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HHC 草の根 有識者会議

インタビュー:「何か作りたければ大体ヘンプで出来る」

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カール・マーテルは、10年以上にわたって産業用大麻を研究してきた科学者です。 学際科学の学位を持つ地理考古学者であるマーテルの研究分野には、エネルギー貯蔵用の植物炭素、グリーン抽出ソリューション、収穫/処理関連のイノベーションなどがあり、カナダで開発された穀物消毒システムの共同発明者でもあります。

マーテルは、高品質の収穫後管理システムの調査と開発を継続中で、植物バイオマスや農業廃棄物からの付加価値製品を含む、植物全体の利用を促進する処理ソリューションと製品の開発に情熱を傾けています。

彼は、Advanced Botanical and Biomass Research Institute(ABBRI)の共同創設者です。

 

では、想像するのも難しいほど壮大で、夢のような話も飛び出すインタビューをお楽しみください。

目次

イノベーターに訊く

ヘンプトゥデイ(以下HT):あなたは大麻の持つ可能性について、これまでで最も広範なマップの1つを開発しました。この先には何がありますか?

マーテル氏(以下CM):あなたに何かアイデアがあれば、それはおそらく産業用大麻から作ることができます。いわば限界はありません。大麻の種は、宇宙ステーションまで持って行かれたと聞いています。

 

HT:「大麻草全体の活用」の持つ豊かな可能性を活かすために、バリューチェーンには何が必要ですか?

CM:イノベーションと研究開発です。消費者の需要はあり、農家は産業用大麻を栽培したいと考えています。私たちは、ヘンプの持つ多くの利点を取り入れた有用な製品の開発と製造に焦点を当てる必要があります。

ヘンプ食品や繊維の価格は、木材などの他の商品作物と競争できるレベルにまで下がる必要があります。イノベーションを通じて、競争力を高める方法を見つけなければなりません。

 

 

HT:あなたは、「自然を理解し、それをコピーする」という言葉をよく使います。それは一体どういう意味ですか?

CM:その言葉に言及してもらえて感謝します。これは、私が自身の倫理に組み込み、科学的方法論に適用する基本原則です。私にとって、それは自然がどのように解決策を考え出すかを観察することを意味します。

自然界における麻のレッティング(腐敗)プロセスを例にとってみましょう。大麻草は切り倒された後、地面に横たわり、そして自然は微生物学的プロセスを通して植物をその構成要素にゆっくりと分解し始めます。適切なタイミングでこのプロセスを停止すると、靭皮繊維を剥離させ、それを織物やロープなどに変えることができます。

このプロセスは、観察そして理解され、のちにラボに持ち込まれ、今では私たちが毎日使う無数の製品へと加工される繊維の生産方法へと発展しました。

 

HT:自然はどのようにエネルギーを蓄えるのですか?

CM:木や植物などの炭素ベースの実体を見ると、私には、そこにバッテリーが見えてきます。自然は、藻類から樹木まで、炭素構造のタペストリーを織り上げています。コンコルディア大学の研究者が発見した酵素や、発電する木などが良い例です。

炭素を使ってエネルギーを蓄えるという考えは新しいものではありませんし、炭素からエネルギーを得ることができるというのも新しいことではありません。

今、私たちは炭素がエネルギーを貯蔵するために使用できることを知っています。たとえば、一般的な家庭用バッテリーやスーパー・キャパシターには、内部にカーボンが含まれています。木を伐採し、積み上げ、乾燥させた後、次にマッチを擦って薪に火をつけ、エネルギーを放出します。火はエネルギーです。

ですから、私達が見ているのは、その薪(または麻、サトウキビなど)を燃やす代わりに、安定した炭素を作り、それらを電極に変えてエネルギーを蓄えることです。その電源は、太陽光、風力、水力など、あらゆる可能性があります。

これを考える別の方法は、木は小さな工場のようなものだということです。葉はソーラーパネル(エネルギー生成)であり、木はバッテリー(エネルギー貯蔵庫)であり、木は大気からCO2という形で炭素を得るのです。光合成によって樹木はC(炭素)を吸収し、それを己の身体として構築して、O2(酸素)を解放します。植物から炭素電池を構築するというアイディアは、自然のプロセスを模倣しているのです。

HT:それは、現在どこまで進んでいますか?

CM:何世代にもわたって、スタートレックは私たちにインスピレーションを与えてきました。私たちが周りの宇宙を観察し、そして理解するときに、人間の持つポテンシャルが開く未来の可能性を、彼らは描いてきました。植物が電池であることがわかった今、いつかスタートレックのアイデアが現実になるかもしれません。銀河を横切って移動する菌糸体ネットワークの発見は、それほど遠くないかもしれません。

 

 

HT:現在の大麻に関する科学の状況はどうですか?あなたと一緒に歩む他の探検家はいますか?

CM:この分野での私たちの知識は飛躍的に成長しています。この植物の研究に現代科学を適用し始めた今、研究者が情報を得る場所は研究室に限らず、古文書や、漢方薬の本、そして時には古い農家の納屋にまで広がっています。大麻に関する世界的な制限と汚名が解除されるにつれて、科学は成長し続けます。過去60年間とは異なり、大学は大麻プロジェクトをより受け入れ、引き受けることができるようになりました。

 

HT:炭化による植物ベースの炭素は、将来の電気化学技術において重要な役割を果たすと言いましたね。

CM:はい。現在私たちが使用している炭素は地面から採掘されているため、汚染を伴う有限資源です。一方、植物ベースの炭素は地面から成長し、既存の農業廃棄物から作成できます。

HT:あなたは燃料としてのCBDについても話します。それはどういうことですか?

CM:空気中のアルカリ性条件下で、カンナビジオールは酸化されてキノンになります。実験により、再生可能エネルギー貯蔵用としてアルカリキノンフロー電池でのキノンの使用が実証されています。

 

HT:子供の頃の趣味は何でしたか?

CM:プラモデルを描いたり作ったりするのが好きでした。私はとても芸術的でした。オンタリオ州の奥地で遊んだり、ハイキングしたり、自然を探索したりした思い出があります。

HT:ヘンプオイルと天然色素をベースにした絵の具を食べたと聞きました。 ヘンプ 絵具はどんな味ですか?

CM:(笑)それは絵具の新鮮さによりますね。私の絵具は、賞味期限切れの食用ヘンプ オイルで出来ています。新しいうちは、ナッツのような味ですが、酸化してしまうと酸味が出ますね。

1つの植物の世界

ロープから肥料、電池からプロテインバーまで、これまで大麻草は多くの製品の可能性があると言われてきました。 CarlMartelとErin Lindleyが創設した AdvancedBotanical&Biomass Research Institute(ABBRI)は、大麻草から得られる製品の広範なチャートを開発しました。

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ABBRIについて:Advanced Botanical and Biomass Research Institute(ABBRI)は、産業用大麻やその他の農業廃棄物から、持続可能な環境に優しい製品を開発することに特化した、研究イノベーション企業です。

 

引用元:https://hemptoday.net/if-you-have-an-idea-it-can-probably-be-made-from-hemp/

 

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Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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