審議/可決という流れの中で、政局等の要因で先送りや廃案になりやすいのです。

 

また、この骨太の方針の文章で重要なのは、「等」の一文字が入っていることです。

霞が関文学(官僚が使う文章体系)において、「等」が入っている事は、日本の大麻文化の保護や新産業の振興までの幅広い分野を内包していることを示しています。

 

国会審議は、早くて秋の臨時国会、遅くとも231月の通常国会が予定されています。

 

710日(日)は、第26回参議院議員選挙投票日ですが、GHQ占領下で大麻取締法は、74年前の1948710日に制定されました。710日が大麻法誕生日ということはあまり知られていません。

 

75年目に大麻法が大きく改正されようとしています。

大麻政策の観点からも政治的な動きに注目していきましょう。

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