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ヘンプ繊維が5年後3,000億円の市場へ、技術革新が止まらないアメリカ

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米国で20のヘンプ繊維加工業者がフィールドを拡大

デンバーに拠点を置くPanXchange社の予測によると、年間34%の割合でヘンプ繊維生産が拡大し、加工インフラが拡大し続けているため、米国のヘンプフィールドは2028年までに5万エーカー(約2万ヘクタール)に達する見込みです。

つまり、米国におけるの脱皮機械の技術力は徐々に上昇し、2027年には約23億ドル(約3,000億円)に達すると予測しています。

※脱皮技術の機器(参考写真です)

20のヘンプ繊維加工工場が更に12箇所増加する見込み

この予測は、新たに発表されたレポート「米国の産業用ヘンプ繊維。Processor Capacity and Margins」では、米国のヘンプ繊維分野の現状と今後5年間の予測について詳しく解説しています。

このレポートでは、米国の供給、需要、国・地域の状況、需要促進要因、現在の原料価格、加工業者の能力、今後のマーケティングへの期待なども分析しています。

PanXchange社の報告によると、米国では現在20のヘンプ繊維加工工場が稼働しており、ヘンプバイオマスの初期加工または脱皮が可能です。また、2028年までにさらに8~12カ所が米国で生産を開始する予定です。

PanXchange社は、「今後5年間、ヘンプ繊維の加工能力は米国の地域的な面積によって制限されるでしょう」と述べています。

農業の見通し

米国農務省によると、繊維用に栽培されたヘンプの収入は、2021年に4,140万ドル(約55億円)に達しました。

また、全米産業用ヘンプ協議会の推計では、ヘンプの茎の加工に特化した畑は、最終的に2030年までに収穫されるヘンプ全体のおよそ30%に達するとしています。

PanXchange社は10月、2022年のヘンプ繊維収穫量はわずか8,200〜9,100エーカー(3,300〜3,700ヘクタール)だが、昨年米国で収穫されたヘンプ全体の43%以上を占めると予測しました。

これは、全米農業統計局が米国農務省初のヘンプに関する報告書で報告した2021年の収穫面積約1万2700エーカーから30%減少したものである。その報告書では、昨年米国で収穫されたヘンプの総額は8億2400万ドル(約1,094億円)と記録されています。

こちらがそのレポート(全英文)です。約12万円ほどしますが、ご興味のある方は、是非、ご覧ください。

(※以下、画像をクリックすると概要ページにリンクします。)

HTJ
政府側が(大きく見せようとする)報告するレポートとPanXchange社が報告するリアルなレポートに差異があるのはさておき、ヘンプ繊維のみのマーケットでこれだけの収入が見込めるという点は、日本がこれから法改正となって国内ヘンプ繊維栽培が一層拡大されていったとして、明るい出口が見えているかと思いますがいかがでしょうか。アメリカの脱皮技術力は手放しでも向上していってくれますので、そこで完成されたスキームを真似ていけば良いと思います。

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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