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クレソ・ファーマ社はラテンアメリカへ勢力を拡大

クレソ・ファーマ社はラテンアメリカへ勢力を拡大

急成長しているクレソ・ファーマは、医療大麻の企業であるカンナ・カナダ社とその子会社でコロンビア法人のカンナ S.A.S.社を買収し、ラテンアメリカに進出したと発表しました。クレソ社は、オーストラリア証券取引所(ASX)で取引されており、合意条件によるとクレソ社はカンナ社に対して最高715万ドルを、主にクレソ社の株で支払う予定です。

 ラテンアメリカで最初の医療大麻企業のひとつであるカンナ S.A.S.社は、100%天然植物由来の薬用・治療用・美容用の大麻製品の開発および製造を目的としています。「植物療法」製品の対象範囲としては、発作、慢性疼痛、癌、てんかんおよび多発性硬化症に罹患している患者などに適用可能となっています。

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 ラテンアメリカにおける法律の改定

 世界中で行われている大麻の合法化運動に合わせて、ラテンアメリカ諸国は法律の改定を続けており、コロンビアでは大麻産業に関する法律の枠組みを制定するために2年の歳月を費やしてきています。コロンビア政府は2016年に低および高THC品種由来の抽出物を合法化し、2017年には派生商品の栽培、生産と国内および国際流通に関する規則を制定しました。申請手数料、セキュリティ要件、品質管理、ライセンシーおよび政府管理者の責任に関してもコロンビア当局によって今年、明確に定義されました。クレソ社によると、コロンビアで採択された法的枠組みでは国際法に基づく明確な輸出ルールを定めているとのことです。

 カンナ社は2017年3月、コロンビアで大麻の派生商品や抽出物を生産・輸出するライセンスを保健省から取得し、そのような許可を得た極めて限られた企業のひとつとなりました。クレソ社によるとカンナ社は2018年の初めにコロンビアで大麻を栽培するライセンスを取得する見込みとのことです。そのため、同社はメデジンにあるアンティオキア大学の研究機関GIEMと研究提携を開始し、植物遺伝学、病気、最適な栽培方法に関して研究を行います 。カンナ社は最終的に600ヘクタールの大麻の作付面積を目標としており、作付面積の割り当て量はコロンビア省庁の管理下にあります。

 クレソ社は、買収により自社の医療大麻の生産が開始され、予想市場規模8630万ドルの、急速な成長が見込まれるコロンビア大麻市場へ同社の既存製品を展開する上で、カンナ社の買収が、同社のサプライチェーン統合の一助になるだろうと話しています。

 技術系起業家の舵取り

 最高経営責任者であり、取締役でもあるペドロ・トシン氏によってカンナ社は運営されています。トシン氏は技術系の分野で15年以上の経験を持ち、デジタルマーケティングと広報の経歴のある起業家です。 2016年よりカンナ社の最高経営責任者に就任しています。

 ラテンアメリカでのクレソ社による買収は、医療大麻製品のために大麻栽培の計画をしているカナダ・ハリファックスに拠点を置くミネルバ・メディカル社の買収に引き続くものです。(HEMPTODAY 2017年12月20日)

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日本臨床カンナビノイド学会員。北海道ヘンプ協会(HIHA) 法人会員。

美容クリニックで専門医監修の下、CBDオイルを利用したアトピー性皮膚炎の治療を開始。1年間の観察結果からアレルギー数値と、症状の改善がきっかけで大麻の可能性を一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い立ち、編集局員として参加。

「HEMP TODAY JAPAN」を通じて、「世界の大麻産業」の真実を知ってもらう必要があると考えております。

そして、大麻へのマイナスイメージを払拭がされ、医療分野、産業分野問わず、大麻由来製品を誰でも簡単に低コストで利用できる環境を望んでいます。

2017年6月~青山エルクリニックモニター参加。
2018年5月「Hemp Food, Health & Beauty Summit」(HTセンター/ポーランド)。
2018年8月「中国 黒龍江省ヘンプ産業視察ツアー2018」参加。

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