産業用ヘンプに関わる理由とは？
南アフリカの鉱業コングロマリットであるAfrimatが、伝統的なヘンプ企業Hemporiumと提携し、ケープタウンの建物をヘンプ建材で再構築することを発表した際、このニュースは、かつてのヘンリー・フォードの「ヘンプカー」と同じくらい注目を集めました。
私たちは、こうした動きを常に見守っていますが、実はそれを監視するロボットを雇っています。ソーシャルメディアでの「いいね」やシェア、ハッシュタグの使用、言及、インプレッション、リーチ、セッション、ユーザーなど、すべてのメトリクスを追跡しています。
Afrimatのプレスリリースは、ビジネスメディアチャンネルであるEngineering News、B2B Central、Business Tech、南アフリカのMail & Guardian、さらにはVoice of Americaにも取り上げられ、数十の地元メディアでも報じられました。Travel Noireはこのニュースを注目すべきものとして紹介し、Linked-InやFacebookでは「いいね」やシェア、コメントが飛び交いました。
CO2削減が念頭にある
これは、産業用ヘンプにおけるビジネスコミュニケーションの好例と言えるものであり、産業用ヘンプに関しては非常に稀なことです。この建築プロジェクトは、Afrimatがヘンプ・ライムブロック技術と特別な結合剤を開発することと相まって、環境に配慮した産業に貢献しようとする真摯な試みを示しています。ヘンプを使った持続可能な建築の可能性を本格的に考えさせるものです。
Afrimatは、産業用ヘンプ事業の他にも、再生可能エネルギー、廃棄物管理、環境回復、水資源保全に関する持続可能性イニシアチブを展開しています。同社は石炭への依存を減らすために太陽エネルギーに投資し、CO₂排出量を削減するために採鉱プロセスを最適化し、廃棄物を最小限に抑えるために採鉱副産物をリサイクルしています。
さらに、Afrimatは採掘跡地の再植林プロジェクトを進めており、水資源を保護し汚染を防ぐための水処理技術も導入しています。
コインの裏表
コインを裏返すと：Afrimatがヘンプ産業に参入し、持続可能な企業としてのイメージを確立しつつあるものの、その核心事業である石灰、鉄鉱石、無煙炭、マンガンの採掘は、重大な汚染を引き起こしています。これには、炭素排出、環境破壊、空気や水の汚染、硫黄酸化物、窒素酸化物、メタンなどの有害物質の放出が含まれ、環境に大きな悪影響を及ぼします。
もう一度裏返すと：Afrimatの産業用ヘンプへの取り組みは、持続可能な産業に革新をもたらすためには、財政力、資源、インフラを持つ大規模な企業の投資が不可欠であるという避けられない現実を反映しています。Afrimatの規模によって、先進的な技術やヘンプベースの材料に投資できる余裕があり、通常は小規模で資本力の乏しい企業には届かない領域に進出しています。
ヘンプは変革の可能性を秘めていますが、ビジネスにおける変革は常に段階的に進み、広く受け入れられるためには強力な声による後押しが必要です。その声は、時に予想外の場所から現れることもあります。
ヘンプブロックで改装された建物の上層階はホテルの客室になっている。
ヘムポリウムは、ハリントン通り84番地の複合施設内に小売店を構えている。
