合成嗜好用大麻製品を対象に厳しい規制
フロリダ州で提案された法律は、合成嗜好用大麻製品を禁止し、CBD製品に厳格な制限を課すことを目的としており、重要な委員会の承認を受けて、州下院での投票がされました。
下院歳出委員会は、トミー・グレゴリー議員が提案したこの法律案に同意しました。
この法案には、全会一致で可決された上院の法案と同じ条項が含まれています。
2018年の農業法案により産業用ヘンプとその派生製品が全国的に合法化された後に登場した合成嗜好用大麻製品は、高濃度で嗜好用大麻に含まれる一般的なデルタ-9 THCを含む製品の代替品として販売されています。
しかし、連邦法はヘンプの花から作られる合成精神活性製品を考慮に入れていないため、抜け穴が生じています。
フロリダの法案(HB 1613)は、デルタ-8 THC、デルタ-10 THC、HHC、THCA、THCP、THCVを含む摂取可能または吸入可能な製品を特に禁止します。
これらの化合物はすべて、ヘンプ由来のCBDを合成過程にかけて、使用者に「ハイ」な感覚を与える高濃度の物質を生成するために作られています。
合成を排除すれば10,000の小売業者が路頭に彷徨う
提案されている法律の下では、産業用ヘンプに自然に含まれるものの微量であるデルタ-9 THCは、CBDやその他のヘンプカンナビノイドが含まれる製品について、1回の摂取量あたり0.3%または2ミリグラム、容器あたり10ミリグラムを超えてはならないとされています。
2018年の農業法案では、このような1回の摂取量やパッケージあたりの制限を設定していませんでした。
合成側の事業者達は、フロリダの法律がヘンプ由来の合成嗜好用大麻製品を制限し、フルスペクトラムのCBD製品を事実上禁止することにより、州内の約500のヘンプ花生産者と約10,000の小売業者の運命に悪影響を及ぼすだろうと指摘しています。
この法律はまた、ヘンプ製品が販売されるイベントでの広告、包装、マーケティングに関する制限を拡大します。
議会は特に、人気のあるブランド名のスナックを模倣した包装で提供され、若者に魅力的になる製品に対して懸念を表明しています。
医療用大麻側の圧力なのか?
この法案の批判者たちは、制限によって生産者が犯罪化され、さまざまな病気に苦しむ患者が合成嗜好用大麻製品を利用する機会を奪われると主張しています。
合成嗜好用大麻製品支持側は、フロリダの医療用大麻セクターが、高収益を上げる合成製品を競合と見なしているため、立法・議論を推進していると非難しています。
グレゴリーはその主張を否定し、彼の提案は単に、ヘンプから派生した合成嗜好用大麻製品の出現を予見しなかった元のヘンプ法規を強化することを目的としていると述べました。
共和党のロン・デサンティス州知事は、最終的な統一法案に署名することが予想されています。
医療用大麻は2015年からフロリダ州で資格を持つ患者に対して合法です。
嗜好用大麻に関する住民投票が、2024年11月5日のフロリダ州の投票用紙に掲載されることが承認されました。
編集部あとがき
合成嗜好用大麻側の中には、 CBDバブル崩壊が直撃して合成事業者に変わっていった事業者が山ほどおり、記事にもあるように、合成を排除すれば10,000の小売店が路頭に彷徨う。
とありますが、この1文だけでもフロリダ州、否、アメリカが合成嗜好用大麻製品に独占されていたのかがわかると思います。
さて、今回記事は、フロリダ州で提案されているヘンプ製品に関する法律が、合成嗜好用大麻製品を規制することに焦点を当てているという点です
この法律は特に、デルタ-8 THCやその他のヘンプ由来の合成嗜好用大麻製品の消費に対する厳格な規制を設けることを目的としています。
主要なポイントは以下の通りです:
1.法律の影響範囲:
提案された法律は、特にヘンプ由来の合成嗜好用大麻紫衣品に対する規制を強化し、これらの製品の市場への流通を制限することにより、公衆の安全を保護しようとしています。この法律は、医療用大麻市場と競合すると見なされる製品に対処するためにも導入されています。
2. 医療用大麻業界との競合:
合成事業者側は、法律が医療用大麻業界によって推進されており、合成嗜好用大麻製品を医療用大麻と競合する存在として制限しようとしていると非難しています。しかし、法案の支持者は、法案が単にファームビルで埋めれなかた抜け穴の不足を補うことを目的としていると反論しています。
3.公衆の懸念:
合成嗜好用大麻製品が子供たちに魅力的な形で市場に出回ることへの懸念も、制限を強化する大きな理由の一つとされています。
4.立法の進展:
フロリダ州の法律は、フロリダ州の医療用および嗜好用用大麻の今後の法的枠組みに影響を与える可能性があり、これが将来の住民投票にどのように影響を与えるかが注目されています。
法案としては、全米で排除の方向で動いているアメリカですが、毎回おなじことをかいてますが、排除だけでは問題の解決になりません。
アメリカだからできること、嗜好用大麻のフレームに全てを収めることが解決の道だと思います。