ワシントン州(米国)の自然衣料品店は、銀行との取引を停止しました。この事件は、ヘンプベースの製品を販売する企業が直面する課題や、マリファナと低THC低含有の産業用大麻が混同されていることを、再び浮き彫りにしています。
ワシントン州ブレインに本拠を置くRawganique.coは今月初め、アンプカ銀行から2年半の履歴を持つ取引関係を解消する旨が記された手紙を突如受け取ったといいます。Rawganique.coでは、有機麻、リネン、綿で作られた衣類、寝具、入浴剤を輸入し販売しています。
「銀行は不必要かつ不公平に慎重な姿勢を取っており、小規模企業はその結果に対応を迫られています。」と、Rawganiqueの共同設立者、クラウス・ワルナー氏は述べます。同氏は口座閉鎖の原因を、「ヘンプとマリファナが混同して認識され続けていることにある」としています。
一部の州では販売が合法化されて以来、米国のマリファナ会社は銀行問題に悩まされており、時にヘンプ由来製品の販売者にも問題が飛び火してきました。
アンプカ銀行は、新たな連邦預金保険公社(FDIC)の要件及び金融監督により、監視が一層厳格なものとなっているという事実に基づき、口座の閉鎖を正当化しています。Rawganiqueへの手紙には、「貴社が運用されている営業ラインは除外されています。 」と記載されていたとWallner氏は話します。
ワルナー氏はアンプカ銀行への公開書簡で、銀行に対し次のように主張しているます。「当社の大麻繊維製品は、米国、カナダ、及びその他多くの国の国境を、毎日何ら問題なく通過しています。なぜなら、ヘンプ製品は州及び連邦レベルで、これまでも常に合法なものであったからです。」
アンプカ銀行がRawganiqueとの関係を解消した後、同社はU.S.バンクに接触したが、FDICに関する同様の正当性に基づいて取引を拒否されたといいます。
(HEMPTODAY 2017年10月18日)
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