副作用の強いオピオイド鎮痛薬の使用減少に役立つ可能性が
米国ケンタッキー州の研究者グループは、「CBDが骨折時の医学的治療において、同時に二つの役割を果たす可能性があるが、外科手術へのカンナビノイドの応用については、更なる研究が必要である」と述べています。
この研究者グループは、整形外科手術後のCBDの有効性に特化した既存の医学文献の精査と編集に着手しました。
高度な医療を提供しているNorton Leatherman Spine Centerと、Louisville大学医学部の研究者 チームは、「しっかり管理された、緻密で計画性のある研究が必要で、何よりも整形外科に特化した臨床試験が重要であり、もっと多くの研究を実施していく必要がある」と報告しています。
研究者らは、カンナビノイドが骨折の回復を早め、副作用の強いオピオイド鎮痛薬の使用量減少に役立つ可能性がある、と指摘しています。
骨粗鬆症やオピオイド依存にも有用
骨折の治療におけるCBDの有効性については、2017年にエルサレム・ヘブライ大学の研究室 Bone Laboratoryによって研究されました。
その研究では、大腿骨を骨折したマウスにCBDを投与し、治療を8週間行なった結果、「CBDが骨の再形成における生体力学的な回復を促進させたようだ」と発表しました。
しかしその研究は、サンプル数が少ないことで批判され、人体に与える影響について疑問視されましたが、この研究では少なくとも「CBDの投与により治癒が早まる」ことが判明しました。
また研究者たちは、CBDが骨粗鬆症の治療に有効である可能性も示唆しています。
ケンタッキー州の研究チームは、「これら化合物の研究に関する法的障壁や偏見が解消され、より多くの研究が可能になることを期待している」と述べました。
また研究チームは、「明確な予測は不可能だが、カンナビノイドが疼痛管理の正当な手段として受け入れられることで、将来的に整形外科医の処方パターンが変わり、現在のオピオイド薬による危険性が軽減される可能性がある」と述べています。
マウスを使った実験では、CBDは骨折の完治を早めるだけでなく、タンパク質の結合を促進して骨自体を強くし、将来的な骨折の予防にも繋がることが分かっています。本文でも述べられている様に、今後のさらなる研究に期待しましょう。
引用元;https://hemptoday.net/researchers-say-studies-lacking-on-cbd-and-bone-breaks/