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ペンシルバニア州がヘンプ産業を優遇し、約1,760万円の助成金を支給

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2つのヘンプ研究を優先的に支援

ペンシルバニア州では、特殊作物の支援を目的としたプロジェクトにヘンプ研究が優先的に採用されています。先週、ペンシルバニア州の Russel Redding 農務長官は、今期の助成金総額46万ドルのうち、およそ16万ドル(約1,760万円)を2つのヘンプ研究プロジェクトに支給したと発表しました。

 

そのヘンププロジェクトとは、1つはペンシルバニア州立大学のプロジェクトで、州内でのヘンプ生産の為の最適な遺伝子の組合せや、管理技術の開発を目的とした研究に126,000ドルが支給され、もう1つは Franklin & Marshall 大学のプロジェクトで、ヘンプの植物に付着している放線菌の働きに関する包括的な測定や評価の為の研究に36,000ドルが支給されました。

 

多種多様な作物の研究を強みに

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この助成制度は、同州の農林政策である『ペンシルバニア特殊作物ブロック助成プログラム』に基づくもので、連邦政府の特殊作物補助金プログラムでは対象とならない優先度の高い特殊作物の開発をバックアップする為のものです。

 

Redding氏は「市場への訴求力と競争力を高めるためには、見落とされている成長性の高い様々な作物に投資することが必要です」と述べています。

 

また「私たちは、多種多様な作物の研究開発を行なうことを強みにして、栽培の規模や範囲、生産量に囚われず、生産者が成功する為のあらゆる機会を確保する必要があります」と述べました。

 

市場競争力と持続可能性の向上

同州内には他にも、ホップ、広葉樹、蜂蜜や、蒸留・醸造・製麦用の大麦、ライ麦、小麦など、優先度が高いとされる作物があります。

 

州の農業関係者によると、今回のプロジェクトは、環境保全の面での効果を上げながら、食品の安全性の向上、新種と改良種の開発、病害虫対策の改善など、様々な研究によって、特殊作物の市場競争力と持続可能性を高めることを目的としています。

 

4月には、州内のヘンプ分野の活性化を目的としたプロジェクトに、合計157,735ドルの資金が提供されました。

 

これらの給付は、ペンシルバニア州のヘンプ振興助成プログラムによるもので、ヘンプとヘンプ製品の認知度を高める取り組みを支援するために行なわれています。

 

 

HTJ

米国では産業用ヘンプは、2018年末に合法となった為、国が助成金を支給するケースも見られ始め、環境保護庁のヘンプクリート研究への助成金支給や、農務省のヘンプ飼料研究への助成金支給など、既に幾つかの支援が行なわれています。

このように国や自治体がヘンプ産業を後押しすることで、市場が拡大され、結果的に税収の増加に繋がり、同時に環境問題への対処もできる訳ですから、ヘンプ産業を国が支援することは、米国だけでなく、どの国にとっても非常に有益で効果的な政策であると言えます。

 

引用元;https://hemptoday.net/hemp-gets-high-priority-in-pennsylvania-agriculture-grant-awards/

 

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AUTHORこの記事をかいた人

HTJ編集部ライター NORI

海と自然をこよなく愛するヘンプオタク。
ヘンプの素晴らしさを多くの人に知ってもらう為、HTJにライターとして参画。
不動産業界、福祉業界、オーガニック業界などでキャリアを積み、現在はフリーランスとして活動中。

健康への関心が高く、以前はヴィーガンで、現在はペスコベジタリアン。

趣味はサーフィン、WAVEウィンドサーフィン、スノーボードなどのExtremeスポーツと、海外ドラマの深夜イッキ見。

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