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ニュージーランド、マオリ資本がヘンプ産業へ本格流入、天然素材国家戦略が加速

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ヘンプ産業拡大が加速

ニュージーランドの天然繊維メーカーRubiscoは、ヘンプおよびウール素材事業拡大を支援する戦略的投資を獲得したと発表した。

提携先は、ニュージーランド南島のマオリ部族組織に関連する投資機関「Te Rūnanga o Arowhenua Ltd.」。

Rubiscoは契約規模を「数百万ドル規模」と説明しているが、具体的金額は公表していない。(100万豪ドル=約72万米ドル)

Rubisco CEOのGuy Wills氏は、「天然素材には明確な世界的需要が存在しており、今回の提携によって適切なパートナーと共に事業拡大を進められる」と述べた。

“高付加価値素材”戦略

今回の投資は、ニュージーランドがヘンプを高付加価値産業素材として位置づけようとする流れを反映している。

対象分野には、テキスタイル、インテリア、建材、複合材などが含まれる。

また、持続可能な製造業や天然素材サプライチェーンに対して、長期志向の機関投資家や先住民系投資家の関心が高まっていることも示している。

RubiscoはAshburtonを拠点とし、50年以上続くニュージーランドの羊毛加工事業をルーツに持つ。

同社にはニュージーランド大手農業企業Carrfieldsも出資しており、現在では国内でも代表的なヘンプ加工企業の一つとなっている。

昨年Rubiscoは、輸出市場向け生産拡大と物流合理化戦略の一環として、南島拠点へヘンプ繊維加工を集約した。

同社は、繊維調達、加工、糸開発まで一貫した能力を構築しているとしている。

Kaitiakitanga(環境保護思想)

Te Rūnanga o Arowhenua Ltd.は、農業、水産、観光、輸送、不動産、環境再生事業などを展開するマオリ組織の投資運営機関である。

同団体は、今回のRubiscoへの投資が「kaitiakitanga(カイティアキタンガ)」というマオリの環境保護・資源管理思想に一致していると説明している。

同社ゼネラルマネージャーのJon Gurr氏は、「土地、資源、イノベーションを結びつけ、将来世代へ持続的成果を残す取り組みへの投資だ」と語った。

ニュージーランド戦略

ニュージーランドのヘンプ業界関係者は、ヘンプを“低炭素製造”と“高性能天然素材”への転換戦略の一部として位置づけ始めている。

同国のヘンプ産業は現在、素材性能と新たな品質基準を軸に、スケーラブルな加工インフラ、地域製造クラスター、トレーサブルなサプライチェーン構築を進めている。

編集部あとがき

今回の記事を以下、4つのポイントに整理しましたのでご参考ください。

1.ニュージーランドは“高性能天然素材国家”を目指している

ヘンプを単なる農作物ではなく、建材・複合材・テキスタイル向け高付加価値素材として育成しようとしている。

2.先住民資本がヘンプ産業へ本格参入している

今回の投資は、マオリ系組織がヘンプを長期的な持続可能産業として評価し始めていることを示している。

3.Rubiscoは“南半球型ヘンプモデル”を構築中

羊毛加工産業を基盤に、ヘンプ繊維を統合した独自の天然素材産業クラスターを形成しつつある。

4.ヘンプ産業は“環境思想”と結びつき始めている

単なる収益事業ではなく、環境保全・地域循環・低炭素化を含む思想的価値と結びついた投資が増えている。

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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