2018年4月18日にチェコ共和国ブルノにあるメンデル大学で開催予定の第4回「Cannabis & Science (カンナビス・アンド・サイエンス)」会議で、土壌の汚染物質を吸収するというヘンプの性質が議題のひとつとして掲げられています。
一部において、無機質肥料、堆肥ならびに下水汚泥といった汚染物質を植物により吸収するファイトレメディエーションにおいて、ヘンプが有効であるとする見方がある一方で、この植物に吸収性があるということは、他の目的で栽培されたヘンプの実が、汚染の影響に対する脆弱性があるということでもあります。
チェコ共和国を拠点に活動しているAgritec Šumperkの植物科学研究家のマリー・ブジェルコヴァ氏が、農業ならびに工業の集約化に由来する重金属を、土壌から減少もしくは除去するヘンプの能力について検証します。
ブジェルコヴァ氏は、ファイトレメディエーションにおけるヘンプと、繊維、産業利用のための有機乾燥植物材料、ならびに食品またはオイルとして最終的に用いる種の栽培及び製造における汚染の比較考量をおこないます。
大麻の研究を進めるメンデル大学
メンデル大学では、広範にわたる大麻研究プログラム内で、ヘンプの可能性に関する研究に急速に力を入れています。これは法改正により、ヘンプ研究への関心の高い海外の投資家にとって、チェコ共和国が魅力的な対象となったことが1つの理由です。
このほか、チェコ共和国のヘンポイント社のハナ・ガブリエロヴァ氏が大麻産業の世界的なトレンドの概要を説明し、またプラハを拠点とする、国際大麻およびカンナビノイド研究所(ICCI)で研究主任を務めるイーサン・ルッソ医学博士がカンナビノイド、テルピノイド及びフラボノイドの医療における利用と、それに付随する生化学的ならびに生理学的効果に関する発表をおこないます。
この1日間の国際イベントでは、計15名の講師が登壇します。本会議への登録はこちら。
(HEMPTODAY 2018年3月25日)