管理と販売のための明確なルールを設定していこう
チェコの保健省によれば、チェコ政府はヘンプ由来のCBDから合成された「ハイ」効果を生み出す化合物(HHCなど)について、規制を設けるものの全面的な禁止は行わないとのことです。
この決定は、食品安全当局が以前発表したこちらの商品を完全に禁止するという方針を覆し、それらの管理と販売のための明確なルールを設定する方向へと転換させました。
現在チェコ議会で審議されている提案の修正案によれば、HHC(補足:HHCはCBDから生成される高揚感をもたらす可能性がある合成カンナビノイドの一種です)やその他の合成された精神作用物質は、18歳以上の人々に限られ、販売員の監督下でのみ販売可能とされ、自動販売機での販売や広告は禁止となります。
HHCが合法的に入手可能な欧州唯一の国へ
マリファナの「ハイ」効果を模倣する、CBDベースの合成物質についての規制が予想されています。これらの製品はCBDを「半合成」過程にかけることで製造されます。
HHC(補足:HHCは高揚感をもたらす可能性がある合成カンナビノイドで、CBDから生成されます)の登場により、CBD自体がチェコで禁止されるという懸念が生じましたが、その立場は最終的に政府によって放棄されました。
今年初めに、チェコ共和国はHHC製品が広く利用できる20以上のEU国の一つとして指摘され、欧州薬物・薬物依存監視センターから健康に対する警告が出されました。
チェコ政府も3月にHHCについての警告を発表し、潜在的な健康リスクのために消費者がこれらの製品から遠ざかるよう促しました。
クラトムも禁止はされず規制していく方向に
「すでに以前から禁酒法で明らかであったように、一方的な禁止では解決策にならない。その代わりに、子供たちと成人ユーザーの保護をより強化することに重点を置くべきだ」と、提案された修正案を支持するチェコの海賊党は述べています。
「禁止の代わりに、ユーザー保護を強化するための枠組みを設けることに重点を置くでしょう。」
また、厚生省によると、禁止も検討されていたクラトムも規制対象となるが禁止はされないとのことです。
クラトムは、その鎮痛効果、興奮作用、ムード向上効果から、オピオイドの離脱症状、疲労、そしてうつ病の治療に用いられます。しかし、クラトムがいずれの医療状態に対しても効果的であると支持する科学的な証拠は限定的です。