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日本初の医療専門家向けのカンナビノイド医学教育講座が今月開講

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米国、カナダ、ブラジル等でカンナビノイド医学教育を展開するMM411が日本上陸

 

2009年に設立されたMedical Marijuana 411(以下、MM411)は、医療専門家向け医療用大麻E-ラーニング(オンライン講座)を提供しています。

 

医師、薬剤師、看護師などの医療従事者は、医学の進歩にあわせて新しい知識や技術を習得する立場にあります。そのため、国家資格取得後に、医療現場で働きながら生涯教育(CME)プログラムを受講していく仕組みがあります。

 

MM411は、全米初のアメリカ医師会(AMA)公認の大麻に関する生涯教育(CME)プログラムで、継続医学教育認定委員会ACCME認定の医療用大麻コースを20196月から提供しています。

 

米国において連邦法では大麻が違法であるため、大麻草の医療利用について、医療従事者のあいだでも偏見がまだまだ大きいのが現状です。しかしながら、現在まで1500人以上の医師、薬剤師、公認看護師の方が、この講座を受講しています

 

米国で33州が医療用大麻を合法化していますが、医療用大麻のライセンス取得時、専門教育プログラムの受講が必須となっている州があり、そのような州に対して、MM411は、認定された講座を提供しています。

 

米国のMM411のサイトを見ると、医師コース、薬剤師コース、看護師コースの医療従事者だけでなく、民間の個人向けプログラム(大麻コンサルタント)、患者教育として症状別プログラムも展開し、多様な教育プログラムを提供しています。

 

さらに、MM411代表者クリス・ナザレナス女史は、ASTM D37 Cannabisという国際標準規格の中で、D37.06人材のトレーニング、評価、資格認定のプログラム作成のアドバイザーを務め、自らの教育プログラムのノウハウを国際標準規格の策定に活かしています。近い将来、MM411のプログラムは、すべてASTM D37 Cannabis国際標準規格準拠として速やかにバージョンアップするものと思われます。

https://www.astm.org/COMMIT/SUBCOMMIT/D37.htm 

  

日本で展開するために、日本臨床カンナビノイド学会と連携

 

MM411は、日本に進出するにあたって、日本医師会の生涯教育プログラム(https://www.med.or.jp/cme/els_cc/cclist.php)の採用を狙いました。しかし、実際に医師会へ問い合わせして「違法でしょ?」と言われて話にならなかったそうです。

 

そこで、次に話を持ちかけたのが、2015年に発足した日本臨床カンナビノイド学会でした。ここは、20003月に設立した国際カンナビノイド医療学会; International Association for Cannabinoid Medicines (IACM)の日本支部にもなっていたため、グローバル展開するMM411には相応しい連携先でもありました。

 

日本では、国の専門医制度とは別に、多くの医学・薬学系学会が、「登録医」「認定医」「専門医」などの大学卒後の専門教育プログラムを展開しています。日本臨床カンナビノイド学会では、そのような仕組みがなかったため、MM411のプログラムを導入し、「登録医」「登録師」の制度を始めることになりました。

 

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日本語版で提供する「カンナビノイド医学基礎コース」は、MM411パートナーである医師、患者、研究者と共に、最新で信頼性のある800以上のエビデンスとピアレビューに基づいて作成されており、最先端のEラーニング・プラットフォームにて展開します。

 

日本語版にローカライズするため、日本の歴史や法律の部分を、この分野に造詣の深い大麻博物館(栃木県那須町)にも協力してもらっています。 

 

日本の医療従事者360万人がE-ラーニングのターゲット

 

平成30年厚生労働白書などによると、日本の医療従事者は約360万人(人口比で約3%)です。


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日本臨床カンナビノイド学会では、医師、歯科医師、獣医師の方が所定のMM411カンナビノイド医学講座を学べば、日本臨床カンナビノイド学会登録医となります。

 

また、薬剤師、看護師などの国家資格を有する医療従事者がそれを学べば、日本臨床カンナビノイド学会登録師となります。

 

この講座は実際に受講すると、10時間ぐらいかかります。とても忙しい医療従事者の方には、きちんと時間を費やして、カンナビノイド医学を学ぼうという姿勢がないと厳しいかも知れません。

 

オンラインなので、学んだところまで記録され、いつでも、どこでも、個人パスワードでWEBサイトにアクセスすれば、継続できます。各章末の小テストは、10問あり、7問以上正解で合格という仕組みとなっています。

 

カンナビノイド医学基礎コースのシラバス

 

1章:⽇本の歴史⽂化と法律 古くて新しい農作物の活⽤と課題

2章:アメリカにおける歴史と法的背景 ⼤⿇草を取り巻く法律と規制の概要

3章:エンドカンナビノイドシステムの発⾒ ⼈体における最⼤の受容体システム

4章:エンドカンナビノイドシステム ⼈体制御の統括者

5章:1つの植物、1つの複雑な化学⼯場 カンナビノイド・テルペン・オピオイド

6章:カンナビノイドを⾎流に取り込む カンナビノイドの投与⽅法

7章:患者中⼼の投与 カンナビノイドを投与する前の考慮事項

8章:カンナビノイド製品の品質検査

9章:臨床診療 幅広い治療⽤途

10章:カンナビノイドとオピオイド

11章:医学の神話と真実 汚名(スティグマ)に対処する

12章:さらなる情報源 用語集及び関連リンク集

 

カンナビノイド医学基礎コースについてのさらなる深い話は、次回紹介します。

 

MM411 https://medicalmarijuana411.com/

MM411は、グローバルマーケットにおけるカンナビノイド医学教育に精通した主要パートナーと協力し合い、カンナビノイド医学教育に取り組む団体を通し、世界各国へカンナビノイド医学生涯教育の認定プログラムを提供するよう努め、現在、アメリカをはじめ、カナダ、フランス、イスラエル、ブラジル、南アフリカで展開しています。

 

日本臨床カンナビノイド学会 http://cannabis.kenkyuukai.jp/ 

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AUTHORこの記事をかいた人

2015年9月に設立された、カンナビノイドの臨床研究を目的とした学会。編著「カンナビノドの科学」(築地書館)を同時に刊行した。
同年12月末には、一般社団法人化し、それ以降、毎年、春の学術セミナーと秋の学術集会の年2回の学会を開催している。

2016年からは、国際カンナビノイド医療学会; International Association for Cannabinoid Medicines (IACM)の正式な日本支部となっている。

2019年7月時点で、正会員(医療従事者、研究者)67名、賛助法人会員12名、 賛助個人会員23名、合計102名を有する。

http://cannabis.kenkyuukai.jp/

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