ヘンパイアは、先週、ヨーロッパ復興開発銀行の気候革新支援プログラムにおいて認められた6社のウクライナのベンチャー企業のうちの1社です。温室効果ガス排出量を削減し、エネルギー消費量を抑える技術の開発を促す事を目的としたこのプログラムには、ウクライナの40件のプロジェクトが申請しました。
バウチャーで€160,000(約2103万円)
キエフ、ドニプロ、リヴィウの受賞者には、彼らの建設用資材から請求システムにいたるまでの革新的な取り組みに対し、160,000ユーロ相当(約2103万円)の気候革新バウチャー(CIV)が授与されます。バウチャーは、温室効果ガス排出量を削減するためのエネルギー効率の良い技術と政策を提案している研究者や企業に資金を提供します。
気候革新バウチャーは、EBRDの気候変動に関する金融技術移転センター(FINTECC)プログラムを通じて授与されますが、このプログラムは、EU近隣投資機関(NIF)から資金提供を受けています。
ウクライナは、EBRDに含まれる国の中でCIVから利益供与を受けた最初の国で、ウクライナで気候に関するイノベーションと環境に優しいグリーン経済を促進する地元のNGOであるGreencubatorによってプロジェクトが進められています。
50件のプロジェクトが支援対象に
総予算が100万ユーロ(1.31億円)のCIVプログラムは、2018年末までにウクライナで50件前後の革新的なプロジェクトを支援する予定です。各プロジェクトのバウチャーは、その革新性や複雑さ、そして潜在的利益に応じて20,000ユーロ(262万円)から50,000ユーロ(656万円)の範囲となっています。
今後バウチャーを受け取るプロジェクトは、3ラウンド以上の厳しい競争を経て決まります。
気候変動の軽減と適応の分野で技術移転を目指すEBRDのFINTECCプログラムは、ウクライナで2016年2月に開始されました。この3年間のプログラムは、地球環境ファシリティ(GEF)からの資金700万ドル(7.49 億円)とEUのEU近隣投資機関(NIF)からの400万ユーロ(5.25 億円)の助成金によって支えられています。
EBRDはウクライナ最大の国際的な金融投資家機関です。1993年の同国での運営を開始して以来、今日まで銀行は、383件のプロジェクトを通じて、約116億ユーロ(1.52 兆円)の支援を積み重ねてきました。
グリーンキュベーター(Greenchubator)は、持続可能な起業家精神、気候革新、ウクライナのグリーン経済に必要なエコシステムを開発しています。グリーンキュベーターの主な目標は、グリーン経済における気候に好ましい影響を与えるイノベーションを実行できる企業や開発者の数を増やし、彼らを支援して投資を誘致し、世界市場に参入し、ウクライナのより炭素の排出が少ない経済の発展に貢献することです。
(HEMPTODAY 2017年10月25日)