島内でヘンプ生産をサプライチェーン化
サルデーニャ島の地域委員会は、ヘンプの生産と加工を規定する法案を承認し、島内でのサプライチェーン化の迅速な発展に向けて動き出しました。
この法案は、サルデーニャ島にヘンプを使った様々な業種の導入を可能にするだけでなく、汚染された土壌の再生や地下水の水質管理にも役立つと考えられています。
委員会は今週、競合する政治団体の草案を統合した折衷案となるヘンプ法案を承認しました。同委員会はこの法案は、「島内のヘンプ産業に秩序をもたらす」と述べています。今後は、島内の評議会が承認する必要があります。
若手のヘンプ農家が増加
同委員会の会長であるPiero Maieli氏は「これは長い間待ち望まれていた法案だ。多くの若い農家がこの手の活動に賭けているが、不明確な法律のため、官僚政治的なしがらみや、過剰な規制に遭遇することが多い」と述べています。
統計が入手できる最終年度である2019年に、この地域で植えられたヘンプの面積はわずか600ヘクタールでした。しかし、地元関係者によると、起業家精神に溢れた若い農家が増えてきており、ヘンプ事業で地位を確立しつつあるといいます。
近年、地元の自治体も、食品、バイオエネルギー、グリーンビルディング等における農産工業のサプライチェーンを支援すると述べています。
この自治体による政策では、研究、訓練、開発に必要な施設の建設、および栽培、収穫、保管、加工のための先進技術の導入を支援します。また、農作物のモニタリングセンターの設立も計画されているとのことです。
サルデーニャ島は、高級リゾートとして主に観光面での収益が大きい様ですが、若手の起業家らはヘンプの特性に目を向け、メインの観光事業では無く、ヘンプの事業化に取り組み、自治体がそれを後押しするあたりは、世界のトレンドがこの島のニュースに映し出されている様に見えます。 リゾート地の美しい自然と産業を維持する上でも、ヘンプは大きな役割を担っているようです。
引用元;https://hemptoday.net/regional-commission-in-sardinia-green-lights-proposed-hemp-bill/