ニューヨーク州 (米国) では、今年当局によるヘンプ開発などに対する2年間の厳しい規制が撤廃されるため、ヘンプ業界の発展がさらに進む見通しです。
拡大された試験的構想の下、ヘンプのバリューチェーンに加わろうとする者はなお、ライセンスを取得し、栽培、研究、製品開発、マーケティングそれぞれの計画書を提出しなければなりません。先週開始されたばかりの現行のライセンス制度では、すべての潜在的な利害関係者に門戸は開かれています。
500万ドルの助成金
ニューヨークは、アンドリュー・クオモ州知事の先導により、持続可能なヘンプ業界を確立しようと決断したようです。クオモ知事は昨夏、ヘンプ生産に関連する認定事業へ最高50万ドルが拠出される、総額500万ドルの産業用大麻加工事業者助成金制度を発表しました。ニューヨーク・エンパイア・ステート・デベロップメントが実行・管理するこの助成金は、ヘンプの企業体を開発するための資本要件を補うことに充てられます。
現在はわずか20のパートナーが、このニューヨーク州による産業用ヘンププログラムに参加しており、今年は約2,000エーカー分のヘンプが栽培されています。
初期段階にあるこうしたヘンプ・セクターを支えているのは、州議会議員や州当局者、研究者、業界の利害関係者らによって最近結成された、州の産業用大麻作業部会です。彼らは、ニューヨークのヘンプ業界を成長させるための政策、調査研究、プロモーションやその他の戦略の面で州を先導します。
イノベーションを模索
「産業用大麻の研究を拡大することにより、農場やコミュニティーに大きな力をもたらし、新しい雇用を創出し、将来の経済成長の基盤を築く革新的なアイデアへの扉を開いています。」と助成プログラムを発表したクオモ知事は述べました。
ニューヨーク州は近年、とりわけペンシルバニア州との北側州境のキャッツキル山脈西部に位置する地元企業サウザン・ティアなどを中心に、産業用大麻業界を促進し、拡大するために一連の法律を整備しました。
ヘンプ用ライセンスの資格を得るには、申請者は宣誓供述書を作成し、詳細な調査およびマーケティング計画書を提出するとともに、認定された作付け用種子を入手する方法を提示しなければならなりません。新たに供与された連邦ライセンスにより、ニューヨーク州農務・市場当局は、同州プログラム参加者のために、国際的な供給元からの産業用大麻種子の輸入を促進させます。「これにより参加者は、さまざまな供給元からのヘンプ種子の品質を評価し、農業経済の発展、マーケティング、製造分野の調査研究などを発展させられます」と、州当局者は述べました。
プログラムへの参加には、500ドルの申請料が必要。ライセンス供与の申請の締め切りは、2017年11月22日。
ニューヨーク州産業用ヘンプ作業部会
- リチャード・A・ボール (ニューヨーク州農務・市場当局コミッショナー。議長)
- トーマス・オマラ上院議員
- ドナ・ルパード下院議員
- マイク・バーンハート (プラント・サイエンス・ラボラトリーズ)
- スージー・コーディ (ニューヨーク州ヘンプ産業協会)
- ベンジャミン・バンクスドブソン (オールド・マッド・クリーク・ファームLLC)
- ダン・ドルジン (JDファームズ)
- アイラ・フェア (21st センチュリー・ヘンプ)
- リーサ・フィーデロホルツ (元アンInc.所属)
- ジェニファー・ギルバート・ジェンキンス (SUNY モーリスビル)
- デビッド・グルーセンマイヤー (ニューヨーク・ファーム・バイアビリティ・インスティチュート)
- マーク・プリビテラ (PreProcess, Inc.)
- ラリー・スマート (コーネル大学農業・生命学部)
- ジュリー・スアレス (コーネル大学農業・生命学部)
- ニコラス・ビータ (コロンビア・ケアLLC)
- スティーブン・ウッド (SUNY 調査基金)
- ジェフ・ウィリアムズ (ニューヨーク・ファーム・ビューロー)
(HEMPTODAY 2017年9月26日)
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