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USDAの規制案に農家から批判が噴出

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Yosuke Koga
先日、個人的に疑問を呈した米国農務省によるヘンプの暫定規制案ですが、どうやらヘンプ農家達も同意見のようです。

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政府のコメント募集欄に批判が殺到

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米国農務省(USDA)がヘンプの栽培に関する暫定規則を発表してから2週間が経ちました。

 

当初は好意的に受け取られていた様子でしたが、このTHC含有量を制限する規制に関して、ヘンプという新産業が根付く前に窒息する可能性があると警告する麻農家からの批判が噴出しています。

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ヘンプを合法化した2018年の農場法案では、大麻草は合法的なヘンプをTHC含有量0.3%未満と定めています。

 

法案によれば、その数値は「脱炭酸後の数値を計測しなければならない」と記されており、これが意味するところは、精神活性物質であるDelta-9 THCと、精神活性ではないが化学反応によってDelta-9 THCに変換できるTHC-Aと呼ばれる物質の両方が含まれている必要があるという事です。

 

2018年12月に農場法案が成立して以来、ヘンプに由来する非精神活性物質CBDを含む製品がますます店頭に並びました。

 

そして、ますます多くの農家が将来の作物としてヘンプに注目しています。しかし、USDAがヘンプの栽培に関する規制ガイドラインを公表し、コメントを求め始めたのは10月下旬でした。

THCとTHC-Aの違い、認識してますか?

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先週火曜日、USDAのヘンプ規制に関するパブリックコメントのポータルには550以上のコメントがあり、そのほとんどはヘンプ栽培者およびCBDユーザーであると言った人々からのものです。

 

コメンテーターは何度も何度も、USDAのテスト要件がDelta-9 THCとTHC-Aの違いを認識していないという事実を批判しています。

 

USDAのルールは、THCの合計割合にある程度の余裕を持たせることにより、テスト結果の誤差を考慮しようとします。しかし、一般的に規制では、ヘンプは約0.3%THCを超えてはならない、そして超過したものについては破棄する必要があるとされています。

 

The Brothers ApothecaryというオレゴンのCBD製品会社を経営するJesse Richardson氏は、木曜日のコメントでUSDAに、THCにTHCAを合算すると、「農場が規制に準拠したヘンプを生産することをほぼ不可能にする」と語りました。

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Law360とのインタビューで、リチャードソンは、自社CBD製品の原料としてヘンプを栽培していたと言います。しかし最近は、彼は他の農家からヘンプの花を買っています。

 

「私たちが使用する花の多くは、0.6、0.7%THC-Aですが、THCは0%です」とリチャードソン氏は述べました。「私は、THCの合計が0.3%未満のヘンプを見たことがない」と彼は言います。

 

0.3%THC制限について尋ねられたUSDAのスポークスマンは、2018年の農法案で規定されている内容どおり、政府機関はヘンプの定義を進めていると述べました。

絶対的に足りない検査機関

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リチャードソン氏はまた、「すべての検査は米国麻薬取締局(DEA)に登録された研究所によって行われなければならない」というUSDAの要件は非現実的であると述べました。

 

オレゴン州には750のヘンプ農場がありますが、彼が他の農家から聞いたところによると、DEAに登録されたラボは1つしかないといいます。

 

DEAのスポークスウーマンは、登録された研究所の数や場所を公表していないと述べました。しかし、彼女はまた、DEAとUSDAは、何がDEA登録ラボとして適格となるかのガイドラインを作成中であると述べました。

 

リチャードソン氏は、現在ヘンプを積極的に栽培しているわけではありませんが、オレゴン州の大麻農家の間で回されている、USDAのパブリックコメントページで懸念を共有するよう促すメールには自身も含まれていると述べました。

 

そして、多くの農家が同様の懸念をコメントしています。

 「THC1%」を要求するが・・・

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オクラホマ州のヘンプ農家であるジョシュ・ブリッグスは、0.3%Delta-9 THCの制限内に収まるが、0.3%の総THCではないヘンプを栽培できるとコメントでUSDAに伝えました。もしそのルールが成立すれば、自分は2020年にはヘンプを栽培しないだろうと述べました。

 

THCがほとんどない大麻を栽培すると、植物中に含まれるCBDの総量も減少するため、今回の規制に準拠しつつ、制限がDelta-9 THCにのみ適用される(THCAを合算しない)場合と同じ量のCBDを得るためには、農家は基本的に2倍の量のヘンプを栽培する必要がある事を意味します。

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「農民がヘンプ製品を効率的に生産できるようにするには、THCAを合算しないことを検討するか、THCの合計しきい値を1%に上げてください」とブリッグス氏はコメント欄に書きこみました。

 

「1%のTHCレベルは、州および連邦政府機関が恐れている精神活性効果を発揮するためには十分な量ではありません。」

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ノースカロライナ州コロンバスのポプラクリークファームの創設者であるグレイソンキャッシュ氏は、THCの制限は恣意的であるとUSDAに伝えました。

 

彼は「簡単に言うと、この新しいポリシーに準拠している産業用ヘンプの品種は事実上ないため、この規制は当社の営業を閉鎖させる可能性が非常に高い」と書いたと言います。

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また、多くの農家は、収穫前15日以内に試験を実施しなければならないという当局の規則も批判しています。

USDAは、12月30日まで規制に関するコメントを受け付けており、パブリックコメント期間に続いて、USDAは最終規則を発行します。

 

USDAの広報担当者は、政府機関は今回の規則に対する強い関心を認識しており、人々が意見を出し続けることを奨励していると述べました。

小売店は買い控え、農場は捏造!?

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その間にも、この規制はすでに一部の生産者に問題を引き起こしています。

 

リチャードソン氏によると、彼の製品はオレゴン州の規制に準拠しており、Delta-9 THCは0.35%に制限が設定されていますが、先週彼が話をした小売業者のいくつかは、USDAの規則がすでに整っていることを懸念しており、新規制に準拠していない製品を購入しようとはしていません。

 

しかし、リチャードソン氏の主な懸念は、規則が最終的に業界に影を落とす事になるかもしれないことだと言います。

 

「私が最も恐れているのは、農場がテスト結果を捏造することを余儀なくされるかもしれないと言うことなのです。」

 

引用元:https://www.law360.com/articles/1218573/hemp-industry-warns-usda-its-thc-test-plans-are-impossible?fbclid=IwAR2OhQbIAaVep86LY2NK0yzJdxQq0ktdiV4bLu9-bSZcySjDpz-3A-OsRHY

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Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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