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ニューヨーク州にあるコーネル大学の新しい種子バンクでの開発を計画している新しいヘンプ品種は、5年以内に商業栽培に向け準備が整う可能性があると、同大学が発表しました。
コーネル大学は、ニューヨークのジュネーブにある農業技術キャンパスに、米国で唯一の産業用ヘンプシードバンクを構え、「産業用大麻遺伝資源保管庫」と呼ばれる施設の建設を進めています。
遺伝資源に連邦資金も5,300万円導入される
米国農務省の農業研究サービス(USDA-ARS)は、このプロジェクトに500,000ドル(約5,300万円)の連邦資金を提供しました。
USDA-ARSは遺伝資源を維持し、コーネル大学の科学者と協力します。
彼らはすでにブドウ、リンゴ、チェリー、トマト、アブラナの作物の研究で提携しています。大学側は、「保管庫が、強力で害虫抵抗性の高い新栽培品種を開発する際に、農家とも協力する事になるだろう」と述べました。
害虫・気候・様々なケースに対応する有用種子へ
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コーネル大学の園芸科統合的植物科学(SIPS)のラリー・スマート教授は「科学者がアクセスできる遺伝資源が多くなればなるほど、害虫や特定の気候に対応する有用な植物を育てる可能性が高くなります」と言います。
彼は、ヘンプ遺伝資源貯蔵庫は作物の健康の根幹を得るために絶対に必要であり、ニューヨークのヘンプ栽培者により良いリソースを提供するために不可欠であると語ります。
しかし、その恩恵はニューショークだけのものではないようです。
ニューヨークは、利益をもたらすヘンプを支持
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SIPSの植物病理学および植物微生物生物学部門の教授であるクリスティーン・スマート氏は、「新しいシードバンクは、さまざまな気象条件や土壌条件でよく育つ品種を開発することで、米国中の生産者にも利益をもたらすでしょう」と述べています。
ニューヨークの当局者は、同州のヘンプの再導入を強く支持しており、北部の農家に経済的利益をもたらす可能性を指摘しています。
米国政府は、連邦法の下で1980年代に最後のヘンプの備蓄を廃棄しました。
しかしヘンプは、昨年の2018年農法案の可決とともに合法作物として米国に戻ってきました。