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‘bhang’の地で、インド政府はヘンプの新たな時代を開く

 

‘bhang’の地で、インド政府はヘンプの新たな時代を開く

インド政府は、インド産業用ヘンプ協会(IIHA)に対し産業用ヘンプの栽培許可を発行し、歴史に1ページを刻みました。この許可によって、Uttarakhand州のPauri Garhwal地区での試験栽培が可能となりました。このプロジェクトでは、ヘンプの栽培と、それに連なる産業全体のバリューチェーンの発展に焦点が絞られます。農家の間では、ヘンプは換金作物としてもてはやされています。

既にインドでは、ヘンプ製品に大きな需要が存在しており、このプロジェクトがヘンプの国内生産を喚起し、起業家や投資家を焚付け、そして地域経済を刺激する事が期待されている、とTrivendra Rawat州知事はIndia123ニュースに語りました。

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ヘンプは得るべき評価を得ている

許可が降りた直後のプレスリリースにおいて、

IIHA代表のRohit Sharma氏は、「ヘンプは、得るべき評価を得ており、建設的な協議の中心になりつつある。」と述べました。この協会は、ヘンプ産業を推進する事業関係者によって構成されています。

インド北部に位置するUttrakhand州は、ネパール及び中国との国境として接していて、政府当局者は、ヘンプの持つ潜在力に、インド農業の再生と雇用の創出を期待しています。新規参入者にとって、今回の新たなヘンプ繊維の供給開始は、世界規模で拡大しているヘンプ繊維への需要を背景に、インド国内の既存の織物産業に急速に食い込んでいく力となるかもしれません。

政府と起業家達が、世界第7位の経済規模を持つインドにおけるヘンプの持つ幅広い可能性に気が付くなかで、スタートアップ企業と研究開発は、国中で広がりを見せています。

政府の規制?

Uttarakhand当局は、2017年4月、すべての収穫物を州が独占的に買い取る条件で、ヘンプ栽培の合法化の意向を示しました。この条件が、IIHAへの許可に適用されるかは不明です。

投資家もまた、インドの潜在力に注目しています。インド産業界の巨人、タタは昨年、ムンバイを本拠地とするBOHECO社に100万ドルの資本を投下しました。これにより同社は、ヘンプの医薬的価値を研究する為の許可を、初めて取得(加えて、この用途のために20種の品種の試験許可も取得)しています。

Uttarakhandの例

その間、多くのインド企業が政府に許可と研究、試験の申請を行っており、他の州もUttarakhand の後に続くと見られています。

インドは、大麻草の原産地の一つとみられており、野生種が繁殖しています。大麻草は、この亜大陸において数千年に渡って使用されており、地元の文化と宗教儀式に深く組み込まれています。それは、政府がこれまで一度も大麻草を完全に非合法に出来なかった事実が物語っています。しかし、政府は市場の独占を通して統制を行っており、「bhang shop」と呼ばれる免許を持った店舗でしか食品および宗教儀式のための大麻を買うことが出来ません。

文: Arne Verhoef

(HEMPTODAY 2018716)

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AUTHORこの記事をかいた人

日本臨床カンナビノイド学会員。北海道ヘンプ協会(HIHA) 法人会員。

美容クリニックで専門医監修の下、CBDオイルを利用したアトピー性皮膚炎の治療を開始。1年間の観察結果からアレルギー数値と、症状の改善がきっかけで大麻の可能性を一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い立ち、編集局員として参加。

「HEMP TODAY JAPAN」を通じて、「世界の大麻産業」の真実を知ってもらう必要があると考えております。

そして、大麻へのマイナスイメージを払拭がされ、医療分野、産業分野問わず、大麻由来製品を誰でも簡単に低コストで利用できる環境を望んでいます。

2017年6月~青山エルクリニックモニター参加。
2018年5月「Hemp Food, Health & Beauty Summit」(HTセンター/ポーランド)。
2018年8月「中国 黒龍江省ヘンプ産業視察ツアー2018」参加。

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