オーストラリアのヘンプ関係者が、初となるヘンプ会議の開催を決定しました。日時は2018年2月27日から3月2日にかけて、会場はサウスオーストラリア州ビクトリアのジーロングにある、リッジズ・ジーロング・ホテルの予定です。
オーストラリアでは産業用大麻の市場が急速に拡大しています。2017年4月に、オーストラリアとニュージーランド両国が食品規制に関する2国間閣僚フォーラムを開催し、両国市場でのヘンプ食品の流通を認可しました。ヘンプシード (麻の実) が原料の食品は目下、食品として合法化への手続きが取られている最中です。
新しい産業用大麻の枠組み
特にサウスオーストラリア州では、産業用大麻の新しい枠組みが設けられ、産業用大麻と医療用大麻を1つのポートフォリオとして合わせて扱うことで、オーストラリア企業に対し、食品、繊維、医療分野の垣根を越えて新しいビジネスチャンスが開かれることを狙いとしています。
ビクトリア産業用大麻協会、アグリフューチャーズ・オーストラリア、オーストラリア産業用大麻連合が、合同で「オーストラリア産業用大麻会議」を開催する準備を現在進めています。この会議は半年ごとに開催され、海外からの参加者はもとより、オーストラリア国内のヘンプ企業が参加することになるといいます。
講演者募集中
この会議は生産者、研究者、加工業者、卸売業者が集うプラットフォームとなる予定です。今後の構想、主要課題、注目の話題、さらには、あらゆる種類の栽培、生産方法に関する最新の知見、産業用大麻を利用した製品のマーケティング法を提示し、それらについて議論する場を提供する、と主催者側は述べました。
会議を主催するグループでは、以下の内容について議論のできる講演者の候補を募集しています: 地域ごとの生産慣行、品種改良、新しい栽培品種、THC含有検査。水分、養分、雑草や害虫駆除の方法。収穫と初期段階の加工法。ヘンプ種子の貯蔵、加工作業、製品化。繊維の加工法と製品化。麻幹の加工法と製品化。講演内容レジュメの提出締め切りは2017年12月15日まで。
(HEMPTODAY 2017年11月7日)
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