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研究チームがヘンプクリートに関するレポートを発表

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ニューヨークのパーソンズ・デザイン学校の研究者チームは、従来の建築に比較して健康的で環境にやさしい代替案として、約200ページにわたってヘンプ建築材料の使用例を紹介した本を執筆しました。

 

そのドラフトは、pdf形式でダウンロードできます。

SDGsを視野に、次世代の建築材料をお探しの方などは注目です。

 

 

著者でもある同校の健康建材研究所(ヘルシー・マテリアル・ラボ・HML)の研究者は、

「気候変動の危機に直面し、建築業界には、再生可能で環境的に持続可能、かつ高品質な建設材料の需要が高まっています。ヘンプは、その貴重な物理的および自然な化学的特性のため、建設において魅力的な選択肢となっています」

と記し、ヘンプの建材としての性能を称賛しています。

目次

シンプルな変化

 

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本書では、「一般的な建物の壁に使用されている基本的な建築製品に簡単な変更を加え、インテリジェントなデザインを組み合わせることで、手頃な価格の住宅を含め、これまでの典型的な建築材料によるシックハウスへの曝露を排除する住宅を生み出すことが可能です」と述べています。

 

 

著者らは、建築家や設計者の間でヘンプクリートが実現可能な建築材料として着実に勢いを増していることを指摘する一方で、産業用大麻自体は、米国政府からの明確なガイドラインの全体的な欠如、種子調達の担保、および加工するインフラストラクチャの欠如などによって、依然として課題を抱えていると指摘しています。

 

ヨーロッパから学ぶ

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この本は、ヘンプクリートの実証プロジェクトを通じてヘンプクリートブロック生産の実現可能性を検証し、産業用ヘンプ栽培、ヘンプと石灰、製造の可能性、ヘンプベースの建設製品の作成などが紹介されています。

 

 

著者は、ヘンプ建築がより進んでいるヨーロッパから技術を受け入れ、現行の建築方法を進化させることにより、米国は「ヘンプ産業の進歩における主役」になることができると主張しています。

 

 

本の出版者であるパーソンズ・ヘルシー・マテリアル・ラボは、幅広い社会の変化に対処するプロジェクトに取り組んでおり、最近では、石油系建材への現実的な代替品としてヘンプと石灰ベースの材料に特に重点を置いて、より良質な建築材料に研究を集中させています。

HAMPの取り組み

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HMLは、2015年に設立されたHealthy Affordable Materials ProjectHAMP)の4つのパートナー組織の1です。

 

HAMPは、農業や建設業において、サービスが不十分な農村地域での職業訓練や、新しい雇用の潜在的な創出を模索しています。 HMLは、地元の農家、生産者、開発者と協力して、より健康的な建築資材を組み込んで、米国中の農村コミュニティに手頃な価格の住宅を提供する方法を設計および実証しています。

 

 

HAMPの他のパートナー組織は、Healthy Building NetworkHBN)、Health Product Declaration CollaborativeHPDC)、およびGreen Science Policy InstituteGSPI)です。

 

 

HAMPは、貧困の撲滅や環境と医学の研究に積極的に取り組んでいるJPB財団からの助成金によって資金を供給されていて、他の3つの組織を含め、すべて米国に拠点を置いています。

 

 

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Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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