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ヘンプ業界のリーダーの次なる手、HempFlaxマーク氏の25年

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欧州ヘンプ協会会長でもあるマーク氏が語る過去と未来

今年10月に開催される、日本初のヘンプ国際ビジネスカンファレンス「ASACON2019に登壇が予定されている、Hemp Flax社のマーク(Mark Reinders)最高経営責任者が、ヘンプトゥデイのインタビューに答えました。

ヘンプ産業のリーダーとして輝かしい業績とともに確固たる地位を確立し、現在では欧州ヘンプ協会(EIHA)の会長も務める同氏が、25年の歴史を振り返ります。

 

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HempFlax社CEO、マーク(Mark Reinders)氏は「われわれの工場と農場は、あらゆる種類の農業機械の墓場のようです」と笑います。

最初期のヘンプ繊維の収穫・加工の試行錯誤による、こうしたスクラップ達は、1993年に設立された同社の創業者・ベン・ドロンカーズ氏の夢の反映でした。

マーク(Mark Reinders)氏は「ベンがHempFlaxを創設したのは、主に、ヘンプが現代の工業作物になり得ることを、すべての懐疑的な人々に証明するためでした。彼は、何十年もヘンプ産業で活躍し、かつて麻が産業目的にどの程度使用されていたかを知っていました」と述べました。

循環型経済の理念を受け入れ、推進する

90年代初頭に操業を始めたとき、この作物は60年間栽培を禁止されていたので、ヘンプをどのように収穫したり加工したりするかは誰も知りませんでした」とマーク(Mark Reinders)氏は振り返ります。

「その結果、何十年もの間、収穫およびヘンプを製品へ転換するための技術的進歩は止まっていました。われわれは初め、亜麻工場の伝統的な加工ライン(同社の名前の「フラックス・亜麻」の由来)でヘンプを加工しようとしました。

しかし、すぐにわれわれは、自然の繊維の中で最も強いと考えられているヘンプの加工には、強く特殊な技術が必要であることを発見しました。」

グローバル・アイコン、農場は18倍の広さ拡大

HempFlaxは、世界中のヘンプ産業関係者に知られる企業アイデンティティを、急速に発展させてきました。これは、21世紀における、国際的な垂直統合型ヘンプ企業のまさに模範であり、ヘンプが提供する全ての可能性を活用しようと努力しています。

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Oude Pekelaにある Hemp Flax社のキャンパス(上)と、工場内(下)

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卓越した成果リスト、HempFlax25年間の軌跡

HempFlax社の9つの偉業:

1994年のオランダの140haのヘンプ畑の最初の植林から、同社は2018年までに3カ国で2,600haに拡大しました。

2009年までに、ヘンプ繊維に適したニードルパンチ不織布を獲得した時に、織物をはじめに、事業領域を拡大し始めました。

長年にわたって、一流の自動車メーカーであるMercedesBMWJaguarBentleyPorsche、およびBugattiとの関係を確立しており、これらのメーカーに車の内装部品を供給しています。

2014年にデビューしたダブルカットコンバインを通じ、ヘンプの収穫過程を進めてきました。アメリカの巨大な農業施設メーカージョン・ディアと共同開発されたこのテクノロジーは、葉と花を捕らえる上部ヘッダーと、ヘンプの茎を収穫する下部ユニットを採用しています。

これらの機械のうち3台を自社で稼働させ、他の3台を製造・販売し、今年納品予定の追加3台を受注している

•2015年には、年間生産能力40,000トンの剥皮工場を開設し、総生産能力を55,000トンに拡大しました。

2013年に始まった超高品質のバイオマスを生み出す乾燥施設の整備や、2016年に始まった射出成形・配合産業向けのペレット化ヘンプ繊維の製造ラインの整備などを行っています。

これらの分野におけるヘンプ繊維の新しい用途の主要な開発

おそらく最も重要なのは、2013年にCBD部門に参入し、その後、ホワイトレーベル部門であるHempureを通じて販売されているカプセルおよびチンキに入る全草抽出物のCO2ベースの加工を追加してきたことでしょう。

持続可能性への注力

「先駆者であることは大変で、しかも費用のかかる仕事です。テクノロジーの開発に続いて、市場を開拓する必要があり、ほとんどの場合、その製品の市場は存在しません」と、同社の25年にわたる事業を振り返り同氏は語りました。一方で、大量のヘンプ製品を提供できなければ、市場を構築することはできません

マーク(Mark Reinders)氏によると、鍵は植物全体の価値を掴むことです。

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作物からの収入の流れを1つだけに集中させると、市場の動向に脆弱になってしまいます」と同氏は警告しました。

その中で、HempFlaxは、ヘンプが地球の浄化に果たすべき役割を意識し、常に持続可能性を中核に掲げてきました

 

マーク(Mark Reinders)氏は、「循環型経済(廃棄物を最小限に抑え、原材料を最大限にすることを目的とした経済システム)の理念を受け入れ、これを推進します」と述べました。

 

「世界中の起業家の間で、ヘンプの可能性を認識してもらうために、私たちはたくさんの努力をしています。その意味では、私たちは彼らの持続可能性にも貢献しています」と同氏は付け加えました。

ビタミンとCBDが同じポジションになると予想

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2020年までに3,500ヘクタールまで耕作地を拡大する計画で、HempFlaxは需要がCBDセクターによって強く推進されると見込んでいます。

 

CBDは過大評価されていると言う人もいますが、これは今後受け入れられ、食品サプリメントまたは添加物として使われるようになると思います。マーク(Mark Reinders)氏は、近い将来にCBDは、ビタミンCと同じポジションをとることができると考えています

 

彼は、彼が「第一世代」と呼んでいる現在入手可能なCBD製品を超える、継続的な発展を期待しています。

 

同氏は「このCBD市場をさらに発展させるためには、形成および用途に関する継続的な開発が必要です」と述べました。

 

マーク(Mark Reinders)氏氏によると、変化のペースに追いつくために、同社は栄養補助食品専門家を雇用し、全く新しい抽出方法や技術を探求し続けているといいます。

プラスチック・建設、そして綿の代替にヘンプ

一方、ヘンプフラックスでは、射出成形用ペレットやヘンプ建材などのヘンプ原料の開発に投資し、すでにプレハブ屋根パネルを製造しており、今年は少なくとも数カ所のプレハブホームを受注し、同部門の担当者に建築専門家を加えています。

 

私たちの最大の夢は、綿をヘンプに置き換えることです」と、マーク(Mark Reinders)氏は、繊維の研究開発について語りました。また、国際的な計画については、ヘンプフレックスは、今年、農業法によりヘンプが合法化された米国での開発を綿密に追跡していると述べました。

 

「われわれは、今こそ海を渡る時だと考えており、われわれのノウハウと技術を生み出す最善の機会を探しています」と同氏は語りました。

HempFlax社の次なる第一歩は?

たしかにHempFlaxは大規模になりましたが、同社は1994年に最初の苗をオランダの土壌に植えたときから、実験的で起業家的な推進力を維持してきました。

 

ベン・ドロンカーズ氏と同じくらい熱心でヘンプに専念した経営陣と従業員の間で、数十年にわたるヘンプ栽培と加工の経験によって、ヘンプフラックスは世界中の象徴的なヘンプ・ブランド名の確固たる地位にあると、マーク(Mark Reinders)氏は信じています。

 

長年の事業を通じて、当社はノウハウにおいて大きな競争優位を獲得しています。われわれの視野は広く、植物全体に対するわれわれの考え方も広いのです。それで、私たちは今後25年の間に何が起ころうと、私たちの立場に立っていると感じています」と語りました。

Hemp flax社の歩み

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HempFlax創業者のベン・ドロンカーズ氏

1993: 創業

1994: 亜麻工場での初期加工により、140haの最初の作物を植えました。

1996: オード・ピークレーへの本社移転

2003: ドイツのプロセッサVenaroの買収、ドイツのプロセッサHempronの買収

2009: ドイツの不織布製造業者ナフゴの買収

2011: 初のISO9001認証

2012: ルーマニアで最初に栽培

2014: ルーマニアの800ha農地の買収、ダブルカットハーベスターのデビュー

2015: ルーマニアに新工場を1,000万ユーロ出資

2016: 最高経営責任者マークレインダーズがEIHA会長、射出成形・配合用繊維ペレット生産開始、ISCCプラス認定、HempFlaxオガラがサステナブル認定

2018:2,600haのヘンプの栽培と収穫;ICCI導入

引用元:https://hemptoday.net/hempflax-25-years/

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AUTHORこの記事をかいた人

Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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