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イギリス内務省の理不尽なCBD業者潰し。英国海峡諸島の業者が事業停止に追い込まれ怒り心頭

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英国への輸出をブロックされたジャージー諸島(英国海峡諸島)のCBD製造業者が事業停止

英国海峡諸島にあるCBD製造業者ジャージーヘンプ社は、自社の製品がTHCを含んでいるため英国への輸出が当局により禁止されたと述べています。

これは欧州の主要市場で盛り上がりを見せるCBDに対する規制の矛盾を物語っています。

ウォーウィック農場を拠点とするジャージーヘンプというCBD企業は、プレスリリースで、自社の製品が英国に輸出できない違法な管理物質として内務省によって宣告された後、「栽培とマーケティングの業務を停止さざるを得なくなった」。と述べています。

同社によると、ジャージー諸島の主任薬剤師と保健大臣は共同で、ジャージーヘンプ社が製造したCBD製品を医薬品として分類することを内務省に承認しました。

ジャージーヘンプ社のホームページ(外部サイトへのリンクです):https://jersey-hemp.com/

補足:「英国海峡諸島」とは、英国とフランスの間に位置する諸島で、ここではジャージー島が指されています。「内務省」とは、英国の内政を担当する政府機関です。薬物や治安の管理などもその責務に含まれます。「管理物質」とは、その使用と流通が法律により制限されている物質のことを指します。

FSAの審査も通過、大手企業での販売もしているのになぜ?

ジャージー島は英国の王室属領として、英国と密接な政治的・経済的な関係を保っていますが、貿易関係では独立しているため、国境を越える商品には輸入・輸出ライセンスが必要です。

ジャージー島から大麻製品を輸出するためには、島の1978年薬物乱用法に基づくライセンスが必要で、それぞれの出荷ごとに取得する必要があります。

また、内務省によれば、「管理薬物が英国に輸入される前に」輸入ライセンスが必要です。

ジャージーヘンプ社の製品は、それ以前に存在したCBDグレーマーケットを一掃することを目的とした英国食品基準庁(FSA)の規則で義務付けられているように、少なくとも2020年2月13日以降、英国で市場に出回っていると推定されます。

ジャージーヘンプのCBD製品7種は現在、販売されながらFSAの新規(「新規」)食品の安全承認プロセスを通過しています

ジャージーヘンプ製品はオンライン、小売店、アマゾンで購入可能で、同社は最近、食料品大手テスコとの「販売提携」契約を発表しています。

補足:「王室属領(Crown Dependency)」とは、英国王室の直轄地でありながら自己政府を持つ地域のことです。そのため、英国とは別に自己の貿易政策を持つことが可能です。「食品基準局(FSA)」は、英国の食品安全と品質を監督する政府機関です。「グレーマーケット」とは、合法性が明確でない市場のことを指します。「ノベルフード」とは、欧州連合(EU)法に基づき、1997年以前にEUで広く食べられていなかった食品を指します。

「純粋な形のCBDは規制薬物ではないが、CBD製品にTHCや他の規制カンナビノイドが含まれている場合、その製品は規制される可能性が高い」と内務省はBBCジャージーに語っています

すべてのCBDには微量のTHCが含まれており、現在FSAが検討している3,000種類も含まれています。

ジャージーの経済開発、観光、スポーツ、文化担当大臣であるカースティン・モレル氏と、保健社会サービス担当大臣のカレン・ウィルソン氏は共同で声明を発表し、言及するにあたり慎重な姿勢を示し、「ジャージーで大麻の栽培にライセンスを持つ全てのビジネスは、製品を輸出する管轄地域の関連法律を遵守する責任を持っています」とだけ述べました。

そして、「ジャージー・ヘンプ社が英国への輸出について英国政府と接触していることを認識していますが、我々は別の管轄区域なので、その話し合いについてはコメントを控え、その結果を予測することもありません」とも述べています。

補足:「管理されたカンナビノイド」は、規制物質とされるカンナビノイド(大麻由来の化合物)のことです。「HM Government」は、Her Majesty’s Governmentの略で、英国政府のことを指します。

「うちが違法なら他のCBDは全て違法でしょ?」

ジャージーヘンプ社は、英国内務省の決定を「法律と判断の両方における明らかな誤り」とし、同社製品の取り締まりが支持されれば、「英国におけるCBD市場全体が事実上違法となる」と述べました

「もしCBDが本当に違法であれば、英国内務省は論理的に英国内の全てのCBD製品の輸入と販売を禁止するだろう。この指令は、ジャージーヘンプ社を不当に特別扱いし、英国市場への製品輸入を排除する一方で、世界中の非認可CBD製品が英国市場に自由に参入できるようにしている」とも、述べてます。

スタッフを半数以上解雇し事業停止に追い込まれる現実

ジャージー・ヘンプ社は、自社製品の全てが英国の「薬物乱用規制2001」の薬物指定免除の全ての基準を満たしていると述べています。

同社が栽培とマーケティングを停止した結果、「スタッフの半分以上が解雇せざるを得なくなり解雇した」と、共同オーナーのデイビッド・ライアン氏とブレア・ジョーンズ氏は述べています。

「私たちは、自分たちが身を置く立場をしっかりと考え直さなければなりません。常にイライラするし、とても悲しい。私たちへの影響は壊滅的です」とライアンは言います。

補足:英国の「薬物乱用規制2001」は、薬物の使用、所持、製造、輸入、輸出などを規制するための法律です。ジャージー・ヘンプは、この規制の下で薬物と指定されるから免除されるべきだと主張しています。

ジャージー・ヘンプ社は2019年にCBDのためのヘンプ栽培ライセンスを取得し、政府の支援を受けました。

当時、同社は年間30から40トンのヘンプを生産する能力を開発しており、中国、東ヨーロッパ、アメリカ(英国で販売されているCBDのほとんどが製造されている地域)の生産者と競争するために必要な200万ポンド(約3.7億円)の投資を確保したと発表しています。

 

過去参考記事:3/28 イギリスCBD市場、約870億円規模の最中、FSA審査に申請殺到、3,000商品が参入

ジャージーヘンプ社のヘンプ栽培について

ヘンプ栽培

ジャージー島はヘンプ栽培に最適な場所であり、島の肥沃な土壌と独特の微気候が利点となっています。これは有名なジャージーロイヤルポテトの既存の作物回転と完璧に一致しています。

2017年の試験栽培は、イギリスで栽培された同様のヘンプ品種と比較して、繊維と種子の収穫量が30%増加しました。

オーガニック農業

ジャージーヘンプは最高水準のヘンプ栽培を保証するために、地元の農民との密接な関係を築き、最良の農業実践を用います。

農薬、除草剤、その他の農業化学物質を散布しません。必要な場合、すべて地元で供給または生産される有機肥料のみを使用します。

ジャージーヘンプは、水の集水エリアや貯水池、海洋への農業肥料の漏洩と汚染を防ぐのに役立つ、敏感な「赤色ゾーン」水の集水エリア内の土地を確保しています。

ヘンプは、ポテト栽培期間中に野に残された窒素の過剰分を吸収するのに優れています。

輪作の回転と収穫

ヘンプとじゃがいもの収穫回転は、通常他の作物が育てられない場合に、肥料やその他の農業化学物質が水生生態系に漏れるのを大幅に防ぎます。

ヘンプ作物が収穫の準備ができると(通常は7月から10月にかけて)、高さが12フィート(約3.65メートル)に達することがあります。

これには、収穫から最大の利益を得るために、ヘンプ収穫に適したカスタマイズされたコンバイン(収穫機)が必要です。ジャージーヘンプはそのような専用の機器を活用して収穫しています。

ジャージー諸島って、どんなところ?

画像:引用元

ジャージー諸島は英国南岸からおよそ160km離れた地点に位置し、フランスのノルマンディーからはおよそ20kmしか離れていません。そのため、ジャージー諸島はイギリスとフランスの文化が融合した独特の雰囲気を持っています。

島の人口はおよそ10万人で、面積は約118.2平方キロメートルです。ビーチ、歴史的な建造物、自然公園など、さまざまな観光地があります。

  • 美しいビーチ:ジャージー諸島は美しいビーチで知られています。その中でも、St Brelade’s BayGreve de LecqPortelet Bayなどが特に人気です。
  • 歴史的な場所:ジャージー諸島は長い歴史を持ち、その証としてさまざまな歴史的な建造物や遺跡が残っています。Jersey War Tunnels(ジャージー戦争トンネル)は、第二次世界大戦中にナチスが建設した地下施設で、その歴史を学ぶことができます。また、Mont Orgueil Castle(モン・オーギュイユ城)は、中世の城塞で、壮大な景色を楽しむことができます。
  • 自然公園と動物園Jersey Zoo(ジャージー動物園)は、絶滅危惧種の保護を目指すダレル野生動物信託によって運営されています。また、ジャージー国立公園は、豊かな自然を楽しむことができる場所です。
  • 美食:ジャージー諸島はフレッシュな海鮮や地元の農産物を使った料理で知られています。特に、ジャージー玉ねぎ、ジャージー牛乳、ジャージー牡蠣などは試す価値があります。
  • アクティビティ:また、ウォーキングやサイクリング、サーフィン、カヤックなどのアクティビティも楽しむことができます。

また、「ジャージー牛乳」は日本でも馴染みがあり、聞いたことがあると思いますが、ジャージー牛という種類の牛から搾った牛乳のことを指します。ジャージー牛はその原産地であるジャージー島で初めて飼育されたことからその名がつけられました。

ジャージー牛乳は、一般的なホルスタイン種の牛乳と比べて、脂肪分やタンパク質が多く、栄養価が高いことで知られています。また、クリーミーな風味があり、その美味しさから世界中で愛されています。

以上のように、ジャージー諸島は自然、歴史、美食、アクティビティなど、さまざまな観光要素を持つ魅力的な島です。

HTJ
集部あとがき。注目すべき点は、ジャージーヘンプ社のホームページをご覧になられたらおわかりになると思いますが、彼らのオーガニックな思想や事業内容、そして、FSAなどの食品申請プロセスもしっかりと通過した「完成されたブロードCBD製品」を見て、とても素晴らしいと感じました。そして、ジャージーの自然環境で育つヘンプに大変興味を持ちました。そんな彼らの製品が「違法です」。と、狙い撃ちされてしまったお話です。同社の方々もおっしゃる通り、彼らが違法にされてしまったら、英国のCBD製品は全て違法だと言ってもいいくらいかと思います。なぜ、このような内務省の決定がくだされたのかは謎ですが、この致命的なミス判断によって、彼らはスタッフを失い、事業を失いかけているという事態に発展していきました。彼らにとってもこの違法指定は「単なるミス」にしか思えません。これはヘンプ(CBD)製品の規制の一貫性が欠けているため、CBD製品を製造および販売する企業が直面している困難と全体的な課題を強調している出来事です。同社の製品がTHCを含むからと言われ、イギリスへの輸出が禁止され、結果として業務を停止させるという事態に直面した実例ですが、ジャージー島はイギリスの一部であるというよりも、イギリスの保護領であり、その法律と規制はイギリスに準拠します。ジャージー・ヘンプが怒りや悲しみを感じている理由はいくつかありまして、まず、食品申請も通し、イギリスの大手のスーパーやAmazonなど多岐に渡って正式に販売してきたにも関わらず、イギリスで「違法な管理物質」と宣言され、イギリスへの輸出が禁止されたため、ジャージー・ヘンプは栽培とマーケティングの業務を停止せざるを得なくなりました。これにより、多くのスタッフが解雇され、その影響は「壊滅的」であったと彼らは述べています。さらに、彼らは、この決定がジャージー・ヘンプ社を不当に狙ったもので、イギリス市場に自由に入ることが許されている他の世界中の非ライセンスCBD製品とは異なり、ジャージー・ヘンプの製品の輸入を禁止するものであると感じています。また、ジャージー・ヘンプ社は自社の製品がイギリスの「薬物乱用規制2001」の薬物指定から免除されるべきだと主張しています。その理由として、彼らの製品がすべての基準を満たしていると述べています。しかし、それにもかかわらず、その製品がイギリスへの輸出を禁止されているため、彼らはその決定が法律と判断の両方で明らかな誤りであると考えています。これが、同社が悲しみと怒りを感じている別の理由です。日本では海外領土の概念があまりないため、ジャージー諸島のような状況を理解するのは少し難しいかもしれません。但し、これは「規制と法律の機能不全」による問題で、THCの制限値を公表しない厚労省でも実行できるような実例で、日本でも大いに起こりうる話です。ジャージー諸島は、地理的にはイギリスのすぐ近くにありますが、政治的には完全にイギリスの一部というわけではなく、一定の自治権を持っています。しかし、貿易などの経済活動についてはイギリスと密接な関係を持っており、そのためにこのような輸出規制の問題が発生しています。このような独特の状況が、ジャージー諸島のCBD製品製造業者にとって複雑な規制環境を生み出しています。自社製品を拡大できる準備をしっかりと整えて、希望に満ちてきたところを、どん底に叩き落としてきた行政。これは何のための「狙い撃ち、晒しあげ」なのか、いまだに理解できませんが、「規制の不安定さ」は、このように真面目に取り組んでいる事業者さんにさえも、牙が向いてくる。ということで、日本も可能性としては十分にありえますし、仮に厚労省がどこかの事業者を誤って停止に差し向けてしまっても、業者側が簡単に国家賠償請求などは打てません。なぜなら、規制がまだまだ曖昧だから。という隙間が「お互いに」残っているからです

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AUTHORこの記事をかいた人

HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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