デンマークOdense市にあるAurora Nordic社の施設
屋内栽培による安定した生産を実現
デンマーク政府は、既存のパイロットプログラムとは別に、ライセンスを取得した企業による医療用大麻の生産および輸出を恒久的に許可しました。
Aurora Europe社は声明で、「これは、屋内栽培による大量生産という、これまでデンマーク国内施設で培われた専門知識の活用と、この新興の産業が認められたという重要なターニングポイントになります」と述べています。
また、「地理的にも、既に確立されている国際的な製薬業界のリソースを活かせる立地にあり、それが貴重な利点となっています」とも述べています。
カナダに本社を置くAurora社は、デンマークのOdense市に拠点を置く子会社のAurora Nordic Cannabis A/S社が、ヨーロッパ市場における同社の主要な供給源となると発表しています。
このOdense市にあるAurora Nordic社の施設は、9,200平方メートル以上の屋内栽培スペースを有し、最大で年間約10,000kgを安定して生産することが可能です。
Aurora Nordic社は、乾燥大麻製剤や抽出オイル製剤などを生産しており、近い将来、他の製剤も導入する予定だと述べています。
議会で大多数の支持を獲得
デンマークでは、4年前から医療用大麻のパイロットプログラムが施行されており、その期限が2021年末までになっていましたが、デンマーク政府は、議会の大多数の支持を得て、このプログラムの継続を決定しました。
それに伴い、医療用大麻の生産と輸出が承認され、医療用大麻の栽培者は研究を恒久的に行なうことが可能となり、医師も患者に医療用大麻を処方することが継続できる様になりました。
デンマーク政府は2021年秋に、今まで行なわれていなかった助成金の支給や、プログラムの内容の改善について、議論を行なうことで合意したと言います。また、患者が医療用大麻製剤を購入する際の補助金の継続も、今後検討される予定です。
フランス国内のプログラムへも供給
Aurora社は、フランスの医療用大麻パイロットプログラムにも製剤を供給しており、花穂成分の製剤を供給しています。
先般、Aurora社とEthypharm Groupフランス支社は、この臨床試験に参加する全ての患者に高THC、且つ高CBDの乾燥大麻製剤を供給する企業として認定されました。
Aurora社は、昨年、Aurora Nordic社の100%買収を完了するとともに、イタリア、ポルトガル、スペインのオフィスを閉鎖し、リトアニア支部を前オーナーに売却するなど、欧州事業の統合を行なっています。
ヘンプの自然栽培による多大なメリットは勿論ですが、今回のデンマークの様に、屋内栽培とその研究が継続して行なわれれば、天候に左右されること無く収穫が安定し、農薬も不要で、研究も捗り、品質が安定し、カナビス製剤を切実に必要とされている方へ高品質な製品を安定して供給することに繋がると考えることができます。
引用元;https://hemptoday.net/denmark-permanently-authorizes-production-export-of-medical-cannabis/