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来月から韓国は、医療大麻の輸入とセルフメディケーションの承認を開始します。
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。
具体的には、かぜをひいたときにかぜ薬をのむ、小さな傷にバンソウコウを貼る、疲れたときにビタミン剤をのむ、といったことです。
この決定は、同国の薬物規制法に大きな変化をもたらします。
韓国が患者のため大麻治療を許可
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食品医薬品安全局は、希少または難治性疾患と診断された患者がセルフメディケーションのために大麻治療を受けることを許可すると述べています。
自己投薬用の4種類の大麻ベースの薬品が、3月12日から国立希少疾患および必須医薬品センターで購入可能になります。
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この業務には、米国や西ヨーロッパなどの各国保健当局によって承認された医薬品を、韓国の国営機関が輸入にあたります。
これらの医療製品は、医師の推奨と診断および医療記録の徹底的なスクリーニングを経て、患者に配布されます。
大麻草には、テトラヒドロカンナビノール(THC)やカンナビジオール(CBD)を含む100種類以上の化学物質が含まれており、癌、HIV、てんかんなどの症状から痛みを和らげると言われています。
海外で医薬品として認められている大麻製剤の代表格:エピディオレックス
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しかし、学術研究や政府が承認したプロジェクト、および繊維生産のための種子と繊維の収集を除いて、大麻の使用や生産または取引は、いまだに同国内では厳しく禁止されています。
国民からの医療用大麻の許可を求める声に応えて、韓国国会は昨年末に法律の改正を決定しました。
これによって昨年は、韓国が大麻規制に関する厳しい法律を50年近くで変更した初めての年となり、結果として医療大麻を合法化した東アジアで最初の国となりました。
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しかし依然として、医薬品として認証されていない大麻ベースの食品、オイル、エキスなどは厳しく禁止されたままです。
ただし、流通するのは「海外で医薬品として承認されているものに限る」そうなので、これによって新たに大麻産業が韓国に出現するといった事は、今のところ期待出来ませんが、これによって救われる患者にとっては福音です。 そして、この変化は、その後につながる大麻産業創出に向けての大きな一歩だと思います。
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