GX(グリーントランスフォーメーション)時代における産業用大麻の振興の観点からの質問
2月28日に開かれた「三重県定例議会」 にて、自民党 中嶋年規議員(三重県志摩市)が産業用大麻についての質疑を行いました。(※昨年9月の議会の質疑で、国の法改正を待たずに栽培における指導の緩和を進める。という県知事の決断があった上での質疑となります。)
テーマは「GX時代におけるヘンプの振興」という観点での質疑答弁です。
結論から言いますと、県知事(前県知事の意志も含む)、農林水産部長、雇用経済部長、戦略企画部長達の答弁が力強く前向きでした。曖昧ではなく三重県のヘンプ産業拡大に向けてコミットしてます。
以下、それぞれの方の回答の要点を抜粋しております。
また、中嶋議員の的確な質問や全ての答弁に関しては、ページ下部に動画へのリンクがございますので、動画をご覧ください。最初の20分ほどです。
農林水産部長 更屋英洋氏の回答
既存大麻農家(現在1件)への支援
・面積拡大支援
・向こう5年間の経営安定を図った資金計画支援
・経営安定計画支援
・機械導入支援
・中小企業診断士派遣
新規大麻就農者向けへの支援
・新規就農の増加を歓迎
・新規就農資金計画支援
・経営安定支援
・円滑に栽培ができるようスムーズな研修先確保
「ヘンプ栽培をする農家の方々の要望に丁寧に対応していきます」。と、手厚く支援していく旨を最後に宣言されてました。
雇用経済部長 野呂幸利氏の回答
企業支援
有用性は認知している、産業用大麻の活用は麻の製品化の価値以上に、繊維、バイオエタノール、バイオプラスチックなどの活用も期待できる。脱炭素化に向けたチャンスとして捉えている。
長期的な視野に立って環境や社会の配慮に前向きに取り組む事業者に対して技術開発面での支援に積極的に取り組む。
戦略企画部長 安井晃氏の回答
具体的に情報収集していく
産業用大麻は様々な形でカーボンニュートラルの可能性があると理解。
但し、CO2吸収としての特性に関する知見を今はまだ持っていないので、関係部と連携してCO2吸収固定効果について情報収集に努め、活用に向けた企業の動きに注視していく。
一見 知事の回答「規制から活用へ」
中嶋議員の質問「大麻取締法の改正の議論が進んでいるところで、これまで神事のみに使われていた大麻が産業用に広く使われる可能性があり、これからは規制から活用へ、国の改正前に先んじて動き出したファーストランナーである三重県の優位性を発揮すべきではないか、植物由来の素材の活用はチャンスであり、世界的に見たらブルーオーシャンでもある。という点を踏まえて、改めて
中嶋議員の質問を受けて・・・
(当時の厚労省の担当局長が
「厚労省も方針が固まったということも受け、規制から活用へ、三重県は国に先んじて先手先手で様々に対応していきたい。中嶋議員にご指摘頂いた方向で動いていく。CO2削減においても、検証結果を踏まえて、ミッションゼロ2050みえに組み込むか検討していきたい」。
すでに三重県では下記のプロジェクトが動き出してます。
そして、三重県のヘンプのアンテナショップと言えば、伊勢麻福さん。麻福さんといえば「ヘンプの恵で、健康的な暮らしを」をコンセプトに、ヘンプに関連する製品や食品がたくさん販売されており、日本でいち早く「ヘンプ」をご家庭の身近な存在にしてくれてます。
議会の中継動画はこちら
最初の20分ほどです。
三重県議会 中継 令和5年第1回定例会(2月28日) (Youtube)