イェルラン・ニサンバエフ農務副大臣が、ヘンプ生産の受け入れを求めるカザフスタンの著名人に名を連ねることになりました。同国は環境保全および植物の保護に関する複数の法案作成を行っており、ニサンバエフ副大臣は、最近開かれた省庁間の法案関連会議において発言し、「樹木作物や灌木など、あらゆる種類の植物を法によって保護すべきだと考えています」と、出席者に向かって語りました。
植物の世界
「ヘンプは植物の世界の一員とみなされるべきです。否定的な植物とみなす事は出来ません。生物多様性の長い連鎖の一部であるこの植物種は、保全されるべきなのです。何らかの植物界や動物界が失われれば、人間と生態系にも重大な影響を与えかねないと私は考えています」と、ニサンバエフ副大臣は述べました。カザフスタン政府は、大麻愛好家の旅行者から注目を集める、チュイ渓谷に大量に自生する野生の大麻への対処に長い間追われてきました。しかし近年では、依然として大麻一掃を目標としつつも、国としてヘンプ生産を増加させていく方向に舵を切っています。
テストされてきた作物
おそらくカザフスタン唯一のヘンプ企業であるKazHempは、どの土壌が最も収穫量が多いかを見極めるため、2016年に同国の4つの地域で試験栽培しました。彼らのリサーチにより、最適な環境はアルマトイ地方に存在することが明らかになりました。
また2016年には、カザフスタンにおけるヘンプ紙の生産が初めて議題に上りました。このプランは、当時の副総理であり、現カザフスタン大統領の娘であるダリガ・ナザルバエフ氏による強い支持を得ました。
紙生産を後押しする流れ
「カザフスタンは自国で紙を生産していません。すべて輸入品であり、それが高いコストに反映されています。印刷メディアにとっての利点も含めて、カザフスタンが紙の生産を始めることは非常に重要なことです。」と当時、ナザルバエフ氏は述べています。
カザフスタンのヘンプ栽培は拡大しており、農務省の発表によると、昨年南アルマトイ地方で栽培されたヘンプは約6平方キロメートルでした。今年は、その数字が40平方キロメートルに増加することが期待されており、同地域では2017年末に加工工場が操業を開始しました。現在のところ、収穫された種子はオランダに輸出され、繊維はロシアと中国に輸出されており、カザフスタンの政府関係者は新市場の開拓を望んでいます。 – Brian Houlihan
(HEMPTODAY 2018年10月26日)