ヘンプ食品と化粧品の販売が世界中に広がり、旧来のヘンプ農園はペースの速いセクターによる困難に直面しながらも、急成長を遂げています。世界大手のヘンプ企業は、2018年5月25-26日にポーランドで開催されるヘンプトゥデイ主催の「ヘンプフード・ヘルス&ビューティサミット」で、この市場の現状を分析します。
ドイツのHempro Int.社のダニエル・クルースと、チェコ共和国のHempoint社のハナ・ガブリエロヴァCEOは、ヘンプトゥデイセンターで開かれるこのイベントにおいて、現在の市場傾向への見解を共有し、業界における過去20年間にわたる彼らの経験を振り返ります。
革新的な申込者には15分間が
参加者は代表25名に限られており、現在、参加申込書を受付けています。革新的なヘンプイニシアチブまたは商品を提出した参加者には、15分間のプレゼンテーション時間が与えられ、出席する著名な業界人からのフィードバックが得られます。
ヨーロッパでのヘンプシードの需要は現在、同地域の生産者が栽培できる量の二倍もあり、いまだバリューチェーンは非効率的で、食品および美容・健康セクターのニーズを、カナダや中国からの輸入品で賄い続けています。このギャップのため、同業界での投資機会が魅力的なものとなっています。既に基礎的な地域毎のインフラストラクチャーが整備されており、多くの起業家たちが、この植物から様々な革新的商品を開発しています。
著名な国際プレイヤー達
Hempro Int.社の創設者であるクルース氏は、1995年からヘンプ業界に携わっています。同社はデュッセルドルフを拠点としたヘンプ食品、化粧品、織物、アクセサリーなどの原料の生産者であり、卸売業者でもあります。彼はまた、独立コンサルタント会社のHempConsult GmbHで、上級顧問として起業家、新興企業、投資家、その他の業界出資者にアドバイスを提供しています。
ガブリエロヴァ氏は、チェコ共和国のHempoint社の創設者兼CEOです。垂直統合されたオーガニックヘンプ生産者であり、フードイノベーター、コンサルタントです。彼女は、地域の農家や請負業者に直接協力し、農場から店頭まで、常に新しい製品ラインを創造しています。彼女は、チェコ共和国農業省により、ヘンプ専門の有機農業アドバイザーに認定されています。
更に、ヘンプフーズオーストラリア社のポール・ベンハイムCEOが、同イベントのメインスピーカーとして発表されました。彼もヘンプ産業界で20年以上の経験を持ち、同社は南半球で最大のヘンプ食品企業です。
起業家たちのヘンプの話
食品、健康、美容セクターは、小企業に人気のあるセクターです。起業に多額の資金が必要でない上に、開発過程がシンプルである事が、その理由です。革新的で独特な高品質の商品には、国内でも海外でも市場があります。
更に、ダッチハーベストヘンプティー創設者のエスター・モレンウィック氏も、本イベントのスピーカーです。彼女は、クラウドファンディングキャンペーンを成功させた後、オランダのヘンプ生産者のダン・アグロの協力を得て、2015年に会社を創設しました。彼女はまた、オランダの人々にヘンプの可能性についてのインスピレーションを与え、教育するための基金であるヘンプコレクティブの創設者でもあります。
化粧品、スキンケア商品は世界的に好調
ヘンプを原料とする化粧品やスキンケア商品に対する消費者意識が高まったことから、売上げは上昇しており、ヘンプを原料とした日用品は世界中の多くの地域で成長することが予測されています。卸売業者と自社ブランド企業は、この分野の商品が世界中で脚光を浴びて来たため、国際貿易に参入しています。日用品セクターは米国だけでおよそ2億ドルに達し、製品および原料は共に、カナダから主に輸入されています。
このイベントは、ポーランドにあるヘンプトゥデイセンターで今年数回開催されるミニサミットの第二弾です。
(HEMPTODAY 2018年4月13日)
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