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大麻博物館20周年記念・日本の大麻民俗学をE-ラーニング講座で学びませんか?

 

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図:日本最古の植物図鑑といわれている1828年の「本草図譜」に書かれた大麻草の雌

 

大麻博物館は、200112月に栃木県那須高原に私設博物館としてオープンしました。これまで、日本の大麻に関する情報の収集・整理・発信と、麻糸づくりの後継者の伝承活動に力を入れてきました。

 

この度は、20周年を迎えるに当たって、日本の大麻民俗学基礎コースというE-ラーニング講座をMM411の協力によって実現しました。その講座について少し紹介したいと思います。

 

目次

カンナビノイド医学教育の提供者が大麻民俗学を提供

 

MM411http://medicalmarijuana411.jp/)は、2009年から米国の医療従事者向けの生涯教育として、カンナビノイド医学教育プログラムをe-ラーニングで提供してきた教育機関です。

 

2020年夏にMM411日本語サイトを立ち上げるときに、栃木県那須高原にある大麻博物館(http://taimahak.jp/)から日本の大麻文化の奥深さを学んでいただきました。そこで、医療従事者の方に限定しない、一般向けの日本オリジナル・コース「大麻民俗学基礎コース」を開設しました。

 

 

民俗学とは?

 

風俗や習慣、伝説、民話、歌謡、生活用具、家屋など古くから民間で伝承されてきた有形、無形の民俗資料をもとに、人間の営みの中で伝承されてきた現象の歴史的変遷を明らかにし、それを通じて現在の生活文化を相対的に説明しようとする学問です。

 

日本の大麻のイメージの今と昔

 

大麻という言葉から連想されるイメージは、今と昔では大きく異なります。今は、大麻=違法な薬物という見方が大半を占めています。現代のイメージは、1948年の大麻取締法制定による大麻事犯増加と薬物ダメゼッタイ教育によって創られた歴史です。

 

一方で、1万年以上も古い時代から衣食住を支えてきた農作物としての大麻があります。 本講座で学ぶ農作物としての大麻は、今でも日本人の生活の一部として使われ、日本独自の文化的価値をもっています。

 

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世界のグリーンラッシュに日本大麻文化を発信

 

ウルグアイ、カナダ、アメリカ等の一部で、成人向けの嗜好用大麻が合法化し、40カ国以上で医療用大麻が合法化しています。動画配信サービスのNetflixと同じ市場規模をもち、アルコール、タバコに次ぐ、カナビス産業(嗜好用、医療用、産業用)が注目されています。アメリカ西海岸で起こった1800年代の一攫千金のゴールドラッシュになぞられて「グリーンラッシュ」とも言われています。

 

世界的には、大麻文化といえば、アンダーグラウンドやサブカルチャーで語られてきたドラッグカルチャーのことを示しますが、日本の大麻文化は、全く異なります。なぜなら、日本の大麻草は、マリファナの主成分であるTHC濃度が低い繊維型の品種であったため、喫煙の風習がなかったからです。

 

本講座「大麻民俗学基礎コース」では、マリファナでもヘンプでもない日本独自のTAIMAを学ぶことができるでしょう。

 

世界遺産を支える日本の大麻

 

世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のことです。人類共通の財産として保護し、後世に伝えていくための世界遺産リストの中で、最も大麻素材が使われているのは、岐阜県にある「白川郷合掌造り集落」です。独特の厚みのある茅葺屋根の最下層に、白くて見た目がよく、通気性の良さからオガラ(大麻茎から繊維を採った後の心材)が大量に使われています

 

本講座「大麻民俗学基礎コース」では、世界遺産をはじめとした様々な有形・無形の民俗文化財で大麻がどのように使われ、どのような価値を持ってきたのかを学ぶことができ、日本各地にある文化財を見に行きたくなることでしょう。

 

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神道や仏教という宗教における大麻

 

神道とは現世を重んじる日本固有の宗教で、絶対神、教義や経典、教祖を持たないことが大きな特徴です。森羅万象の霊性に神霊を見出し、八百万(やおよろず)の神が信仰の対象であり、アニミズム・自然崇拝、祖霊信仰といった世界中にあった古い信仰の形が脈々と受け継がれています。

 

その神道に欠かせない素材として、精麻(せいま)と呼ばれる大麻繊維がいたるところで使われています。また、仏教においても、お盆行事、火祭りに使われる松明などに使われています。

 

本講座「大麻民俗学基礎コース」では、これらの宗教における大麻の使われ方やその意味について知ることができ、神社への参拝や神事に触れたくなるでしょう。

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 神社の鈴縄(大麻繊維)

日本文化を代表するデザイン:麻の葉模様

 

麻の葉模様は、約800年前の鎌倉時代の仏師、快慶の時代に誕生し、約200年前の江戸時代の二人の歌舞伎役者により爆発的な流行を生みました。そして、世界的な浮世絵師の葛飾北斎(1760-1840年)が麻の葉模様12種類を発表し、さらなる発展を遂げて今日に至ります。このデザインは、当時、身近な農作物であった大麻の葉をモチーフにしたものです。

 

本講座「大麻民俗学基礎コース」では、今日の麻の葉模様の広がりやデザインの意味についてさらに深く知ることができ、麻の葉模様の商品やデザインを日常生活に取り入れたくなるでしょう。

 

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大麻民俗学の学芸員になろう

 

国家資格「学芸員」とは、博物館、美術館、動物園などにおいて、資料の収集、保管、展示などを担当する専門スタッフのことです。約300大学の学芸員養成課程で学んだ方が、毎年1万人ぐらい誕生しています()。ところが、大麻をテーマに選択する学芸員はほとんどいません。

 

大麻博物館では、2001年から日本の大麻民俗に関係するあらゆる情報を集めていますが、全国各地の市町村単位の郷土資料館や個人の蔵に眠るものまでの十分な調査や復元活動を実践できているわけではありません。残念なことに、大麻民俗学に関わるヒト、モノ、情報は、とても不足しています。

 

そこで、本講座をきっかけに、大麻民俗学の基礎を学び、調査活動・復元活動に協力していただける大麻博物館の協力学芸員を募集しています。また、学芸員までは活動できないが、趣旨に賛同していただける方は、大麻博物館友の会への入会を案内しています。

 

※学芸員資格は、社会人であっても、働きながら12年で取得可能です。京都芸術大学通信教育部、武蔵野美術大学通信教育課程など11大学の通信教育によって取得可能です。関心のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

参考ページ

https://www.tsushindaigaku.com/entry/2018/07/02/205535

 

 

大麻民俗学基礎コースについて

 

1章から第12章までのトピックで基礎的なことを学ぶことができます。

各章の最後には10問の小テストがあり、70%以上の正解がないと次の章に進むことができません。すべてを修了することができたならば、大麻民俗学(基礎)コース修了証を発行します。特典として、1年間大麻博物館友の会に無料登録できます。

 

1 大麻の定義:化学型、辞書、法律、植物の種類

2 大麻の歴史:縄文、弥生、律令国家、江戸、近代

3 大麻の農業:種まきから収穫まで

4 衣服と大麻:生活の一部だった大麻布づくり

5 神道と大麻:伊勢神宮の札、幣、清浄の印

6 仏教と大麻:仏像、お盆、松明、麻三斤

7 伝統文化と大麻:蚊帳、漁網、花火、名前、下駄

8 食と麻の実:五穀、七味、郷土料理

9 漢方と大麻:本草学、印度大麻草、麻子仁

10           麻の葉模様:仏教美術、歌舞伎、北斎、産着

11           大麻と法律:日本の農作物を守るために 

12           日本人と大麻(まとめ)

 

大麻民俗学(基礎)コースの後は、今後開設予定の大麻民俗学(栽培から布まで加工編)、大麻民俗学(日本各地の実地調査編)とさらなる学びを続けることができます。

 

 

まとめ:日本の大麻民俗学を学ぶとどうなるのか?

 

1.違法な薬物としての側面ではなく、農作物としての大麻を知ることができます。

 

2.世界のグリーンラッシュにおいて、日本の大麻文化を発信できるようになります。

 

3.世界遺産をはじめとした有形・無形の日本文化を支える大麻を知ることができます。

 

4.神道や仏教における大麻の利用や役割を知ることができます。

 

5.生活や仕事で麻の葉模様を必ず使いたくなります。

 

6.学芸員資格があれば、大麻民俗学の学芸員として活躍できるようになります。

 

大麻民俗学基礎コースを修了後は、今後開設予定の大麻民俗学(栽培から布まで加工編)、大麻民俗学(日本各地編)とさらなる学びを続けることができます。

 

講座申込先

MM411 http://medicalmarijuana411.jp/ 

 

協力:大麻博物館 

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AUTHORこの記事をかいた人

日本人の衣食住を支えてきた「農作物としての大麻」に関する私設の小さな博物館です。2001年、栃木那須に開館。水・木定休。著作に「大麻という農作物」「麻の葉模様」。日本民俗学会員。

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