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イギリスでは CBD含有量の誇張が問題視され、製造整備、法整備に向かう模様

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4つの製品カテゴリーの含有量を調査

イギリスで販売されているCBD製品の多くが、広告されている成分の含有量よりも実際には少ないことが、4つの製品カテゴリーにおける研究で明らかになりました。

この研究は、ラフバラ大学の研究者と園芸専門のブリッジファームグループによって実施され、先月、ベルリンに本拠を置くスプリンガーネイチャーが発行する科学雑誌「カンナビス研究ジャーナル」に掲載されました。

著者らによると、広告で謳われているCBD濃度との差異は製品タイプによって異なるものの、製品の価格とは関連していないことが示されています。

研究者によると、この調査がイギリスで以前に行われた類似の研究よりも幅広い製品群を対象にしていると述べています。具体的には、13種類のチンキ剤、28種類のオイル、10種類のリキッド、11種類の飲料がイギリスのオンラインで購入されています。

正確な製品はわずかの7%

この最近の研究で調べられた製品のほとんどは、広告された含有量のCBDがあるという結果はほとんど見られませんでした。

実際には、多くの製品がラベルに記載された量よりも少ないことが示されています。調査された63製品のうち、わずか5製品だけが、広告された濃度以内に含まれていました。CBDオイルは、チンキ剤、リキッド、飲料よりも差異が少なかったです。

「これらの調査結果は、製造基準の低さ、またはCBDが消費者製品の中で劣化していることを示唆している可能性があります」と研究は指摘しています。「この研究は、CBDを含む消費者製品の品質に対する懸念を強化し、そのような製品の規制を改善する必要性を浮き彫りにしているかもしれません。」

含有量の減少を視野に入れた製造か、あるいは、、、

この研究では、自然光や一定の37°Cの温度にさらされた場合、電子タバコ用の液体(e-liquids)中のCBD30日で1520%分解することが観察され、また水に溶解されたCBDはオイルよりも不安定であることが示唆されています。

「イギリス製品内でのCBD濃度の過剰表示は、広告されたCBD濃度に対する許容範囲に関する明確な法的指針が必要であることを示しており、これにより製品基準の改善が求められています」と研究では指摘されています。

研究による指摘(外部サイトへのリンク):https://jcannabisresearch.biomedcentral.com/articles/

12,000以上のCBD製品の整理に注力するFSA

英国食品基準庁(FSA)は、過去数年にわたり小売店に製品が溢れ、ラフボロー大学の研究で強調されたような品質と安全性の懸念を提起している、盛んなグレーマーケットを明らかにするために、およそ12,000の個別のCBD製品の申請を整理しているところです。

過去参考記事:2023年3月28日 イギリスCBD市場、約870億円規模の最中、FSA審査に申請殺到、3,000商品が参入

FSAは現在、合計5,342CBD製品を、新規(または新規)食品のための3段階の承認プロセスの第2段階に進めています。

5,342 CBD製品(外部サイトへのリンク):https://data.food.gov.uk/cbd-products

HTJ
集部あとがき。注目すべき点は、どこまでが許容範囲なのかという点もさることながら例えば「1,000mgのカンナビノイドが含有されています」。と謳って100mgしか入っていなかったらひどい話でもありますが、1,000mgが880mgであっても、実際のところ、よく分からないというのが消費者の実感かと思います。それよりも研究を進めて欲しいところとしては、何をどのようにしたら劣化していくのか。あるいは劣化しないようにするためにはどのような施策を施せば良いのか。という点は大変気になるところではないでしょうか。日本で流通しているカンナビノイド製品をイギリスFDAのように、厚生省が細かく整理して調査をする。という行為はまだまだかなり先のお話になるかと思いますので、一旦は民間の検査機関がそのような取り組みを「行政から予算を享受して」進められるようなスキームができたら良いのではないかと思います、消費者保護の観点からしても。このような取り組みには必ず助成金スキームを日本にも導入していってほしいですね。民間でできる範囲には限界がありますので

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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