タイで上場している食品会社NR Instant Produce(NRF)社は、Golden Triangle Health Company Limited(GTH)社の株式の51%を追加購入する意向であると発表しました。これにより、バンコク内のヘンプ事業者の株式をNRFが100%保有することになります。
NRFは、垂直統合型のヘンプビジネスを展開するGTH社を買収することで、今後高い成長が見込まれるタイのエスニック、植物性製品、機能性製品の分野で主導的な地位を確立することができると述べています。
サスティナブルでヴィーガンな食品を
NRF社は、サスティナブルな形で生産された食品に焦点を当てています。
同社は2019年から株を買い増し、今年初めに49%の株式を購入したのに続き、GTH社のオーナーであるJulpas Kruesopon氏から株式を購入するために、現金で6,000万バーツ(約2億520万円)を支払う決議を取締役会で行ったと発表しました。
NRF社は、植物性製品を扱う初の上場企業として、1年前にタイ証券取引所に上場しました。同社は初回の公募で約5,140万ドルを調達し、2020年10月9日の上場後には、株価が2倍まで上昇しました。
NRFは、ジャックフルーツやナスを使ったヴィーガンミート、しらたきやコンニャクの麺など、植物性タンパク質を使って動物性食品に似せた製品を生産しています。
ヘンプ製品でのグローバルな展開も
GTH社は、輸入した産業用ヘンプを原料とした食品や飲料も事業展開しており、ヘンプ製品の小売店舗を所有し、フランチャイズ展開も行っています。
また、健康・コスメ製品メーカーのDentiste Smooth E社や、オイル、バーム、吸入剤などを製造販売するSiang Pure社など、タイを代表する化粧品ブランドや消費者向けブランドとも提携を行ないました。
この業務提携については、2021年10月15日のNRF理事会で承認され、年内に手続きが完了する予定です。
また、NRFの取締役会は、10月の会議において、アジア、米国、欧州における植物性製品の国際的なビジネス展開を目的とした組織の再編成に伴い、新たな子会社4社の設立を決議するなど、ヘンプ製品での世界シェア獲得へ動いています。
引用元;https://hemptoday.net/thai-food-company-will-complete-100-purchase-of-hemp-producer/