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日本国産大麻の収益ポイントを◯◯にする事で、利益、安定、安心が担保されるかも。という法則が判明

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カナダ、アメリカヘンプ穀物市場を独占し続ける

2023年においても、カナダのヘンプ穀物生産者はアメリカ市場を独占し続けました。

米国農務省(USDA)によると、北の国境を越えたヘンプシードベースの製品の材料総額はおよそ約86億円に達しました。

カナダの生産者たちは、食用ヘンプシードに約73億円、ヘンプオイルケーキに約7.8億円、ヘンプシードオイルに約5.6億円分を出荷し、その大部分がマニトバ州からの供給であることが、昨年の最終報告書で明らかにされました。

昨年のUSDAの報告書(外部サイトへのリンク):https://hemptoday.net/US-hemp-imports-2023.pdf

補足:オイルケーキとは、植物の種子から油を抽出した後に残る固形物です。主に家畜の飼料として使用されます。

一方、2022年の米国のヘンプ穀物生産は、別のUSDAの報告書によれば、わずか約5.6億円と見積もられています。

過去関連記事:2023年5月16日【法改正前に関係者は必見】ヘンプ産業のバブル→バブル崩壊→「ヘンプ戦争」とまで呼ばれるようになってしまったアメリカ大失態の軌跡から学ぶ

昨年、アメリカの食用ヘンプシードの輸入総額は約77億円に達しました。

カナダに遅れをとる形でアメリカへの輸出トップ5に名を連ねたのは以下の国々です。

リトアニアが約2.8億円、中国が約9.6億円、ペルーが約1,000万円、オランダが約800万円です。

とにかく輸入しているアメリカ

昨年の記録によれば、オランダがアメリカへのヘンプ播種用種子の輸出国として首位に立ち、総額約6.2億円中、約4億円分を出荷しました。

その他の主要な栽培用種子の輸出国には、スペインが約8,700万円、フランスが約7.5億円があります。

ヘンプ繊維素材の輸入は、2カテゴリーで総額約3.2億円でした。

紡績用ヘンプ糸の輸入は約2億円で、そのうち約約1.4億円がルーマニアから、約5.6億円が中国からのものでした。

ヘンプ織物(布)の輸入は約1.2億円で、そのほぼ半分が中国からのものです。

昨年、アメリカにヘンプ織物(布)を出荷したその他の国々には、インドが約2.4億円、ベルギーが約1.8億円、イタリアが約1.7億円が含まれます。

麻ひもの輸入総額は約4.2億円で、その99%以上がフィリピンからのものでした。

花穂とハード以外でもかなりの輸入額

昨年は輸入報告書が週報で作成され始めた最初の年でした。これらの報告書は、米国農務省の農業マーケティングサービスによってまとめられ、輸入されたヘンプ商品に専念する最初の政府データ分析を示していますが、ヘンプの花、ハード(シヴ・麻がら)、または技術的な繊維は含まれていません。

補足:ハードとは、ヘンプの茎の内部にある木質の部分で、建材や動物の敷材などに使用されます。

過去関連記事:ハード(シヴ・麻がら)については、こちらで説明していますので、ご参考まで、2023年3月14日 ヘンプビルディングは建材に限らず、ヘンプ産業構築全体を指す by スティーブアレン

これらの報告書は、全体および剥ぎ取られた種子、プロテインパウダー、ヘンプシードオイルなどの種子ベースの製品の小売広告価格を、全国および地域別に追跡します。

アメリカへのヘンプの輸入量は微々たるものですが、それでも世界中で形成されつつある産業ビジネス関係のヒントが得られるかもしれません。

報告書に小量で記載されている他の国々には、オーストラリア、エジプト、ハンガリー、リトアニア、ルーマニア、アイスランド、メキシコ、ネパール、ノルウェー、パラグアイ、ペルー、ポルトガル、台湾、タイ、トルコ、イギリス、ベトナムが含まれます。

この週報は2年前にUSDAが開始した年次「全国ヘンプ報告書」を補完しています。

この報告書は全国の20,000人以上のヘンプ生産者に対して調査を行い、植えられたエーカー数、収穫量、作物の価値を決定しています。

その報告書によると、2022年の国内で生産されたヘンプの総価値は約371億円で、花からの収入が約390億円、繊維が約44億円、穀物が約5.6億円でした。

編集部あとがき

国産ヘンプは国産消費へ。と、考えがちですが、輸出する。というトーンも含めて、世界は動いています。

今回の記事から私たち日本側が汲み取る要素としまして、フィリピンは麻ひもを4.2億円、リトアニアはヘンプシードを2.8億円、アメリカに売っていた。という点です。

日本国内で一般の消費者の方が、国産ヘンプシードなどを日常生活に取り入れて消費するまでには、消費して頂くまでの道を、「丁寧に啓蒙」していく必要があります。

例えば、日本産ヘンプシードがどれだけ有能な食品だとしても、それを啓蒙していき、日本国民が納得、体験、実感、そして、期待するまでに、どれだけの工数がかかるでしょうか。

少し考えてみると膨大な時間を要することが容易に想像できます。

そこで、アメリカに輸出しつつ、収益口を確保しながら、啓蒙コストを短縮しつつ、「日本のお米」のように、世界で一番美味しいヘンプ穀物を作り、それらを輸出しつつ、輸出拡大をしつくした先に、逆輸入という形で、日本国民にブランディング、マーケティングを進めていくという流れは、利益を確保した上で、ヘンプ農業の拡大に望めるので、参加農家も安心して農業に取り組める、なかなか良い流れのように感じています。

国産大麻食品の輸出というビジネスは、いわば、たんなる農作物輸出です。なので、第一種免許で実現可能なビジネスになりますので、都道府県知事と農水省、経産省がしっかりと支援をしていくことで、実現できる話になるかと思います。

現に、今回のレポートのように、リトアニアはヘンプシードが質が高いことで有名ですが、アメリカに2.8億円分出荷しています。そして、冒頭でも書いた通り、フィリピンは麻ひもを4.8億円もです。

この2.8億円や4.8億円が大きいのか小さいのかは、その国によりけりですが、ヘンプの場合、日本の消費者に販売するにも、「重いスティグマ」を溶かして販売する必要がありますので、普通の食品のような流通がなかなか通用しません。

なので、お米のように、日本国産大麻の品質を高め尽くして、ブランド力を構築し、、アメリカ(海外)への「輸出」しよう。という戦略です。

おそらく、日本の農業技術を用いれば、リトアニアやその他のエリア以上の品質のヘンプ食品が作れると思いますが、いかがでしょうか。

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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