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北海道2万ヘクタールのヘンプ栽培を目指し、 法改正後に向けたHIHAビジネス研究会を立ち上げ

農林水産省主催のアグリビジネス創出フェア2021での、北海道ヘンプ協会(HIHA)のブースの様子

目次

アグリビジネス創出フェア2021にて目標2万ヘクタールをアピール

 

農林水産省主催のアグリビジネス創出フェア2021において、一般社団法人北海道ヘンプ協会(HIHA)による初めてのブース出展がありました。この展示会は、昨年1124() 1126日()に東京ビックサイト(東京都江東区有明)で行われたものです。

 

当日の出展の様子と菊地治己代表理事の説明は、下記画像をクリックすると、Youtube動画が視聴できます。

 

https://www.youtube.com/watch?v=fS4WR7cukwg

 

この展示会でアピールしていたのが、目標2万ヘクタールが生み出す多様な商品と約1.8兆円に上る経済効果の試算です。

 

 

この経済効果は、北海道の農家産出額ではなく、最終商品(小売)の市場規模です。詳しい試算の根拠は、「アグリビジネス創出フェア2021一般社団法人 北海道ヘンプ協会(HIHA)出展報告書」を参照してください。

 

 

大麻取締法改正後に向けてHIHAビジネス研究会を開始

 

昨年6月末に公表された厚生労働省「大麻等の薬物対策のあり方検討会」の報告書(注1)では、現行法の成熟した茎と種子が合法で花と葉が違法という部位規制から、THCによる成分規制への移行が示されました。

 

2023年度以降に法改正が行われることを見越して、北海道ヘンプ協会は、本年(2022年)からHIHA法人会員向けサービスとして、北海道におけるヘンプの大規模生産とそれを原料とする新たなヘンプビジネスの事業化に向けてHIHAビジネス研究会を始めました。現在は、4つの専門部会があり、月1回ZOOMオンライン上で勉強会をしています。( )内は部会で取り扱う専門分野です。

 

①繊維部会(衣料品、繊維関係、製紙関係)

②食品部会(ヘンプナッツ・オイルを原料とする食品やCBD等の機能性成分、飼料等)

③住宅部会(ヘンプハウスの設計施工、ヘンプを原料とする建築資材、エネルギー等)

④栽培部会(品種、栽培技術、農業機械、一次加工、バイオマス、環境関連等)

 

 

 

これまですでに繊維部会と食品部会を開催し、今後、4月18日に住宅部会、5月中旬には栽培部会を開催予定です。6月以降は、繊維、食品、住宅、栽培の順で月1回のペースで開催する予定です。法人会員は複数の部会への登録・参加が可能です。

なお、原則として法人会員向けサービスなので、開催時間は平日の日中ですが、個人会員も参加可能な住宅部会は平日の午後8時開始です。

 

繊維部会 2月16日(水)13:30~15:00 実施済み

食品部会 3月16日(水)13:30~15:00 実施済み

住宅部会 4月18日(月)20:00~21:30

栽培部会 5月中旬

 

この他、北海道ヘンプ協会は、法人会員49社、個人会員37名の交流の場として、月1回、第1土曜日の午後8時よりZOOMによるオンライン交流会を開催しています。毎回20~30名ほどの会員とゲストが参加し、ヘンプに関する様々な話題に関する活発な意見交換や情報交換が行われています。

 

菊地代表理事によると、最近、SDGsの観点から国産ヘンプ原料に期待する国内企業やヘンプ栽培を志向する生産法人や農家の入会が増えているそうです。今回のHIHAビジネス研究会は、そうした企業と生産者のマッチングの場でもあり、北海道の目標2万ヘクタールの実現に向けた第一歩として注目されます。

 

 

参考情報

北海道ヘンプ協会について詳しく知りたい方は、下記のHIHAホームページをご覧ください。

http://www.hokkaido-hemp.net/

 

 

HIHAビジネス研究会に参加したい企業および研究者は北海道ヘンプ協会の会員募集中のページから同協会事務局にお問合せください。

https://hokkaido-hemp.net/everyone.html 

 

ビジネス研究会で扱う専門分野に関する参考資料は、アグリビジネス創出フェアで配布したHIHAのパンフレット(電子ブック形式)を御参照下さい。

https://onl.bz/J6R3UWg 

 

 

注1 厚生労働省「大麻等の薬物対策のあり方検討会」の報告書

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syokuhin_436610_00005.html

 

 

 

 

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Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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