干ばつでも育つ新たなヘンプ品種を作る
オーストラリアの研究チームは、同国の行政機関 Australian Research Council(ARC)から助成金を受け、遺伝学による次世代のヘンプ開発を目指しています。
アデレード大学農業食品ワイン学部のRachel Burton氏は、51万3,272豪ドル(約4150万円)の助成金を受け、これまでに無い新たなヘンプ品種と、その可能性を探る取り組みをスタートさせました。
同研究チームは、産業用穀物として、強力な油脂産出能力を持ち、干ばつに強く、最低値のTHCレベルを示すヘンプ品種の開発を目指している、と述べました。
ヘンプから舞台芸術まで様々な産業を支援
オーストラリアのヘンプ企業 Australian Hemp Seed Company Pty Ltd は、アデレード大学の研究施設 Waite Research Institute が支援する『Pioneering seed solutions for the industrial hemp industry』(産業用ヘンプ向けシードソリューション開発)プロジェクトにパートナーとして参加しています。
今回の助成金は、ARCのリンゲージ(連係)プログラムによるもので、食肉、ヘンプ、鉱業、舞台芸術など、各産業におけるプロジェクトの研究を促進させるために、アデレード大学に支給されたものです。
ARCのリンケージプログラムは、研究者と各産業、地域組織、その他の公的研究機関とのパートナーシップを促進することを目的としています。
他の農産物と同様に、ヘンプにも遺伝子組み換えの波がやって来たようです。
今回の研究の目的から察するに、シードオイルやカンナビノイドの効率的な採取を目的としていると思われますが、こうした遺伝子組み換え作物との交雑が起きると、それを完全に取り消すのは非常に困難です。
そして、その後の人体への長期的な影響は、これまで検証されたこともなく、安全性が担保できていません。
ヘンプ栽培は経済活動の一環ですが、利潤や効率を追い求める結果、取り返しのつかない事態に陥る事は避けたいものです。
引用元;https://hemptoday.net/australian-research-team-aims-to-develop-new-hemp-varieties/