ヨーロッパ産業用大麻協会(EIHA)は、ヘンプ食品に含まれるTHCに対し、調和のとれたガイドラインの開発を進めるよう欧州員会に呼びかけました。同協会はこれに関連した具体的な方針書を発表し、その中で幅広い提案を挙げています。
EIHAは『ヘンプ食品に含まれるTHC(テトラハイドロカナビノール)の合理的なガイドライン』を発表した際に行われた今週の報道で「調和のとれた規制は全ての参加国において適用されなければならない。(省略)・・・これは、消費者の安全の保証、ヘンプ食品産業の拡大、直接的・間接的投資の誘致、そして新しい雇用の創出のために必要である。」と述べています。
厳密に科学的
EIHAによると、この資料は「科学的証拠に厳密に基づき」食品に含まれるTHCを取り巻く規定の問題に関する背景情報を綿密に提示しています。問題とされる規定は、カナダ・アメリカ合衆国・スイス・オーストラリア・ニュージーランドのものを対象としています。
EIHAは「急成長するヨーロッパのヘンプ食品産業は、統一性のない各国の規制により更なる拡大を妨げられている」と言います。そこで同協会は、消費者を保護し、市場に安定性をもたらすために新しいTHCのガイドラインを提案しています。
4,000万ユーロの市場
EIHAによると、「ヘンプ食品産業はここ数年目覚しい成長を遂げており、ヨーロッパ市場では4,000万ユーロ(約52億円)、世界的に見ても2億ユーロ(260億円)の市場に達している」とのことです。同協会はまた、「合理的な規制、特に調和のとれたTHCガイドラインは国内のヘンプ食品産業のさらなる拡大に必要不可欠である」とも述べているいます。
協会は特に欧州委員会に対して健康・食品安全総局に調和問題の担当部門を設けるよう呼びかけています。
この方針書はヘンプの種子と葉から作られる食品のみを対象に検討しています。ヘンプ抽出物やCBD製品に関しては、今年はじめに発行されたEIHAの報告書で言及されてます。
EIHAのTHCに関する方針書を閲覧・ダウンロード
(HEMPTODAY 2017年9月19日)