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この問題を正面から扱った法案が、先日アメリカ下院委員会を通過しましたが、サンフランシスコ市を始めとした各自治体では、連邦に先立ち大麻関連犯罪の前科抹消を始めており、イリノイ州もこれに加わりました。
年明け元旦からイリノイ州では大麻を解禁
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年明けの1月1日にイリノイ州は、21歳以上の成人による娯楽用大麻の使用を合法化します。
発表によると、クック郡のキンバリー・フォックス地方検事は、新しい法律の施行に先立ち、今週水曜日に1,000件以上の低レベルの大麻関連の有罪判決を撤回するよう申し立てを行い、裁判所はこれを認めました。
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水曜日に無効となった有罪判決は、30グラム未満の大麻所持によるものが対象で、30グラム以上の場合は、申請が必要です。この決定により、起訴は無かった事として、永久に抹消されます。
抹消に関する実際の作業には、カリフォルニアで既に運用されている「Code For America」と呼ばれる技術が採用される予定です。この技術は、抹消を自動で行い、対象となる前科者や被告による費用負担はゼロで、申請の必要もありません。
対象者は、処理が終了すると裁判所からのメール、もしくは手紙で報せを受け取る仕組みとなっています。
クック郡の検事局は、毎年約19,000件の有罪判決救済申請を管理しており、水曜日には1回の裁判所通達で1,000件以上の有罪判決を処理したと述べました。
検事「私たちが引き起こした害について、責を担い、それを修復する」
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声明でフォックス検事は、「今日、私たちは歴史を作り、イリノイ州の刑事司法制度改革における、これまでで最大かつ最も公平な最初の一歩を踏み出しました。これらの有罪判決を実行した検察官として、特に有色人種のコミュニティに対して私たちが引き起こした害について、責を担い、それを修復する役割を果たさなければなりません。この前歴の抹消は、失敗した麻薬戦争の悪を正すための重要な部分であるだけでなく、人々に前進する機会を与えるための意図的なステップであり、これは私たちのコミュニティすべてに利益をもたらします。」と述べました。
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プリツカー州知事は声明の中で、麻薬戦争による損害を完全 に消すことはできないが、「自らの過去の過ちを認める勇気と、前歴を正す品位により、わが州はより良い行政と道を示す事ができる」と述べました。