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イタリアがEUに対し、ヘンプ食品に含まれるTHC量の最大値を設定すると通達

イタリアがEUに対し、ヘンプ食品に含まれるTHC量の最大値を設定すると通達

イタリアの保健大臣は欧州委員会(EC)に対し、食品および食用サプリメントに含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)の上限を設定する予定であることを通達しました。この規制は、当局そして食品セクターの、双方に対する明確性の提供を目的としたものです。

10月にECに提出した書状で、イタリア政府は、その意図と根拠についての概要を示しました。イタリア政府は2017年5月に行われたイタリア国立衛生研究所との会合をはじめ、多くの機関からの助言を受けてきたと述べ、EUのガイドラインに照らし合わせ、製品におけるTHCレベルのサンプリングと分析を行う考えを示しました。

目次

食品における明確性

イタリアが提案した規制は、政府当局およびヘンプ製品の生産と市場への流通を行う食品セクターに明確性をもたらすことになり、食品衛生および公式検査における規制の適用に関して、当局と食品セクターのガイドとしての役割を果たすことになります。

今回提案されたTHCレベルの最大値は次のようなものとなります。

ヘンプの種子から抽出したヘンプシードおよびヘンプフラワーの含有量の上限は、1キログラムあたり2.0ミリグラムとなります。同様に、ヘンプ由来の食材を含むサプリメントについても、1キログラムあたり最大2.0ミリグラムが上限となります。ヘンプシードから抽出したオイルについては、1キログラムあたり最大5.0ミリグラムが上限となります。

新規食品か否か?

EUの規制下において、製品の製造方法によっては一部のヘンプおよびCBD製品は新規食品規制に基づく認可を受けてからでなければEU市場に流通させることができない可能性があります。現在各国の多くの生産者および製品が、この規制によって各国で困難な状況に直面しています。

通常、認可の必要性の有無を決めるのは抽出方法です。種子またはその他の部位をコールドプレスで処理している製品は、通常認可は必要とされません。しかし、二酸化炭素などを使用するその他の抽出法または精製法の場合は、認可が必要となる場合があります。

また別のEUの規制により、ヘンプまたはCBD製品の生産者は、製品の栄養機能表示を行うことができません。この1年でCBD製品が市場で存在感を示しはじめているなか、多くのヨーロッパの企業がこの件について当局に問い合わせています。– ブライアン・フーリハン

HEMPTODAY 2018年11月28日)

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AUTHORこの記事をかいた人

日本臨床カンナビノイド学会員。北海道ヘンプ協会(HIHA) 法人会員。

美容クリニックで専門医監修の下、CBDオイルを利用したアトピー性皮膚炎の治療を開始。1年間の観察結果からアレルギー数値と、症状の改善がきっかけで大麻の可能性を一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い立ち、編集局員として参加。

「HEMP TODAY JAPAN」を通じて、「世界の大麻産業」の真実を知ってもらう必要があると考えております。

そして、大麻へのマイナスイメージを払拭がされ、医療分野、産業分野問わず、大麻由来製品を誰でも簡単に低コストで利用できる環境を望んでいます。

2017年6月~青山エルクリニックモニター参加。
2018年5月「Hemp Food, Health & Beauty Summit」(HTセンター/ポーランド)。
2018年8月「中国 黒龍江省ヘンプ産業視察ツアー2018」参加。

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