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コラム:日本人のための大麻の教科書 / 新刊

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518日発売予定イースト・プレス

書評:日本人のための大麻の教科書

「古くて新しい農作物」の再発見

 

目次

出版に至る経緯

 

大麻博物館とは、栃木県那須高原に200112月から開館した小さな私設の博物館です。

これまで、クラウドファンディングの仕組みを使って、2017年に「大麻という農作物 日本人の営みを支えてきた植物とその危機」を発刊し、その後、2019年に「麻の葉模様 なぜ、このデザインは八〇〇年もの間、日本人の感性に訴え続けているのか?という大麻の葉をモチーフにした麻の葉模様に焦点を絞った本を発刊した。

 

大麻の日本の歴史や文化については、今更事実を変えることができない。

この自費出版の2冊の本の内容をベースにあまり触れていなかった食や薬の分野を追記して組み直した。

前作の自費出版から2年後の2021年に発刊する運びとなった。

 

そうすると、次の10章構成となった。

1.名称 2.歴史 3. 4. 5.宗教 6.文化 7. 8. 9.模様 10.

10のキーワードから解き明かす、とある植物の数奇な物語

 

大麻は、神道と仏教に関係が深いが、それは第5章・宗教の章で語っている。

そして、グリーンラッシュという経済効果や海外の医療、嗜好、産業の動向については何も書いていない。

あくまでも、日本で1万年前から続いてきた農作物としての大麻について詳しく知るための本です。

 

6名の業界人が語るそれぞれの大麻の世界観

 

大麻博物館では、大麻があらゆる分野に関係していることから様々な情報の収集と整理をしています。

しかし、いくら博物館とはいえ、やや専門外な話題があります。

 

アメリカ在住の佐久間さんからは海外事情、精神科医の松本さんからは薬物問題、ジーンズ会社のリーバイスからはヘンプ事業の取り組み、弁護士の亀石さんからは法律問題、専門学会の新垣さんからはカンナビノイドについて、最後に社会学者の宮台さんからは解放と統治という切り口から語ってもらいました。

 

特に幅広い社会問題に造詣が深い宮台さんの話は、まとめられないほど長く、熱く語っていただいたので、

こちらに、全文掲載しています。ぜひご覧下さい。

 

現代ビジネス 21518

日本の「大麻政策」、じつは「大いなる矛盾」が隠されていた…!

宮台真司、大麻を語る

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83140 

 

 

特別寄稿1 ライター 佐久間裕美子さん https://www.amazon.co.jp/dp/4163910743 

日本でも大麻は「エッセンシャル」な存在となるか

 

特別寄稿2 精神科医 松本俊彦さん https://www.amazon.co.jp/dp/4535984905 

大麻の取り締まりは健康問題であり、政治問題

 

特別寄稿3 リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社 https://hemptoday-japan.net/4803 

ヘンプを用いたSDGsへの取り組み

 

特別寄稿4 弁護士 亀石倫子さん  https://www.amazon.co.jp/dp/4065123631 

大麻は司法こそ取り組むべき問題

 

特別寄稿5 日本臨床カンナビノイド学会 理事長 新垣実さん https://www.amazon.co.jp/dp/4806715018 

日本におけるカンナビノイドの可能性

 

特別寄稿6 社会学者 宮台真司さん https://www.amazon.co.jp/dp/4584125929/ 

解放と統治—大麻の二面性と向き合う

 

 

日本人の大麻へのタブー感を、なんとかしたい。

 

第二次世界大戦後、GHQの命令によってできた大麻取締法。

当初は、農家保護のための栽培免許制という法律が、1970年代からの欧米のカウンターカルチャーによるマリファナ喫煙の普及によって、それを取り締るための法律に変貌した。

 

 1970年代の世界的な薬物戦争、1980年代からの反薬物「ダメ。ゼッタイ。」キャンペーンにより、大麻へのタブー感が多くの日本人に形成されてしまっています。このタブー感を薄める、または打ち破りたいという想いから、1980年代からマリファナ・ナウ / ハイ / X などの書籍から嗜好、医療、産業分野のそれぞれの視点から書籍を通じて語られてきました。

 

縦軸に「大麻の葉の利用度」と横軸に「発行年」のマトリックスで書籍の表紙を並べると次のようになります。

ここ2~3年で大麻本が多く出版されていることがわかります。

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表紙のデザイナーさんには、これまでの大麻本にないデザインを求め、版画調のデザインに仕上がりました。

表紙をよく見ると、麻の葉模様が浮かび上がるようになっています。

 

大麻博物館がテーマとする大麻民俗学は、「医療用大麻で救われる命がある」とか、「大麻で逮捕するのは人権侵害だ」、「地球環境にやさしい大麻をもっと活用しよう」といった話題より、かなり地味です。

 

日本に、農作物としての大麻が存在し、それを活用してきた民俗文化があったこと、今でも意識しないレベルで地味に根付いていることを多くの方に知ってもらえると、大麻へのタブー感が少し薄まるのではと考えています。

 

日本人のための大麻の教科書「古くて新しい農作物」の再発見

https://www.amazon.co.jp/dp/4781619800/ 

Kindle版は、6月2日以降に発売しています。

 

 

 

目次

▼第1章 名称

・「大麻=違法な薬物」ではない

・「麻」と「大麻」

・人名、地名、ことわざに用いられる「麻」

・言葉の整理を

 

▼第2章 歴史

・稲作より古い、日本人との関わり

・租庸調、古事記、万葉集、三草四木

・国策として、大麻の栽培を推進

 

▼第3章 農

・大麻農業とは?

・栃木と大麻農業

・存続の危機

 

▼第4章 衣

・生活の一部だった大麻布づくり

・日本各地に伝わる大麻布

・糸がない

・機能性自然素材として

 

▼第5章 宗教

・神道における大麻

・神宮大麻、麁服、横綱

・失われつつある国産の大麻

・仏教における大麻

 

  • 特別寄稿1 ライター 佐久間裕美子さん

日本でも大麻は「エッセンシャル」な存在となるか

 

  • 特別寄稿2 精神科医 松本俊彦さん

大麻の取り締まりは健康問題であり、政治問題

 

  • 特別寄稿3 リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社

ヘンプを用いたSDGsへの取り組み

 

▼第6章 文化

・生活文化、伝統文化と大麻

・日本各地に残された文化

・世界遺産を支える素材として

 

▼第7章 食

・人類は1万年以上前から、「大麻の種子」を食べていた?

・七味唐辛子と各地の郷土料理

・「スーパーフード」としての再評価

 

▼第8章 薬

・漢方薬としての歴史

・印度大麻草と麻子仁

・日本における医療利用の行方

 

▼第9章 模様

・麻の葉模様の誕生

・「不易の紋」として確立

・日本を代表するデザインへ

 

▼第10章 法律

・アメリカの紆余曲折

・本植物を絶滅せよ—大麻取締法の制定

・現状と提言

 

  • 特別寄稿4 弁護士 亀石倫子さん

大麻は司法こそ取り組むべき問題

 

  • 特別寄稿5 日本臨床カンナビノイド学会 理事長 新垣実さん

日本におけるカンナビノイドの可能性

 

  • 特別寄稿6 社会学者 宮台真司さん

解放と統治—大麻の二面性と向き合う

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日本人の衣食住を支えてきた「農作物としての大麻」に関する私設の小さな博物館です。2001年、栃木那須に開館。水・木定休。著作に「大麻という農作物」「麻の葉模様」。日本民俗学会員。

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