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THC完全フリーの品種!「パナケイア」を開発
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スペインのヘンプ・トレーディング社とバレンシア大学の研究者は、THCを含有しない品種「パナケイア」を開発しました。この種子は、Tesoro GeneticsとFront Range Biosciencesの助けを借りて、全米に配布する準備ができています。
ヘンプ・トレーディングは、大麻栽培専用の製品の国際流通にフォーカスしています。
Tesoro Geneticsはプレミアムな大麻種子とCBD品種の育種のスペシャリストであり、Front Range Biosciencesはヘンプ、コーヒー、嗜好用大麻などの植物の育種と生産のための技術を提供するハイテク企業です。
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パナケイアは、「ホットヘンプ」と呼ばれる、0.3%以上のTHCを含む大麻系統のカテゴリーに属しません。
この新しい品種は、精神活性化学物質THCを完全に含有しておらず、つまりマリファナへの転用が不可能であることを意味します。
現在の多くの国々の法律では、THCの最大量を超えると作物を廃棄することが義務付けられているため、これは農家にとって朗報です。
この種子は「収穫およびその後の製品化に関連する脆弱性」を最小限に抑えるために開発されたと言うことで、つまり、研究者が生産および流通における法的障害とリスクを「排除」したことを意味します。
THCフリー大麻株とCBGの台頭
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THC0%であることに加えて、パナケイアにはカンナビゲロール(CBG)が18%も含有されているという特色があります。
ヘンプ・トレーディングの Ernesto Llosa CEOは、CBGはカンナビジオール(CBD)に比べて経済的利益が高いと言います。
大麻植物に含まれる100種類以上のカンナビノイドの1つであるCBGは、今後数年で勢いを増すと見られている物質で、CBDと同じように、多くの効果が報告されています。
フォーブスの記事によると、この非精神活性物質は、私たちが体内で作り出しているカンナビノイドである「アナンダミド」を増加させる可能性があるため、「気分を調節するのに役立つ」と考えられています。
また、「GABA再取り込み阻害剤として作用する」可能性も指摘されており、研究者は、ハンチントン舞踏病、癌、MRSAなどの病気を治療する可能性も検討しています。
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しかし、「カンナビノイドのロールスロイス」というあだ名が付けられるほどCBGは生産コストが高いため、CBGの噂を確かめるのは少々ハードルが高いようです。
一方、CBGが豊富でTHCを含まないパナケイアは、栽培者が1エーカーあたり1,800キロまで収穫が可能と期待されています。
もし公表データ通りであれば、生産者はTHCに関して心配する必要がなくなるため、この新しい品種は抽出中の精製コストを最小限に抑えることができます。
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Front Range Biosciencesの共同設立者兼CEOであるJonathan Vaught博士は、
と述べました。
また、Tesoro GeneticsのJohn Keating CEOは、
と説明しました。
それは、CBGがそれだけ貴重だからです。 そう考えると、このパナケイアは、まさに夢の新品種ですね。 しかもTHCを全く含まないという事で、「取締る理由がない」この品種は、日本で今後湧き起こるであろうヘンプ解禁の論争に一役買いそうな気もします。 ただし、こうした特許を取得した品種は、使い方次第では利益を一部の人間に集中させ、産業の健康な成長を阻害する恐れもあるため、法整備の行方と併せて注視していく必要がありそうです。 では、次回はこのCBGについてのお話をしましょう。
引用元1:https://plantsbeforepills.com/first-thc-free-strain-is-now-available-in-the-us/
引用元2:https://greencamp.com/spanish-made-first-thc-free-marijuana-seeds-to-launch-in-us/