CBD施設拡張に75万ドルを投資
ニューメキシコ州は、州の「地方経済開発法(LEDA)」に基づき、CBD加工および製造を拡大するプロジェクトに75万ドルを投資しています。
この投資は、NewBridge Global Ventures Inc.が缶詰施設を建設し、地域でのCBD加工業務を拡大するために使用されます。
「経済開発局は、地域資源とニューメキシコ州の豊かな農業遺産を活用して地方コミュニティに質の高い雇用を創出するこの取り組みを支援します」と、ニューメキシコ州経済開発局のロブ・ブラック局長代理は述べました。
この投資は、近年CBD分野で見られる市場過剰供給、規制の不確実性、需要減少に伴う縮小傾向から逸脱するものです。これらの要因により、多くの企業が事業を閉鎖したり、拡大計画を縮小したりする状況が続いています。
経済的な効果を期待
サンフランシスコを拠点とする農業技術会社NewBridgeは、モリアーティ市近郊に位置するキング家の農場でCBD加工施設の建設をほぼ完了しています。この農場は、同社の栽培パートナーとして機能しています。
ニューメキシコ州の州関係者、同社、および元ニューメキシコ州知事ブルース・キング氏の家族であるキング家は、このプロジェクトが地域経済を活性化させる可能性に期待を寄せています。この拡張により、今後5年間で約30以上の雇用が創出される見込みです。
NewBridgeの取り組みは、特に地方地域でのインフラと製造業の拡大を優先するミシェル・ルーハン・グリシャム知事の方針と一致しています。
「このプロジェクトは地域経済にポジティブな影響を与え、質の高い雇用を生み出すことで、トランス郡や南サンタフェ郡全体に経済的波及効果をもたらすでしょう」と、NewBridgeの拡張計画における用地選定や技術支援を行っているエスタンシアバレー経済開発協会の元ディレクター、マイラ・パンクラジオ氏は述べました。
数百万ドルの投資
LEDA(地方経済開発法)の資金は、NewBridgeが特定の目標を達成するごとに分配される予定で、モリアーティ市政府が財政管理者としての役割を果たします。同社はすでにニューメキシコ州に2,000万ドル以上を投資しており、その中にはキング家とのパートナーシップも含まれています。
NewBridgeは、ネスレ、ピュリナ、ジェネラルミルズ向けにCBDを製造していると主張しており、自社製品としてクリームや飲料も製造しています。現在、これらの製品は州外で製造されていますが、計画中の缶詰施設が完成すれば、将来的に地元での製造が可能になると同社は述べました。
編集部あとがき
今回の記事を以下、4つのポイントに整理しましたのでご参考ください。
1. ニューメキシコ州の経済開発への新たな取り組み
ニューメキシコ州は、地方経済開発法(LEDA)の一環として75万ドルを投資し、農村地域でのインフラや雇用を拡大するCBD加工施設の拡張プロジェクトを支援しています。この取り組みは、縮小傾向にあるCBD産業の中で、地域経済を活性化させる具体的な戦略として位置付けられています。
2. CBD市場の回復と新しい可能性
市場の過剰供給や規制の不確実性による業界全体の縮小傾向の中、NewBridge Global VenturesはCBD製品を地元で製造する体制を整え、業界に新たな方向性を示しています。
3. 地域経済への影響
モリアーティ市近郊の施設拡張プロジェクトは、今後5年間で約36の雇用を創出し、ニューメキシコ州南部とサンタフェ郡を含む広範な地域に経済的波及効果をもたらすと期待されています。
4. 持続可能な製造拠点の確立
NewBridgeは、既に2,000万ドル以上をニューメキシコ州に投資しており、地元生産体制の構築により、大手企業や自社ブランド製品のCBD供給を効率化することを目指しています。