40人ものアスリートが参画してしまう若手CBD上場企業
このところ米国では、新旧のプロアスリート達が続いてCBDブランドの支持を表明しています。
CBDを支持するアスリート達は、NBAやNFLからプロゴルフまで、老若男女を問いません。以下の名前は、その一部です。
画像:引用元ババ・ワトソン
画像:引用元ポール・ピアス
画像:引用元ライリー・コート
画像:引用元マイク・タイソン
画像:引用元ミーガンラピノエ
画像:引用元ケン・ブロック
また、ロロジョーンズやエイミーヴァンダイクンなどのオリンピックメダリストがCBDの利点について語っています。
彼らの中には独自のブランドを立ち上げた者もあり、他は既存ブランドのアンバサダーとして契約しています。
ナスダック上場企業のCBDMD(ティッカー:YCBD)と契約したオリンピックのハードル及びボブスレー選手のロロ・ジョーンズは「これは水門が開いたようなものです」と述べました。
彼女は、CBDMDが採用した40人のアスリートのリストに加わりました。これは、2017年以来たったの2年間しか製品を販売していない若い企業にとって驚くべき数です。
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調査会社ブライトフィールドグループは、CBD業界の2019年の売り上げが50億ドルに達すると予測しています。この数字は、2018年から706%もの爆発的拡大です。
CBDの効果や体験談、期待は一層広まるばかりだが、、、
こうしたアスリートが信じられるならば、CBDは、あなたがよりよく眠り、落ち着き、怪我を癒し、筋肉痛を和らげ、あなたの犬をより幸せにする奇跡の薬です。
しかし、CBDの効用はいまだ論争中で、これらの企業が自社の製品について行っている主張を検証する決定的なデータはほとんどありません。
CBDの爆発的流行により、多くの消費者が混乱しました。「私が普通の消費者だったら、私も混乱するでしょう」とジョーンズは認めます。
CBDがアスリート達に広まった根源は?
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それでは、CBDがまだ非常に新しく、科学によって証明されていないのに、なぜCBDは一気に広がったのでしょうか?
ジョーンズにとって、それはスポーツ界がCBD製品の禁止を解除した事でした。世界アンチドーピング機関(WADA)は、2018年にCBDを禁止物質リストから削除しました。
ジョーンズは「どの企業が製造したCBDならば、トレーニング中に使用しても薬物検査で問題ないのかを、今、アスリート達は探しています。」と述べています。
ジョーンズとババ・ワトソンは、アンバサダーとして署名する前にCBDMDの研究室を訪問し、汚染を避けるために製品がきれいに仕上げられていることを確認しました。
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「私はCBDについて多くのリサーチを行い、さまざまなものを試しました」とジョーンズは言います。
「なぜなら私は37歳のオリンピック選手だからです。私には可能な限りすべての助けが必要です。朝目が覚めると、時々80歳のような気分になります。私は犬と同じように急速に年を取ってきたのです。」
彼女はまた、ボブスレー競技での事故による、むち打ち症のために首の痛みも持っています。
元NFLのクォーターバックであるカーソン・パーマーは先月のYahoo Financeとのインタビューで同様のコメントをしています。
「15年間プレーした後、私は多くの痛みを抱えており、4人の子供を追いかけ回しています。それは私が活動的であり続けることを助けてくれる製品です。」
しかし、パーマーは消費者に次のように警告もしています。
「CBDは奇跡の薬ではありません。ある時、私は手術が必要になりました。しかし私はまだ今すぐ手術を受ける準備ができていません。そうした時、この製品は痛みを抑え、ゆっくり眠ったり、ベットから起き上がったりする時に腰を助けます。しかし、それはこうした問題を治療する奇跡の万能薬ではないのです。」
ますます多くのアスリートがCBDブランド(その多くは真新しい無名ブランド)からアプローチを受けており、彼らには多くの選択肢がありますが、同時に間違ったものを支持するリスクもあります。
これについてジョーンズは「どの靴会社を選ぶのかと同じようなものです。安い靴を手に入れることはできますが、それを履いて走るのは悪夢となるでしょう。」と語りました。
CBDに代表される大麻由来製品の効用についての話になると、必ず付いて回る「まだ科学的な証拠がない」という冒頭でも紹介したフレーズ。
もちろん健康被害などについては十分な検証が必要ですが、これほどまでに米国の医療大麻とCBD製品の市場を押し上げてきたのは、実際に使用して効果があったという現場の声です。
ロロ・ジョーンズは、cbdMDのホームページに、以下のようにはっきりとコメントしています。
「私は常に自分の体をメンテナンスし、可能な限り最高の形になるように一生懸命取り組んできました。私はcbdMDの製品を毎日のルーチンに取り入れ、身体の回復速度の変化に気づきました。そして、彼らと協力して私の経験について他の人々を教育できることを誇りに思います。」
もはや、米国の現実社会においては医療大麻とCBD製品の効果について疑問を挟む余地は無いという状況と言え、こうした「科学的証拠がない」というフレーズは、我々の社会の硬直した姿を反映している気がします。
WHOもCBDには健康上の懸念が無い事を認めた今となっては、少なくとも試してみる事に何のためらいがあるのでしょうか?これほど使ってみれば効果が体感出来るものを、私は他に知りません。
2020年の東京オリンピックに向け
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恐らく来年開催の東京オリンピックでも、数多くの選手達が世界中から無数のブランドの多様なCBD製品を持参する事でしょう。
もちろん、THCのドーピングテストに万全の注意を払って製品をセレクトしてくる彼らのCBDは国際基準で考えても100%問題無いはずなのですが、もしかしたら当日の成田空港では大騒ぎになるかもしれません。
日本で現在流通しているCBD製品は、メーカーが日本向けにだけ大麻草の茎と種から製造している「特別モデル」です。
なぜなら・・・・日本の大麻取締法では大麻草の花から作られたCBDは、THCが全く含まれなくても「大麻」とみなされるからです。
一方、世界中で流通しているCBD製品は、ほぼ全てが花から作られているため、来年の東京オリンピック前には、「世界のアスリートが大麻密輸で連日大量逮捕!!」なんてニュースが新聞の見出しに踊るかもしれません。
そんな事になれば、オリンピックをまともな形で開催するのは無理なのでは?と考えさせられてしまいます。事です。