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【第二話】ASIAN HEMP SAMMIT 2020を終えて

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目次

アジアヘンプサミット 日本の参加者

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前回のアジアヘンプサミットの記事の続き・・・。

前回の記事はこちら: →【第一話】ASIAN HEMP SAMMIT 2020を終えて


前回は世界のスペシャルな講師を数名ご紹介しましたが、今回は私たちHTJの他に、日本人の参加者が2組みいたのでご紹介します。

 

 

一人は昨年のサミットにも参加していた松浦良樹さんです。

 

彼は昨年のアジアヘンプサミットの企画コンテストがあり、日本人としてコンテストに応募し、賞を受賞しています。そして今年もヘンプサミットに参加しました。

 

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彼は昨年のアジアンサミットから帰国した後に、東京の浅草で「浅草屋」という麻の博物館を兼ねたお店をオープンしました。

 

 

そのお店でも販売している商品を昨年、今年と販売ブースに展示し、日本の麻文化を魅力を紹介しながらし販売していました。

 

 

もうひと方は、石垣島を中心に麻炭製品を作られている宮古島産業用HEMP促進プロジェクト代表であり、cosmic HEMP on the earthの運営統括している、伊香賀正直さんです。

 

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サミットでは企業プレゼンが中心に行われますが、彼も販売ブースでの販売だけでなく、登壇しプレゼンをしていました。独特な雰囲気をまとい壇上へ上がった伊古賀さんは日本人らしからぬ堂々としたプレゼンとなり会場の注目を集めました。

 

 

cosmic HEMP on the earthでは麻炭の様々な利用方法を提案していましたが、特段、私の興味を引いたのは麻炭で作られたメガネでした。

 

 

触り心地はプラスチックと変わらない物でしたが、PCを使う時に目に良いとお聞きしたので、お願いしてサミット中、その眼鏡をお借りして撮影やPC作業などをしてみました。

 

うーーん。

乾燥する会場で目がシバシバした感じが何となく楽だったのは私だけだったのでしょうか。

 

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麻炭メガネのフレームは「ミ◯タ◯ドーナッツのポ◯デリング」を細くした様なデザインで、かけるとその見た目は「の◯太くん」って感じです。

 

 

メガネ好きな私には、インパクトもありかなり好きなデザインでした。

 

サミット全体の印象

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サミットは9時より夕方5時までびっしりと行われる濃厚な2日間となり、ティーブレイクの時にもテラスで話し込む状況があちこちでおこり、次のプログラム開始のチャイムがなっても、ギリギリまで商談をしているといった状況です。

 

 

 

 

前回の欧米の講演者が中心となっていたものとは少し様変わりし、今回の講演の中心は途上国からのアピールの場といった様相でした。

 

 

彼らは大麻ビジネスの可能性をプレゼンし、人件費の安さや製品コストの安さを強調したもので、私の感じたところとしては、2年前にHT本部で開催されたサミットでプレゼンしたヘンプモンゴリアと似た様なプレゼンとなという感じでした。

 

 

ただ、まだ世界の大麻ビジネスをする講師たちの話を、一度も聞いたことがない方々にとっては新鮮であることには間違いはない。

 

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今回のプレゼンで政府機関と協調してプロジェクトを進めている企業や団体はマレーシアくらいでしょうか。

 

ただ政府がバックアップしているとしても、政情不安のある国では政府ごと転覆させられる恐れは否めないとも考えています。

 

 

特に途上国政府は、国民の生活向上をヘンプビジネスによって経済の活性化を図る計画が見受けられるが、成功すれば政府の財政が潤い信頼も得られることとなり、医療面においても国民に寄与できる一石二鳥と考えているのかもしれない。

 

 

しかし、この様なアジアの企業が日本向けの製品を製造し輸出が可能となると、日本からの投資は決してやぶさかではないとも思いました。

 

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それぞれの国で何が可能で何が不可能かを確認する必要はあるが、中国や台湾などから工場移転が始まっている事を考えると、ヘンプビジネスが東南アジアや中央アジアなどから発信されることはそれほど先のことではないと感じた。

 

 

ただ私としては、ヘンプの最先端技術などを披露する場ではなく、自国の法改正に伴い何が可能かをアピールする場となり、私の期待感からは面白みに欠けた印象だったが、裏を返せばアジア全体でヘンプ産業に着目し始めていることを如実に感じられたサミットとなりました。

 

 

講演者に話を伺う中で、マレーシアから来ていたモハマドさんとの話を紹介したいと思う。

 

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実はTOYOTAが毎年行っているアジア各国の大学が提案するプロジェクトを支援する出資プログラムがあり、昨年はマレーシアの大学とヘンプビジネスを推進する関係者と日本とのヘンプによる交流を計画したプロジェクトを応募していた。

 

 

結果そのプロジェクトは夢に終わったが、これはマレーシアと日本の大麻を取り巻く環境(国民の考え方や政府の対応)が似通っており、マレーシア国内でも未だに根強い偏見があることから、ヘンプを利用した事業化が難しい点が挙げられる。

 

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画像:引用元 TOYOTAnewsroom TOYOTAもHEMP素材を利用していることがわかる

 

彼らは先ず日本の麻文化をマレーシアにて紹介し、その有用性を産業の視点から普及させることができればと考えている。

 

 

そしてモハマドさんからは、日本で古くから行われている大麻の栽培方法や加工技術を学びたいとのオファーがあり、今後マレーシアと日本での麻文化の交流が加速される流れができてきた。

 

 

HTJは今後も様々な国との相互協力を通じて日本で正しい大麻の知識やその利用法などを広めたいと考える。

 

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「日本」というブランド力は、アジア諸国でその存在価値が未だに高く、海外企業ではそのブランド力を借りる形で独自の日本ブランドを立ち上げ、アジアへ展開する土台を作りたいと考えている企業も少なくない

 

 

ただ中国はそれとは少し違い、日本の技術力を利用して本国での販売に力を注ぐ企業が大半を占める。

 

 

ただ中国内でも大企業と認識されている中国最大の麻専門投資会社であるハンファやソーラービジネスの大手であるスカイソーラー社などは既に日本へ製品輸出を開始していたり日本での大麻ビジネスの事業展開を模索している。

 

 

アジアでは日本だけが少し遅れをとっている印象があるが、その他の国では積極的に大麻ビジネスを政府主導で進めようとしている。

 

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日本は3月に行われる国連での大麻スケジュールを変更するか否かの投票が行われる予定となっており、結果次第では日本の大麻取締法を改正する方向で舵を切らざるをえなくなる。

 

 

既に日本は昨年11月に行う予定だった投票を、日本政府が投票は時期尚早として延期させた経緯もあり、3月には日本も投票がマストとなっている。

 

 

厚労省では法改正に伴う法改正に関する会議が昨年より開かれており、日本がどの様に変わるのかは想像できないが、今後アメリカが連邦法で大麻を完全合法化するのは時間の問題でもあるため、貿易の壁を作りたくない厚労省がどの様なアナウンスをするのかを注目したいと思う。

 


以上が、今回のアジアヘンプサミットで感じた私の想いです。

 

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この後、サミットを終えた我々二人は、ビジネスモードから気持ちを切り替え、旅の最後を締めくくるべく、車をチャーターしてヘンプホテルに向かった。

 

 

次回は、そのヘンプホテルについて少し話して、今回の旅の話を終えようと思います。

 

 

では、次回もお楽しみに!

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ヒマラヤ山脈が一望できる山に佇むヘンプホテルの様子 (次回紹介)

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AUTHORこの記事をかいた人

Riki Hiroiのアバター Riki Hiroi HempTODAYアドバイザー

HempToday極東アドバイザー、株式会社EACH JAPAN代表取締役。

株式会社EACH JAPANは、2015年に設立したヘンプ&カンナビス製品の輸入卸売販売、海外企業とのBtoBサポート、海外企業との代理店契約交渉、国内外での新たなヘンプ栽培やヘンプ製品の製造サポート、海外(EXPOなど)への同行・商品解説・契約交渉、メディカルカンナビスツアーサポートなどを行っている会社である。

2016年よりポーランドに本部を置く欧米向けヘンプ情報メディアHempTodayの日本人アドバイザーを務めており、毎年10月にポーランドで開かれるヘンプビジネスサミットへアドバイザーとして参加している。"純国産カンナビノイド製造を目標としており、自社栽培を含めた地域での一貫生産体制の地盤作りにより、6次産業化による地域社会の経済活性化と過疎化問題を解決する糸口になるのだはないかと模索している。

"2018年4月20日、HempTodayの日本版サイト「ヘンプトゥデイジャパン」を多くの有志の協力によってスタート。日本で初となるヘンプビジネスの世界情報の紹介のみならず、ポーランド滞在記など、コラム形式で現地のリアルな状況も発信中。

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