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世界を失望させたオーストラリアの医療大麻制度

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2016年に医療大麻を解禁したオーストラリアですが、法整備やシステム作りの遅れから、まだ実質的には機能していない状況が続いています。

 

こうした状況から、当初はカナダに続くかと期待されていた同国の大麻企業の株価は軒並みズルズルと下がり続けており、市場の失望感を反映しています。

 

オーストラリア薬物管理局のウェブサイトには、現在医療大麻を栽培するライセンスを保持しているとして20の組織がリストされていますが、実際に生産を開始しているのかは明らかになっていません。

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カナダ×オーストラリア = ○○○市場獲得

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そんな中、シドニーのスタートアップGreenfield MCは、オーストラリアで医療大麻を栽培するために米国上場企業Emerald Plants Health SourceOTCQ:STNN 以下EPHSとの合弁事業 Greenfield MC Cultivationを立ち上げました。

 

同社は、クイーンズランド州のサンシャインコーストで大麻栽培事業を展開し、遅々として進まないオーストラリア市場ではなく、アジア太平洋市場全体に輸出する予定です。

 

米国上場企業のEPHS社は現在、カナダで大麻の栽培と流通を許可されており、OTCで株式を公開していますが、大麻療法の需要が拡大するにつれて、アジア太平洋の医療大麻市場が世界最大になると予想しています。

豪産最高品質は、玄関口になれるのか!?

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「オーストラリアの最高の農業基準、作物安全管理システム、堅牢な品質管理の高い信頼性により、今後オーストラリア産の大麻は世界市場の羨望の的となり、患者は、この新しい治療法に信頼を寄せるでしょう。こうした理由から、すでにさまざまな農業および医薬品のカテゴリに進出しているオーストラリアは、アジアへの玄関口であると考えています。」と、EPHS社の戦略担当副部長のケビン・スミス氏は述べました。

 

ロンドンに拠点を置く大麻業界のロビイスト、プロヒビジョン・パートナーズが実施した調査によると、アジア市場は2024年までに58億米ドル(約6,140億円)の価値があると推定されています。

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現在、この栽培事業のための候補地が選別されており、クイーンズランド州のサンシャインコーストは、「好ましい気候と自然光のサイクル」のため最有力候補地だと言います。

 

シドニーのスタートアップ、グリーンフィールド社(Greenfield MC)の広報担当者は、この事業は2020年後半までに稼働する予定であり、農業、実験室での作業、セキュリティなど全体で約200人を雇用する予定である事を認めました。

 

オーストラリアの女優オリビア・ニュートン・ジョンが大麻療法にスポットライトを当てた事も、シドニーのスタートアップのグリーンフィールド社とアメリカのEPHS社の契約を後押ししたとみられます。

 

彼女は、テレビ番組「60minutes」で、大麻が乳がんと骨がんに由来する疼痛を大幅に緩和し、元気になり、動けるようになったと語りました。

 

既存の医療業界とタッグ

しかし、こうした著名人の支持は、いつも助けになりますが、グリーンフィールド社は、医療大麻市場に関しては、実際の医療業界の影響力こそが価値があると考えています。

 

同社は最近、元メルボルンのモナシュがんセンターのガン専門医であるSree Appu氏を、最高医療責任者および医療委員会の委員長として採用しました。

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Appu氏は、オーストラリアのビジネスインサイダー誌のインタビューで、アジア太平洋地域の医療大麻の巨大なビジネスチャンスに乗ろうとしている企業は、その医療資格を証明する必要があると述べました。

 

「医療大麻市場の大きな可能性には多くの話題があり、あらゆる層の人々が、この機会に乗ろうとしています」とAppu氏は言います。

 

「しかし、これは薬の話なのです。医師が処方し、薬剤師が調剤する必要がある製品についての話なのです。また、さまざまな健康状態で医療大麻を使用することの有望な証拠はすでに存在しますが、臨床試験と実際の医学的な知識によって裏づけされた、さらなる製品開発を進める必要があります。」

 

Appu氏は、大麻がてんかんや慢性疼痛、化学療法誘発性悪心などの症状に苦しんでいる患者に良い影響を与えたことを示唆する臨床試験の証拠が増えていると述べ、先に紹介したオリヴィア・ニュートン・ジョンの番組内でのコメントを支持しました。

 

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グリーンフィールド社は2019年後半に予定されている資金調達を行うにあたり、注目を集める医療人材の採用と、栽培へのグローバルな後押しにより、投資家が安心感を持つことを期待しています。

 

引用元:https://www.businessinsider.com.au/australia-tipped-to-become-envy-of-the-world-in-cannabis-as-aussie-startup-greenfield-searches-for-weed-farm-locations-in-queensland-2019-8

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AUTHORこの記事をかいた人

Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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