日本臨床カンナビノイド学会が一般向けサイトを開設
日本臨床カンナビノイド学会は、4月7日から一般向けの公式サイト(https://cannabinoids.jp)を公開しました。
本学会は、2015年の設立以来、m3.com <エムスリー> という32万人以上の医師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイトのサービスの1つであるWEBサイト開設の場を利用してきました。
新しいサイトでは、デザインを一新し、PC(パソコン)、スマートフォン、タブレットを含むすべてのデバイスに合わせてコンテンツを自動で最適化しています。サイトのコンテンツは下記の通りになっています。
最新情報、JCAC概要、学術大会、カンナビノイド基礎情報、E-ラーニング講座、
出版/学術誌、倫理審査委員会等の活動、国際会議/論文投稿支援、リンク集、入会案内
一般向けサイト
75年ぶりに大麻法が改正したので、「法制度の改正」内容は更新
カンナビノイド医薬品、ハーブ医薬品、ハーブ大麻、ヘンプ由来CBD製品に分類して、合法と違法を解説しています。
旧来のサイトは、会員入会手続きと会員向けコンテンツに
旧来からのWEBサイトは、医療従事者・研究者が加入する正会員と、賛助法人会員/賛助個人会員のための会員向けのサイトに区別し、会員加入手続きについては、引き続きm3.comのシステムを利用していきます。
また、会員向けサイトは、設立当初からの過去9年間の発表資料や演題録画、約130タイトルを視聴することができ、会員限定のコンテンツを提供しています。
会員向けサイト http://cannabis.kenkyuukai.jp/
今年10周年を迎えるカンナビノイド専門学会
2015年9月に設立し、学会編著「カンナビノドの科学」(築地書館)を同時に刊行しています。同年12月末には、一般社団法人化し、それ以降、毎年、春の学術セミナーと秋の学術集会の年2回の学会を開催しています。
2016年からは、国際カンナビノイド医療学会; International Association for Cannabinoid Medicines (IACM)の正式な日本支部となっています。E-ラーニングによる専門家育成(登録医/登録師)、研究支援等を行い、世界的に権威のある”Cannabis and Cannabinoid Research”(大麻&カンナビノイド研究)を公式ジャーナルとしています。
2023年には「CBDの科学」(築地書館)も刊行しています。
https://hemptoday-japan.net/15532
2023年10月段階で、正会員(医療従事者、研究者)113名、賛助法人会員13名、 賛助個人会員11名、合計137名を有しています。http://cannabis.kenkyuukai.jp/
今年学会設立10周年の秋の大会は、11月17日(日)東京都内を予定しています。
編集部あとがき
カンナビノイド学会が早いもので設立10周年です、おめでとうございます。私が初めて参加させて頂いたのが確か2017年で、設立から2年目くらいの時でしょうか。昭和大学の会場でお集まりになられた方々の参加メンバーが「異質」すぎて、衝撃を受けたのをいまだに覚えています。いい意味で。
どんな時代でもファーストペンギンとなる人や団体は世論からすると「怪しい集まり」に映ってしまいがちですが、まさに絶え間ない「継続」の先に、世論の理解が追いついてくる。というのを学会の皆様が体現されてきたと思います。
2016年からは国際カンナビノイド医療学会(IACM)の公式日本支部にもなり、世界的権威のある「Cannabis and Cannabinoid Research」を公式ジャーナルとしています。
「大麻」という言葉だけ見ても恐怖を感じてしまう方々がおられるのが現日本世論の大半ではあるのですが、そのようなとてつもなく高いハードルを「大麻の医療的性質」を信じ、そして、世界中でその効果、根拠を証明してきた会員の皆様の結果に、「今」があります。
私が個人的に思うことは、70年変わらなかった法律を、ここ10年で改正にまで進められた実績は本当に素晴らしいと感じています。
これまで専門の方が集まって活動していた学会でしたが、法改正を受け、これからはより多くの方々に広げていく準備が整った「新カンナビノイド学会」。
一般の方々へのカンナビノイドの「知識」と「共有」の発展がますます楽しみですね。
是非この機会に、学会が刊行されている「カンナビノイドの科学」と「CBDの科学」といった書籍からや学術書もわかりやすく紹介されてますので、併せて拝読頂き、11月7日の学会にご参加されますと、一層実りのある会合になるかと思います。