MENU
カテゴリー
緊急開催!今注目の【大藪裁判】徹底解説

変わるヨーロッパの大麻事情。ヨーロッパ産業用大麻協会(EIHA)が欧州委員会へ助言。

画像CBD事業、スタートアップ、テクノロジー関連のコンサルティング需要の急成長

ヨーロッパ産業用大麻協会(EIHA)、産業用大麻(ヘンプ)食品について欧州委員会へ助言

20181016日にヨーロッパで開催されたNovel Food Working Groupに委員会にEIHAの代表が招待されました。EIHAの仲間である、英国カンナビス取引協会からも代表者が同委員会に出席しました。我々が招待された目的は「旧来食品」としてのヘンプの概要を説明することで、ヘンプの地上部から抽出加工された製品のカンナビノイド(大麻特有の成分)レベルは自然生成レベルを超えない、ということが説明の要旨でした。

Food Business OperatorsFBO)は、欧州加盟国の食品または栄養補助食品の原料として、さまざまな大麻エキスの製造・販売を行っています。カンナビノイドの加工方法およびそれらの濃度に応じて、ヨーロッパの新規食品規制(ECNo 2015/2283に従う「旧来食品」または「新規食品」であるかが区別されます。FBO取扱品のうち、カンナビノイドの少ないものは、欧州委員会の食品カタログ(※1)のカンナビジオール(CBD)区分に関係しており、具体的には以下のように定義されている。

抽出したCBDレベルが抽出元のカンナビスサティバL(大麻草の品種)の自然生成レベルより高い場合は「新規食品」と規定されます。(欧州連合では、ヘンプ(カンナビス・サティバ・エル)は、EUの「農業用栽培種共通カタログ」に登録されており、テトラヒドロカンナビノール(THC)の含有量が0.2%を超えない限り合法)CBDの含有レベルが天然よりも低いヘンプ食品はFBOによって「旧来食品」と規定されており、現在も変更されていません。

我々EIHAは、ヘンプ食品における上記の規定を支持・踏襲する意向です。また、我々EIHAが発表するまで、自然生成されるCBDレベルの具体的な割合は定義されていませんでした。

我々EIHAは、EUで商業的に栽培されているヘンプ中のCBDの自然濃度が乾燥重量ベースで1?5%であることを確認しています。ただし、EU域外で栽培されたヘンプ株には、天然でも非常に高レベルのCBDを含む可能性があることに注意すべきです。

※1 https://ec.europa.eu/food/safety/novel_food/catalogue_en

EUの「旧来食品」「新規食品」カタログは法的拘束力を持たず、FBOおよび規制当局のガイダンス文書としての役割を果たすだけですが、これはすべての加盟国にとってのスタンダードとされるべきです。FBOはヘンプ製品を市場に導入する際、食品カタログの規定をEU指令(Directive)下のガイドラインと同等であると想定しているでしょう。

「旧来食品」と「新規食品」の区別にも重要な役割を果たす「市場において頻繁に消費される」というEUガイドラインは、2012年にすでに公表されており、市場に出される各食品はそれらに準拠しなければなりません。EIHAは、ヘンプの地上部の使用は人間の食生活において伝統的であり、伝統的な加工技術を適用して、ヘンプ食品および抽出物の「旧来」状態を「新規」に変えることはないと主張します。

「旧来食品」の歴史に関して、ヘンプは医療用または嗜好用途で使用される大麻とは異なる種類であることを強く主張します。ヘンプは数千年の間、食料源として用いられてきました。医療用大麻や嗜好用大麻は向精神物質のTHCの含有量が高いのに対し、ヘンプはTHCの含有量が低い品種で、各国で定義が確立しています。(EUでは、THC含有量0.2%未満、カナダ、アメリカ、中国、チェコ、オーストリアでは0.3%未満、そしてスイス及びオーストラリアでは1.0%未満。)

ヨーロッパでは中世以降、ヘンプは遍く使用されており、その歴史は明文化されています。ヘンプの大部分が食物として使用されてこなかったと主張するのは誤りでしょう。ヘンプのエキスとチンキは80年前には実際にサプリメントとして製造・販売されていました。他にも、ヘンプビールや、ハーブ、茶製品の添加物としてヘンプの緑色部分(花、葉)が使用されてきました。ビールのような飲料の製造に使用されるヘンプの花は、1998年にヨーロッパ委員会によって食材として認可されています。

次に、CBDの安全性については十分に文書化されて広く受け入れられていることを確認しましょう。CBDは、2018年のWHO専門委員会による最終批判的検討で「依存症について安全であることが証明されている」とされ、「純粋なCBDであると考えられる製剤は国際薬物統制条約により規定されるべきではない」と認められました。また、「CBDにおける依存症の報告はなされておらず、公衆衛生上の問題は認められない」、「CBDは概して優れた安全性プロファイルを有する」とされています。※2 また、「CBD単独成分でも、向精神性、心血管系または他の器官への影響はない」とされています。※3

※2WHO事務局長から国連事務総長へのレターからの抜粋、2018723日。

※3カンナビジオール(CBD)批評的審査報告書、依存性薬物専門家委員会、ジュ

ネーブ、第40回会議、201864  7日、WHO 2018年より抜粋

EIHAは、EUに対して、急速に世界規模で競争することを可能にする政策戦略を採用することを要求します。もちろん、ヘンプ業界ではアジア、カナダ、アメリカからの参入が増えています。ヘンプは世界規模で約60年間の抑圧されたのち、復活を遂げ、急速にその市場が拡大しています。ヨーロッパは同業界で世界的リーダーになるための確かな技術、専門知識および経験を有しています。(ヘンプの技術革新は、1961年麻薬に関する単一条約が国連で調印された後に、大幅に遅れてしまいました。)

ヘンプの花穂や葉は付加価値が高い部分です。ここからヘンプの抽出成分をより多く取ることができるためです。ヨーロッパの農家にとって、作物をヘンプに転向することは魅力的な投資といえます。

以上の理由から、我々EIHAは欧州委員会に対し、天然に存在するCBDレベルのヘンプ製品を「新規食品」ではなく、「旧来食品」として認定するよう要求します。

2019119EIHAプレスリリース

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!
  • URL Copied!

AUTHORこの記事をかいた人

日本臨床カンナビノイド学会員。北海道ヘンプ協会(HIHA) 法人会員。

美容クリニックで専門医監修の下、CBDオイルを利用したアトピー性皮膚炎の治療を開始。1年間の観察結果からアレルギー数値と、症状の改善がきっかけで大麻の可能性を一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い立ち、編集局員として参加。

「HEMP TODAY JAPAN」を通じて、「世界の大麻産業」の真実を知ってもらう必要があると考えております。

そして、大麻へのマイナスイメージを払拭がされ、医療分野、産業分野問わず、大麻由来製品を誰でも簡単に低コストで利用できる環境を望んでいます。

2017年6月~青山エルクリニックモニター参加。
2018年5月「Hemp Food, Health & Beauty Summit」(HTセンター/ポーランド)。
2018年8月「中国 黒龍江省ヘンプ産業視察ツアー2018」参加。

目次
閉じる