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米大学研究機関とネイティブアメリカンが、ヘンプの栽培・生産に関する研究を行う

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オレゴン州立大学のGlobal Hemp Innovation Centerは、米国農務省(USDA)から1,000万ドルの助成金を獲得し、米国西部においてヘンプの経済的可能性を探る5ヶ年の研究プロジェクトを推進すると発表しました。

 

この研究は、ワシントン州、オレゴン州、ネバダ州、カリフォルニア州を跨ぐ、カナダからメキシコまでのカスケード・シェラネバダ山脈の東側に位置するエリアのネイティブアメリカン達と、その周辺の農村地域の企業や、農業従事者のニーズに合わせて行なわれており、オレゴン州立大学の科学者らと、国内の他の8つの研究機関の科学者らが共同で研究を進めています。

 

今回の助成金は、USDAの国立食料農業研究所が行なう「持続可能な農業システム」開発プログラムの一環として支給されたものです。

 

目次

広大な土地を使って様々なヘンプ品種を研究

Global Hemp Innovation CenterのアソシエイトディレクターであるJeffrey Steiner氏は「私たちは2019年に同センターを設立し、様々な業界関係者を集め、ヘンプ産業に関する大きな未解決の問題に取り組んできました」と述べ、さらに「ヘンプに対する関心が高まっている一方で、ヘンプに関する知識の方は、まだ圧倒的に不足しています」と述べました。

 

また「市場を破壊してしまうのではなく、補完するためのソリューションを開発しなければなりません」とSteiner氏は述べています。

 

研究対象となっているこの広大な地域は、一般的には乾燥した環境条件のエリアですが、多様性もあり、灌漑による生産と非灌漑による生産との両方が行なわれているエリアでもあります。

 

このエリアで研究者らは、さまざまなヘンプ品種を研究しており、穀物としての品種、繊維用、花穂用など、各品種が最適に栽培できる場所や、遺伝学、農法などについて調べています。

 

また、既存の生産システムにどのようにヘンプを組み込むか、どこに加工拠点を置くか、どのような市場成長が考えられるか、なども同時に研究しています。

 

ネイティブアメリカン達の声を活かす

Steiner氏によると、研究者らは、オレゴン州のネイティブアメリカン連盟である Confederated Tribes of Warm Springs をはじめとするネイティブアメリカンの農家や部族のリーダーたちに接触し、彼らの文化的、経済的なニーズをビジネス開発の一環として取り入れることを目標としています。

 

また、部族コミュニティが参加することで、農業の歴史における不平等を解消することも目的としており、これからのヘンプ業界のさまざまな分野に、アメリカ先住民の学生を参加させることなども視野に入れているとSteiner氏は述べています。

 

様々な専門機関との共同作業

このプロジェクトには、オレゴン州立大学農業科学部の Global Hemp Innovation Centerの研究者らに加え、同大学のビジネス、エンジニアリング、薬学の各学部と、農業普及サービス機関の研究者らが参加しています。

 

このプロジェクトの他のパートナーには、カリフォルニア大学デービス校、ワシントン州立大学、ネバダ大学リノ校、USDA農業研究サービス、米国運輸省ボルペ国立交通システム研究センター、連邦政府公認部族拡張プログラム、インディアン地域のビジネス開発を専門とするネイティブアメリカンが所有する企業であるセブンジェネレーションズ、USDA国立農業図書館、USDA西部農村開発センター、などがあります。

 

 

引用元;https://hemptoday.net/research-will-look-at-growing-production-in-western-u-s/

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AUTHORこの記事をかいた人

HTJ編集部ライター NORI

海と自然をこよなく愛するヘンプオタク。
ヘンプの素晴らしさを多くの人に知ってもらう為、HTJにライターとして参画。
不動産業界、福祉業界、オーガニック業界などでキャリアを積み、現在はフリーランスとして活動中。

健康への関心が高く、以前はヴィーガンで、現在はペスコベジタリアン。

趣味はサーフィン、WAVEウィンドサーフィン、スノーボードなどのExtremeスポーツと、海外ドラマの深夜イッキ見。

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