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国際標準化団体ASTMに世界のヘンプ団体が統一要望書を提出

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目次

大麻草の国際標準化の動き

 

国際標準化団体ASTMインターナショナルに「D37」と呼ばれる大麻草技術委員会2017年に設置されました。当初は、医療用大麻や嗜好用大麻の栽培・加工・販売の国際規格の策定を目指していましたが、2018年から産業用大麻(以下、ヘンプ)専門の委員会も設置されました。

 

  • ASTM D37 Cannabis 技術委員会
  • D37.01 Indoor and Outdoor Horticulture and Agriculture 屋内および屋外の園芸および農業
  • D37.02 Quality Management Systems 品質管理システム
  • D37.03 Laboratory 試験所
  • D37.04 Processing and Handling 加工および取扱い
  • D37.05 Security and Transportation 安全性および輸送
  • D37.06 Personnel Training, Assessment, Credentialing 人材育成、評価、資格認定
  • D37.07 Industrial Hemp 産業用ヘンプ
  • D37.08 Cannabis Devices and Appliances カンナビス器具とアプリケーション
  • D37.90 Executive エグゼクティブ
  • D37.91 Terminology  用語

 

今回は、D37.91 の用語を巡る話です。用語の議論の中で、学名:Cannabis sativa L.の植物名の用語統一化をするにあたって、世界中で、大麻草(Cannabis)、大麻(Marijuana)、麻(Hemp)などの様々な呼び方をどうするのか?ということです。

 

「すべてカンナビス」という用語統一に反対:ヘンプとマリファナは異なる

 

ASTMの中に、「すべてCannabisで統一してはどうか?」という意見があり、今回は、その意見に対して、下記のような要望書を提出しました。下記は、日本語訳したものです。

 

2021年3月24日付け;

パロリ博士へ(ASTM D37大麻委員会 委員長)あて

 ヘンプに特化した用語、規格、ガイド、試験方法について

 

世界中のヘンプ組織は、ASTMD37大麻委員会が産業用ヘンプ(Hemp)とそれに関連する用語、標準、ガイド、および試験方法の開発に関心を寄せていることに感謝しています。

 

一般的に、ヘンプに関する標準の開発は、取引を支援し、顧客のニーズや市場の需要を満たすための重要なツールとなります。ヘンプは、無毒性、無中毒性、無習慣性の農産物として、食品、飼料、繊維、機能性成分の生産に焦点を当てた、ユニークで、明確な4,000年の歴史を持っています。

 

最近の技術の進歩により、断熱材、吸収材、バイオ複合材料、塗料、建材(漆喰)、健康増進(低THC抽出物)

などの用途が可能になりました。ほとんどの国、準国家、超国家的な管轄区域では、独自の規制がヘンプ産業を導いています。

 

これらのヘンプ規制は、一般的に高THCの大麻セクター用に開発された規制よりも制限が緩い。ヘンプ(Hemp)は分類学的には高THCの大麻(Cannabis)と同じ植物ですが、何千年にもわたる植物の育種と産業利用により、ヘンプ特有の特性が業界を定義し、世界のヘンプ業界の成長に欠かせないものとなっています。ほとんどの規制の中で、ユニークかつ共通の主な違いは、ヘンプの花頂部(種子のなる頂部)や葉に含まれるTHCの濃度が明らかに低いことです。大麻規制のみで生産されたヘンプは、より複雑でコストのかかるものとなり、この農作物の競争力を損なうことになります。

 

ヘンプは、その中毒性が無いことから、歴史上の信仰的でスピリチャルな運動や現代の娯楽的な運動とは無縁であったことに留意したい。このことを認識するために、ASTMD37.91用語小委員会に以下の定義を提出しました。

 

「ヘンプ」とは、Cannabis sativa L.の植物、またはその一部で、花穂に含まれる総デルタ-9 THCの濃度が、管轄権を持つ当局によって定められた最大規制濃度以下であるもの。Hempという用語は、Industrial Hempと同義である。

 

ヘンプ規格が世界的な商取引、法的枠組みにおける差別化、銀行・投資、保険、消費者の使用、規制上の配慮をサポートするためには、世界のヘンプ業界が要求するヘンプ特有の用語、規格、ガイド、そして場合によっては試験方法を反映することが重要です。

 

世界のヘンプ業界を代表する以下の方々は、ASTMD37大麻委員会とその分科会に対し、ヘンプと高THC大麻(マリファナ)の違いを明確に尊重し、ヘンプ特有の用語、規格、ガイド、そして必要に応じてヘンプ特有の試験方法の開発を促進することを要請します。

 

この重要な問題を検討していただき、ありがとうございます。

 

 

北海道ヘンプ協会も署名参加

 

12カ国、2地域(欧州/南米)の30団体が、大麻草の国際規格を定めるASTM D37大麻委員会に対して、統一した要望書を提出し、日本からは、北海道ヘンプ協会が署名参加しました。

 

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このような国際的な動きに参加するのは、今回で2回目です。

前回は、WHO勧告の審査・投票(202012月の国連麻薬委員会(CND)会議)に向けた意見表明でした。

 

前回の統一見解文書に関する記事; https://hemptoday-japan.net/8935 

 

ヘンプや大麻草を巡る制度は、各国でバラバラですが、このような統一した動きができるようになってきたことについて、関係者の努力に感謝します。

 

当協会としても、引続き国際的なアクションがあればその都度対応していきたいと思います。

 

参考リンク集

ASTM D37  https://www.astm.org/COMMITTEE/D37.htm 

国際規格ASTM D37によるヘンプの標準化の動きhttps://agri-biz.jp/item/detail/5311 

 

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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