これによって、イリノイ州の21歳以上の成人は、大麻30gと5gの大麻精製品の所持が認められます。
初日の売り上げは3億7800万円と順調で、シカゴ市内のディスペンサリーには、極寒の早朝から数百人を超える長蛇の列が出来ました。
イリノイのジュリアナ・ストラットン州副知事も、この行列に加わり実際に大麻を購入した一人だったというのですから、時代の変化を感じます。
彼女はツイッターで「あまりに長い間、イリノイの市民、特に有色人種は、大麻所持のために犯罪者とされてきました。今日は只の元旦ではありません。まさに新たな(歴史の)始まりの日なのです。」と述べました。
彼女は1個あたり5mgのTHCを含有するグミが20個入った缶を一つ購入して帰ったといいます。
好調なセールスは翌日も続き、2日目に2億7000万円を売り上げた後も勢いが衰えず、5日間で27万1000人が利用し、全体で11億8800万円の売り上げとなっています。
画像:引用元
この売り上げは業界の予想を上回っていたようで、医療用に必要としている患者への在庫が底を突く恐れがあることから、早々に嗜好用大麻の販売を一時とりやめたり、営業時間を繰り上げるディスペンサリーも出てきているようです。
画像:引用元
10,000人を超える来店があったというSunnyside dispensaryは、月曜日の営業をとりやめ、運営元であるCresco Labsは、その理由を「5日間、毎日14時間ぶっ通しで働き続けたスタッフに休みを与えるため」と発表しました。
画像:引用元
現在イリノイでは、37箇所のディスペンサリーが営業していますが、今回の嗜好用解禁に加えて、昨年2倍に増えた医療大麻患者のニーズを満たすには全く足りないため、州政府は75店舗の開業申請を5月までに承認する見込みです。
これで、先日大麻を非犯罪化したニューヨークをはじめ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴと、米国のほとんどの大都市では大麻が消費できる事になりました。
一昨年から始まり、昨年は大波となった大麻解禁ですが、今年は一段と勢いを増して世界を変えていきそうです。