Miloš Zeman大統領
EU加盟国では初となる上限1.0%法案
チェコのMiloš Zeman大統領は今週、産業用ヘンプのTHC含有量上限を1.0%とする法案に署名しました。
これによりチェコ共和国は、他の加盟国に先駆けて、非薬物であるヘンプと、薬物扱いとなる大麻との識別基準を、THC含有量0.2%とする現行のEU指針を超える値を採択した最初のEU加盟国となりました。
欧州議会は昨年10月、EUにおける産業用ヘンプの圃場でのTHC認可レベルを0.2%から0.3%に引き上げることを決議しましたが、この変更が有効になるのは2023年になる見込みです。
それまでの間、加盟国はTHC上限値の変更に合わせる為、国内の法整備を行っています。
今回のチェコ共和国の変更は、ヘンプとヘンプ由来の製品をより自由に扱える様にする必要性がある、という業界関係者や議員らの見解が反映されており、他の加盟国も追随する可能性があると関係者は述べています。
世界的にはTHC上限1.0%の国も多い
1990年代に産業用ヘンプが復活して以降、国際的に認められているTHC上限0.3%という基準をも上回り、THC上限1.0%を国家基準としている国も多くなっています。
今回の新法の条項には、チェコの公的医療保険および依存性物質に関する法律の改正も含まれており、これにより、チェコ国民が大麻成分をベースにした革新的な医薬品や希少疾病用医薬品の入手がし易くなります。
この改正により、認可を受けた複数の民間の機関が、医療用大麻製品の製造を許可されることになり、賛成派によると、市場競争によって医療用大麻の利用性と多様性が拡大し、患者への価格低下にも繋がるとしています。
引用元;https://hemptoday.net/czech-hemp-in-vanguard-as-president-signs-law-re-setting-thc-limit/